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最近の子育ては、自由な環境や考え、相手に合わせる必要が無く、自分を持っていても良いというものですよね。それが悪いという訳ではありませんが、あまりにも思いやりが無い言動が多いと周りと関われなくなり、孤立してしまう恐れがあります。親は、子供が自分から巣立って生活する上で困らないようにしていく必要があると思いませんか?




◇思いやりがある子に育てる意味とは

自由な教育の時代に、なぜ思いやりが必要なのか?という事ですが、社会人になると、いくらコンピューターが発達していても、人との関りというのは外せません。また、デスクワークの仕事ばかりではなく営業や接客という仕事も存在します。そのような中、関わり方が分からず、とても苦しんでいる若い方が多いのです。ではまず、教育していく上でどの様な事が必要なのか?また、社会人になった時に役に立つことは何かを書いてみたいと思います。




・損得で判断しない

わざわざ損得をメインに教育をする方はいらっしゃらないかもしれませんが、知らず知らずのうちに損得で勘定をしてしまい、それを子供が見ていて覚えてしまうという事は、少なくない事実です。例えば、小学校の係など、うっかりと『私ばっかり』とか、『あの人はいつも参加していなくてずるい』などと口に出してしまうと、子供は【損をしている】という認識になってしまい、さらに【得をしている人はずるい】など、そういうつもりでは無いにしろ、変な定義のようなものが植え付けられてしまいます。人と比べて感情を出す様な言動は止めて、やりたいから参加(行動)するとか、都合が悪いからお断りする。というように変えておけば、子供から見ても、【するにしろ、しないにしろ、ちゃんとした理由があるのだ】と理解できます。



・周りを見渡せる視野

社会人になり、仕事をしていく上で、周りが見渡せられる人材は重宝されます。どの部分の仕事が行き詰っていて、何が原因なのかを察知した上で対策を立てられる人です。リーダーやマネージャーなどには必要な要素とも言えます。要するに出世したいとか、高収入を狙うのであれば、このような視野の広さが必要なのですが、これに気付けない人も多くいらっしゃいます。中には興味すら無いように感じる方もいます。公園や多く人が集まるような場所で、親が一緒に周りを見ながら会話をするなどして、小さいころから目を肥やしましょう。例えば、『あそこに、3色の旗がかかっているね』とか、『あの人の荷物はとても重そうだね』など、批判ではなく、日常的な事で構いませんので会話をするのです。色があるものや、音が出るものなど効果的でしょうし、人に対しては、暑そうとか、楽しそうなどの感情を予測して会話するのもお勧めです。



・失敗や苦難の乗り越え方を知っている

頑張り屋の方や、責任感が強い方に限って、何か失敗した時に異常に落ち込みやすい傾向があります。これまでこんな失敗はした事が無かったのに。と、打ちひしがれて、どんな励ましを耳に入りません。少し厳しい事を申し上げるかもしれませんが、そもそもそんなに自信を持つことが良くないと思うのです。自分がしている仕事や、行動している事に誇りや自信を持つことは間違っていません。しかし、『自分は出来る』『自分は失敗しない』などと、自分に対して傲りがあると、成長もしなければ、人としての魅力も感じられません。そしてその失敗や苦難を乗り越える術を知らないので、ただただ周りを巻き込み大騒ぎになる事もあります。失敗やミスは無ければ無い方が良いとは思いますが、ノーミスで人生を生きられるかというと、そんなに甘いものではありません。そこで大切なのは、その失敗やミスを今後どのように生かすかだと思います。褒めるばかりで失敗させないように育てるのでは無く、それをどう生かすか?という機転を利かせて遊びながら学んでほしいと思います。



・相手を尊重できる人

古い教育の仕方は見直され、最近は子供と親の距離が近くなってきていますよね。それ自体は悪くはありませんが、古い教育でも無くさない方が良いと思えるものもあります。例えば、一つ目【人が会話している時は待ちなさい】というもの。小さいころ大人同士が喋っていて、『ねぇねぇ、お母さん』と話しかけると、『今話をしているんだから、途中で話しかけちゃダメ。話が終わるまで待ちなさい。』と言われました。これは大人になっても、相手が話をしていたら最後まで聞けるし、仕事の上司に話しかけに行ったら他の人と話しているのを見て、近くで終わるのを待つなど、自分本位な行動にならずに済んでいます。また、順番を守る・約束を守るなども厳しく教えられました。どれも相手を優先する事になりますが、信頼や安心感を持ってもらうには必要は事になります。相手を尊重するという事は、相手の意見を大切にするという事の他に、相手の時間も大切にする事なのです。自分さえ優先されればいいという考えではなく、双方の事を考えられるような人にするためにも、小さいころから自制を学ぶ必要があります。


