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いつの時代も、パワハラなど横暴なやり方で経営されている会社があり、それはニュースを騒がせる会社だけでなく、自分が働いている会社も同じようなものだと感じる人もいるのではないでしょうか?実は会社として横暴なのではなく、始まりはたった一人の人間から始まるものです。ここでは誰が悪の会社を作ったのか?悪の根源を書いています。






◇なぜたった一人の傲慢が悪を作れるのか?

初めから黒ければ、どんな色を混ぜてもグレーより明るくはなりません。反対に、白色に様々な色を重ねると、とてもカラフルな色になるでしょう。それと同じで、会社も初めの一人が悪であれば、その後も悪のまま進んでしまうのです。周りがいかに軌道修正しようと試みても意味がありません。なぜならば、初めの悪が変わらなければ何も変わる事がないからです。ではまず、どのような人が悪を作ってしまうのかを書いてみたいと思います。




■自分の会社に絶対的な自信がある

前置きとして、自信を持つことが悪いという事ではありません。自信を過剰に持ち過ぎたゆえの事です。その異常に自信を持ち過ぎた人で非常に多いのがこちらのタイプです。飲食店でも、ニュースを賑わす有名会社であっても、その会社名や飲食店名に自信があるわけです。会社名や店名がブランド化しているような所では、『うちで働けることを嬉しく思え。』とばかりに上から目線な経営が多いのが目立ちます。確かに、安心感のある名前なのだと思いますが、だからといって社長がふんぞり返って、問題が明るみに出たとたん被害者のように振る舞うのはどうなのでしょう。また、このような会社の悪の根源は、本当に話が噛み合いません。なぜかと言うと、まともに人と討論した事がないため、会話が噛み合わないのです。どういう事かというと、ワンマンで言った事に従わせる、イエスマンしか周りに置かない人は、人から責められたり、執拗な質問を受けたりした事がないため、相手の言っている事も理解できず、理解しようともせず、自分の言いたい事だけを言うから、噛み合わないという事になるわけです。ブランド化した会社や店は素晴らしい事だと思いますが、自分の事しか考えていないと言ってもいいでしょう。



■違うと言えない風土が出来上がっている

ワンマンで築き上げた会社は、『それは間違っているのでは?』という事さえ言えない状態です。ワンマン社長の下にいる人は、当然イエスマンが多く存在します。社長から言われたとおりにしか指示出来ないため、部下が質問しても、『社長が言っているのだから、つべこべ言わずやれ!』となり、何の説明も無いまま仕事をさせられます。そのような会社でいい仕事が出来るとはとても思えませんね。要は、中堅の社員ですら、なぜするのか?を理解していないまま、社長が言ったから。というだけで仕事が進んで行くのですから恐ろしい状況です。しかし、当の本人の社長は、『私の言ったとおりにしていれば良い。』という考えなので、何一つ変わりません。間違っている事を間違っていると言えないどころか、間違っていると思わなくなるほどワンマンルールが浸透していては、悪が広がっていくのも納得できます。

他の人の記事:最近の若手は意見ないと思う上司の傲慢な勘違い



■傲慢営業である程度業績を上げてきた

一世代で会社を大きくしたり、独立して起業したりした場合、傲慢な営業を初めは意欲的と見られ、逆に応援してくれる人もいるでしょう。しかし、会社や店が大きくなり、従業員も増え、いわゆる一般的に企業同士の付き合いが出てきだすと支障が出てきます。しかし、初めに上手くいった事が頭から離れない人は、これをいつまでも貫き通すし部下にも強要します。従業員は、今はそんな時代では無いと思っても、先に挙げた通り言い返せない雰囲気なので、強要された部下は胃が痛くなる事でしょう。会社や店を大きくしていくにあたり、いくつかの段階があると思うのです。植物と同じで種をまき、水を与えたら、しばらく日に当てて様子を見るのも必要ですし、大きくなったら植え替えも必要です。植え替えたら、水をやり日に当てて様子を見る。その繰り返しなのですが、このタイプの方は、足元を見る事が出来ないので、何が原因なのか?どう変えれば出来るのか?誰が適任なのか?を考えないので、いつまでも自分一人が大変な思いをして、会社を運営していると考えています。



■自分も厳しい環境で這い上がってきた

元々は違う考えだったとしても、上に這い上がった経緯が厳しい環境で、それを乗り越えた方は傲慢になりがちです。自分のやり方と、他の人のやり方は当然違うのですが、自分の成功体験があるので、他人のやり方は認められません。自分のやり方を『正』と見なし、他の人のやり方は『誤』と考えるのです『誤』とまでいかなくても要領が悪いとか、今回はたまたま上手くいったと思うのです。オリンピックなどを見ていて思いますが、一昔前の厳しい練習や教えより、今の子の方がはるかに速い段階で金メダルなどを取っています。彼らは、楽をして取っている訳ではありませんが、水を飲まず、うさぎ跳びをして、殴られて指導されたわけでは無いのです。要するにトップに立つ、業績を上げるという事に昔ながらの厳しい指導は要らなかったという事です。私は運動音痴だったので運動部の大変さは分かりませんが、最近のスポーツを見ているとそう思います。また、大学在学中に起業したり若い段階で起業して成功したりしている方々は沢山います。そのような方々は運だけで出来ているわけでは無いのです。自分が厳しい環境で育ったからといって部下や後輩に同じことを求めるのは良くありません。



