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何か物事を始める時に、完璧仕上げて、完璧に完成させたい気持ちは分かります。ではなぜ成功させたいのであれば完璧を求めてはいけないのでしょうか?ここでは、完璧を求めた時のデメリットと、完璧を求めないメリットを書いてみたいと思います。思うとおりの結果を得たい方は、是非お読みください。





◇成功したい人こそ完璧を求めないで!

完璧を求めて日々取り組んでいる方は多いと思います。もちろん完璧を求める事自体は本人の自由だと思うのですが、ここでは完璧を求めすぎて上手くいかなかった方々の様子と共に、メリットとデメリットを書いてみたいと思います。まずは完璧を求めてしまった結果、上手くいかなかったケースです。特に小規模会社の社長様や、企業の役職の方に多いようです。




・周りが見えなくなって視野が狭くなる

トップに立つ人は、完璧を求めると結果だけを異常に優先しがちです。確かに、トップに立てば、会社の売上という観点から言うと、結果が全てでプロセスは後回しになる事もあるかもしれません。しかし、結果だけで全てを決めつけてしまっては、今後に役に立ちませんし、不具合である箇所が見えなくなってしまいます。これでは改善の余地もありませんし、結果は悪化する一方です。視野を広く持つことは、業務の効率を上げるためにも必要な事と言えます。誰がどこで何をしている。トップの人でも、この様な小さな事さえ見えていない、又は最も視野が狭い場合は、自分が今何をするべきかさえ見失っている方もいらっしゃいます。自分の考える完璧な形だけを追い求めるのではなく、一人一人の積み重ねで作り上げる完璧を目指す方が、より強固なものが仕上がるはずです。会社全体だけでなく、自分の身の回りの事すら見えなくなるほど完璧に没頭し過ぎるのは危険な判断だと言えます。


・アクシデントへの対応能力が下がる

念入りに考えたストーリーで完璧を追い求めてしまうと、その途中に起こるアクシデントに対応出来ない場合があります。間違いやミス、その他さまざまな要因でアクシデントは起こるものです。しかし『完璧』という概念から抜け出せない場合は、そのアクシデントが許せなくなり、自分以外の人のミスの場合必要以上に叱咤してしまう恐れがあります。また、それだけでは収まらず攻撃的な態度で接し続けて、ダメな奴のレッテルを風潮してしまうのです。こうなると、せっかく描いた成功も遠のく一方です。完成までの道のりに、アクシデントという予測不可能な出来事が起こるかもしれないと、心構えが無かったのは自分の責任であって、ミスを起こした人の事だけを責めるのは間違っています。トップや上に立つ人は、どのような状況であっても危機回避能力も問われます。スタートとゴールだけしか見ずに進めてしまうのは能力不足と思われても仕方がありません。


・全て自分で対応してしまい部下の成長を止めてしまう

今度は先ほどの逆で、ミスや仕事のスピードに不安や不満があり、いちいち言うのが面倒だからと、全てを自分で片付けてしまう方がいらっしゃいます。こちらは人に対して酷い態度をとらないだけマシなような気がしますが、人の成長や学びを奪っています。周りは、自分が思っている以上に『聞きたいこと』や『確認したいこと』があるものです。しかし、声も掛けられないほど動き回っていたり、いつも出掛けていて居なかったりすると、逆に仕事の効率が下がります。たとえその仕事が自分に関係ない仕事だとしても、上に立つ以上面倒を見る必要があるのではないでしょうか?仕事の内容で、人に振って報告を貰えるものと、決定権が発生するため自分じゃないと解決できないものと分け、整理整頓したうえで時間を作る必要があります。あまりにも自分本位で動き回り、大変だと愚痴るようでは、スケジュール管理や時間配分が出来ない人と見られてしまいます。


・全てが自己満足に収まってしまう

これまでに挙げた例を取ってもそうですが、結局全てが自己満足になってしまうのです。完璧を求めているのは自分だけで、周りはそこまでの熱量が無く、それだから自分一人が頑張っているという形は会社にとっても、チームにとっても良い事ではありません。自分が取り組んでいる仕事が会社にとって重要だと考えるのであれば、『完璧』を求める前に、『理解』と求めなければいけません。チームや会社の従業員が、同じ方向を向いて仕事をする上でも、重要な事です。それが分からない人は、自分がしようとしている事を反対されているとか、理解できる人が居ないなどと言い、自分の成功を妨げられていると考えますが、そもそも上に立つ人間が、成功を収めるための説明をして理解を求めていないのです。周りを出来ない人とか、理解できない人と決めつけて、自分だけが成功に向かって頑張っていると思っているのであれば、完璧な仕上がりとは程遠いものになりそうです。


他の人の記事:精神科医がすすめる「完璧主義」を直す方法。“あのフレーズ” を口癖にするだけで心が楽になる。



◇完璧を求めていないのに成功する人はどうしている?