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◇お母さんはここに気を付けよう

私が以前勤めていたところでも経験したのですが、これまで働いたことが無いという方も多くいらっしゃいます。学生を卒業してすぐに結婚になり、その後子育てが落ち着いたので、パートでもしてみようかという感じです。働いた経験が無いというのは、全く問題が無いのですが、新しい事を学ぶという事に拒否反応が強い方もいます。また、パートにも出かけず家に居続けた方の中には、世間とのズレがあり、お子様の働き方に口出しをされる方もいるようで、お子様がいくら説明しても分かってもらえないと嘆いているパターンもあります。次に、働かれた事が無い方へ、お子様とのギャップを埋めるために、次のような事に気を付けてみてください。




・生活のリズムが違う事

仕事の内容によりますが、事務員のように毎日決まった時間に出勤と退勤をするという仕事以外に、様々な働き方の時間があります。また、いい会社であれば、その業務内容に合わせて就業規則も整えてあるものです。それを知らずに、時間が遅いというだけでブラックな会社なのでは?と疑いの言葉を発してはいけません。また、自分都合で子供の仕事を変更させてもいけないのです。仕事に合わせて生活のリズムが変わる場合もありますので、無理の無いように合わせてあげる方がいいでしょう。そのためにも、決めつけて話をするのではなく、同居しているのであれば食事時間や入浴時間など、おのおのでできるようにするとか、別居であれば何時でもお構いなしに連絡を取るのではなく、都合の良い時間を聞いて手短に済ませてあげてください。

以前に書いた記事:ダメ子・ダメ男はこうして作られる!製造機にならないための改善点とは?



・付き合う人の数が違う事

自分の人付き合いの人数と、社会人の人付き合いの人数を同様に考えるのは止めてください。人付き合いが少ないのが悪いという訳ではなく、仕事によっては大勢の方と関わる場合があります。そのため、食事会・飲み会・ゴルフなどの趣味の延長線上の付き合い、時には相談事など非常に増える可能性があります。入社したてですと、同期との付き合いがあるかもしれません。もちろん本人が付き合いを制限しているのであれば問題ありませんが、親の方から付き合いを制限して、自分の都合ばかりを押し付けてはいけないのです。子供は親を満足させるために存在している訳ではありません。子供は自分の幸せや、自分の人生を生きるために存在しています。いつまでも依存せずに、親も自分の時間を楽しめるように過ごしましょう。



・仕事と私生活ではスピードが違う事

週末になれば、部屋やリビングでゴロゴロしている。そんな姿を見て、だらしなく感じてつい口を出したくなりますよね。また、そんな状態では仕事も出来ていないのでは?と言わなくてもいい事まで言ってしまったという経験はありませんか?しかし、仕事をしていれば、自分だけのペースで出来ない事も多く、疲れは溜まるものです。結婚していて家事を手伝わず暴言を吐く人は間違っていますが、そうでなければ自分のペースで過ごせる時間も必要です。事前に休みの過ごし方や、動きなど相談してみてはいかがでしょうか?



・何でも簡単に解決できない事

男性は家で仕事の話をされない方も多いようですが、女性は比較的会社であった話や、愚痴などを家で話す事が多いようです。その時に、抱えている問題に対して、『相手に言ったら良いのに』とか、『私がします!と、もっとアピールすればいいのに』など、ついアドバイスをしていませんでしょうか?会社で働いていれば、自分だけアピールに走ると、目を付けられて仕事がしにくくなる場合もありますし、そう簡単に相手に言えるものでもありません。これは余談ですが、家では自分が出来ているかのようにオーバーに言っている場合もあるので、そう簡単にはいかない訳です。『そんなに簡単に言えないよ』と子供が答えた事に対して、『根性がない』とか、『前に出ないと他の人に抜かれる』など、ネガティブな言葉で批判してしまうと、子供からすると、話さなければよかったと、後悔するでしょう。様々愚痴も交えて話をしてきた場合、共感してあげてください。また、アドバイスを求められた時は、親の立場でアドバイスするのではなく、子供の性格を踏まえた上でアドバイスをするといいでしょう。




最後に

最近は自分の事ばかりを優先してしまい、その結果、孤立に至って相談に来られる方が増えています。自分自身で原因が分からず、落ち込む。を通り越して、すっかり自信を無くしてしまっているのです。一つ一つ出来ることから周りを大切にする方法を見つけて行きますが、幼少期や、学生の頃の話を聞くと育て方にある程度原因があるように感じるのです。『貴方が一番!』と思い、愛を口に出すことは悪い事ではありません。しかし、自分本位で行動する事と、自分を大切にしたり、自分の主張をしたりする事は少し違うと思います。相手や場面を考えず、どんな時も自分を押し通すのは、社会人になれば、ただのわがままに見えてしまう恐れがあるのです。TPOを考えた言動ができる人は、人の事も考えて行動されます。せっかく頑張って入社したのは、お子様の実力です。そんなお子様が会社で孤立してしまっては悲しいですよね。そうならないためにも、自分だけでなく、人を思いやれる教育も必要になってきます。

2024年4月1日
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