◇これからの企業に求められる事とは

最近は、ブラック企業という枠から一転、ホワイト企業を目指す会社様も多くなってきました。しかし、あまりにもホワイトを追求し過ぎると、それはそれでやりがいが無いと思われ手、退職に繋がるとか…。難しいですね。では次に会社としてどの様な仕組みや考えで経営すれば離職を減らして、悪のはびこらない会社にしていけるのでしょうか?いくつか紹介してみたと思います。




□自信があっても常に足元を見られる風土作り

会社に対して自信を持つことは素晴らしい事です。しかし、意見交換や発言が出来ない会社はよくありません。現場や職場で働く社員は驚くほど情報を持っていたり、こうすれば良くなるという意見を持っていたりします。せっかくの情報ですから、行動するか、しないかは聞いてから考えても遅くないと思います。聞いたら様々な視野が広がりますが、聞かなければアイディアすら出てこないという事になってしまいます。勢いのある時に、常に足元を見る事は出来ないかもしれませんが、時にはじっくりと話に耳を傾けて、今後の事を話し合っても良いのではないでしょうか。またチーム内でも、よくなるための意見や指摘を通しやすい環境にして、いつでもブラッシュアップ出来る会社でありたいものです。



□従業員は下僕では無く共に働く仲間であるという認識

口では従業員のおかげと言いながら、自分の意見や、やり方を押し通して進める人がいます。少し意見しただけで『じゃあ、辞めたら?』と上から押し付けて辞めるように仕向けてみたり、給与が一人だけ上がらなかったりと、歯向かう人間に容赦はしないとばかりに嫌な事をしてくる悪上司。また他にも嫌味や威圧的な態度、大声などで相手をねじ伏せる悪上司は最低です。常に部下や後輩を立てる必要は無いし、立場というのはしっかりと明確に示すのは問題ありませんが、まるで下僕のように扱うのは良くありません。従業員が居なければ成り立たない事業である場合、口だけでなく心から感謝しつつ接しなければいけないのです。従業員側も心が伴っているかという事は、普段の話し方や態度で理解出来ますので、手抜きしないように心を込めましょう。



□時代の移り変わりを学ぶ

自分は自分、時代には流されない。そんな芯が強い人のように振る舞うのは勝手ですが、時代そのものが変わりつつある事を無視して、古臭い考えだけで進めるのはいかがでしょうか?『それが、私たちが大切にしてきた文化だ』と言って、上の方々は自信たっぷりに言うかもしれませんが、所属する人は辛く苦しい思いをして、自らを傷つけてしまう人も出てきているではありませんか!それが守りたかった文化なのですか?守りたかったのは、自分の置かれている役職なのではないですか?だって変えたからといって、これまでの事が無駄になる訳では無いのに、なぜ変えられなかったのでしょう。間違っていると気付けない、気付いても変えようと言えない、だから変わらない。そして若い人が辛い思いをする。痛くも痒くもないのがトップです。確実に時代は変わっています。自分で気付けないのであれば、適任者を選んで意見を聞けばいいのです。下の人だけが時代の移り変わりを理解していて、トップは自分の事だけを守り続けると『悪』の始まりです。自分で学ぶ、自分一人では出来ないようなら人を頼る。そうやって学んでいきましょう。若い人のアイディアや戦力、尊い命を守ってください。



□整える気が無いなら経営してはならない

悪のトップやリーダーの一番悪い所が、『気に入らないなら辞めろ』というスタンスです。理解して貰おうと説明もせず、耳も傾けず、文句があるなら辞めれば良い。という極端な選択になってしまいます。会社として確かにトップの座にいるかもしれませんが、従業員を守る、社会に貢献するといった観点から言うと、従業員が会社の為に考える事の何がいけないのでしょうか?もちろん、全ての意見が使えるものかというと、そうでは無いと思いますが、会社を運営するにあたり、従業員や取引先が良い環境であるかは大切です。自分が選別した従業員の意見を聞く気が無いのであれば整えられません。また、聞けない・聞きたくないと思うのであれば、独りで出来る仕事の方が良いのではないでしょうか?会社や店を大きくしたくて、従業員を雇用し、拡大するのであれば、一人で大きくしたわけではありませんよね。ですから、従業員の力も借りて大きくなったのに、整える事が出来ないのであれば、経営自体向いていないのではないでしょうか。誤解の無いように申し上げておきますが、全ての従業員の声を聞いて、意見を取り入れるという事ではありません。従業員の声を、まずは聞いてみようという姿勢があるかどうかの話です。その姿勢が従業員を前向きにさせるか、いつまでも同じところに留まらせるかの分岐点になりそうです。



以前に書いた記事:私が退職や転職をして良かった事と得られたこと



最後に

いかがでしたでしょうか?ここ数年企業や団体が起こしている問題は、他人事ではありません。自分はその場所に居なくても、自分の子供が辛い思いをするかもしれません。大きな組織に所属した時、家族で喜んだことでしょう。それはお子様が一生懸命頑張った事の成果ですし、今後の夢もあったはずです。しかし、一部の悪のせいでお子様の命を奪われる、夢が奪われるなんて、誰が想像できたでしょうか。そこまで酷く無かったとしても、たった一人の悪のせいで、毎日辛い思いをしている人が居るのです。誰にも言えず、間違っているとも言えず、辞める事も出来ず。最悪の状況になる前に力になりたいと考えて、この記事を書く事にしました。悪は変わらないと思いますが、間違っている、辞めたい、辛いという考えや気持ちを是非言って欲しいのです。言ったって変わらないと思うかもしれませんが、もしかしたら変わるかもしれません。『悪』を許すのを止めましょう。

2023年12月15日
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