いつも飄々としていて、ガツガツ取り組んでいないのに、なぜかいつもいい結果に恵まれる人。また、周りに協力者も多く存在します。一生懸命頑張っている人から見ると、不公平に見えるかもしれません。しかし、何もしていないわけでは無いのが、こちらのタイプ。では次に成功するために完璧を求めない人について、メリットと考え方を書いてみたいと思います。


以前に書いた記事:仕事で信頼される人になるためには?信頼されたい人は是非読んでみて



・許容範囲が広く気分のムラが無い

完璧を求めないというより完璧など、そうそう出来る事では無いと知っている人。もちろん取り掛かるには完璧なものを目指しはしますが、それが全てでは無い事を理解した上で取り組んでいる人。そのような人は、ある程度許容範囲が広い所があります。人がする事であるし、沢山の人が関わるのであれば、物事には限りがある事を知っているのです。そのような人は、気分のムラが少なく、いつも同じテンションで働いています。気分のムラが少ない人は何が良いかというと、常に冷静に物事を見るので偏見が無くミスが少なくなります。反対に、このラインより下がる事は絶対に死守するという部分も持ち合わせているので、効率が下がり過ぎたり、環境が悪くなり過ぎたりする事がありません。完璧を求めすぎると少しの変動で動揺してしまい、ガタガタと崩れる事もある中、こちらのタイプの方と仕事をしている方々は、伸び伸びと仕事をする事が出来るでしょう。



・リスク管理が出来ていて対応力がある

リスク管理が出来る方は、取り組んでいる最中に起こり得る事を予測して、対応できるように準備を整えている。または、聞かれそうな事や突っ込まれそうな事を先読みして、資料をまとめておくなどの対応力が高いと思います。この対応力のある方は、なぜそのように準備できるかというと、ミスを認められる人だからです。一度でも答えられなかったことがある経験をすれば、それを反省して次から準備をするなど、認めて適応するから対応力が上がる訳です。しかし、完璧を求める方は自分に自信のある人が多いため、ミスを認めたがらない所があります。そうすると準備の段階から違いが出てきてしまうのは簡単に想像できますよね。ミスを認め、原因を見つけて落とし込む、次に活かすというサイクルで仕事を進めて来た方は、リスク管理も出来るし、同時に対応力も上がるのです。



・人に任せた仕事は最後まで任せきる

完璧を求める人は、人に頼るのが苦手です。自分一人で何とかしようとする傾向があり、タスクが溜まる一方という方が多いのではないでしょうか?人に任せると気になってしょうがなく、さらに任せた内容で、いちいち気に入らない箇所を見つけてしまう。また頼んだ割に、ちょこちょこ見に行き口を出してしまう。など…。ウザいと思われるような上司に仕上がります。何のために依頼しているのか、依頼した本人が理解していないという事です。部下や後輩の成長なのか、自分のタスクを減らすためなのか、本人の希望なのか、理由は様々あると思いますが、自分がなぜ依頼したのかを考えなければなりません。成長のためなのであれば、一度任せたものは最後まで口を出さない。仕上がってから必要な箇所だけアドバイスしてあげましょう。(途中で質問がくればその都度対応してあげる)自分のタスクを減らすためなのであれば、先に途中報告をするように指示をしておく。そもそもリスク管理が出来る人は、その部下や後輩がどれくらいの仕上がりで持ってくるか想像がつくはずなので、それに対応できる準備もあることでしょう。分からないようでしたら、部下が持ってきた物に対して今後勉強が必要ですね。このように頼まなければいけなかったのか。添付資料の探し方を先に教えるべきだったのか。など、部下や後輩から学ぶ事もあるはずです。


・ヘルプ依頼や相談をする事が出来る

完璧主義者は自分が間違っていないと思っているため、相談しない傾向があります。しかし、社会生活の上ではたった一人で何もかもする事は不可能に近いものがあります。自分の思うとおりに進めたいという気持ちは分かるのですが、それでは出来る事にも限りが出てくるでしょう。相談といっても相手の意見を取り入れなければならないと強迫観念のように捉えるのではなく、違うアイディアは無いか?自分が思いつかないリスクは無いか?という今後に役立つものとして考えてはいかがでしょうか?自分は出来なくても、それが出来る人がいれば素直に依頼してもいいのです。そうやって成功に近づけていくのです。世界に誇る大企業でも、創業当時は大変だったようです。創業者の中には、自分は出来ないから、周りに出来る人を呼んで皆にしてもらったという方もいます。話が大きくなり過ぎかもしれませんが、要するに成し遂げたいものがあるのであれば、自分一人で!と考えるより、成し遂げるためには成し遂げられる人達を使ってでも成し遂げる。という事が大切なのです。そのためには、自分の限度を理解して、素直に相談や依頼が出来るようになりたいものです。



終わりに

私の周りにも『完璧主義』と宣言している方が実際にいらっしゃるのですが、やはり損をしているように見える事も多々あります。一番の特徴は、全て自分でしてしまう所です。一人で対応すると、請け負う事が多くなり手一杯になります。そうすると、バタバタしてしまい周りが見えなくなってしまう。そして、対応能力が下がり(危機管理が出来なくなり)アクシデントに大パニックを起こすのです。完璧を求めて、あまりにもそれしか見ていない状態になると、結果酷い状態になります。これは自分で気付いて、少しずつでも変えていかないと負の連鎖は毎回のように起こります。どうしても自分でしなければならない事・周りに依頼できる事・しなくても良い事の区別があいまいで、パニックになってから人に振ったり、相談したりするので誰も助けられない状態です。落ち着いて成功をしようと思うのであれば初めが肝心です。小さな事であっても、面倒くさい事であっても、初めにきちんと整えておけば、後々大変な思いをする事が少なくなるはずです。いきなり完璧を求めて突っ走るのでは無く、成功への過程を丁寧に仕上げていってみてはいかがでしょうか。

2023年12月28日
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