話してみると性格に特に問題の無い方でも、昔いじめられていたとか、無視されていたなどと聞く事があります。性格が悪ければ納得いくのですが、特に性格が悪いわけでも無いのに、なぜ同性から嫌われてしまうのでしょうか?自分でも気付かない原因があるのか!?ここでは、嫌われてしまう原因と、それを克服するためのお勧め方法を書いています。
目次
◇同性に馴染めないのは性格が悪いわけでは無い
学生時代から何故か同性から嫌われてしまったり、社会人になっても同性から嫌な事を言われたりした経験がある方が、自分は性格が良くないのでは?と心配になっている方がいらっしゃいます。そこで話してみると、とても丁寧な話口調ですし、特に問題は見当たりません。しかし、沢山の人と接する事になった時に原因が分かり始めました。まずは『それが嫌われてしまう原因かも!?』という内容を書いてみたいと思います。
・非常に不器用である
とにかく何をするにも不器用なところがあります。手先が不器用という事では無く、段取りであったり、見通しであったりです。周りからすると早く決めて進めたいと思っている仕事が段取り不足で時間がかかったり、準備が出来ているだろうと思って始めたら何も出来ておらず二度手間になったりなど、出来ないなら相談するとか、準備不足なら、きちんと報告して!とイライラするのです。他にも、例えば経理に行くときに、〇〇さんの所にこの資料を持って行って、帰りには備品室からコピー用紙を持ってきて補充しよう。など、一度動く際に、他にも出来る事は無いか考えてから動きます。ところが、こちらのタイプの方はそのような段取りが苦手なので、一つずつ行動してしまいます。このような行動は意外と異性は気付きにくいため、同性からのみイライラされてしまいます。
・自分の事で精いっぱい
何かをしている時に、周りが見えなくなってしまい、自分の事ばかりで精いっぱいになっている事があります。例えば、何かのイベントがあり、それぞれの役割があるとします。皆自分の役割があったとしても、暗黙の了解で当日始まる前の準備等は皆でしょうという場合があります。その時に、自分の事でいっぱい一杯の方は、準備に参加せず自分の役割の事ばかりしてしまうのです。本当に悪気はありません。このタイプの方は事前に、『始まる前の準備は皆でしましょう。』と伝えていればする事が出来ます。しかし、暗黙の了解という事が出来ないので、気付けないのです。さらに皆がイライラしている事にも気づかず、特に申し訳なさそうにもしないため、嫌われがちになります。中には、気付いていてもしない理由は、自分の事もまともに出来ていないのに、人の事を手伝って、さらに迷惑をかけるくらいなら、まずは自分の事をしっかりやりたいという方も。ここまで考えているのであれば、立派だと思います。
・自己表現が下手
嬉しい事を素直に嬉しいと表現できない人や、辛く悲しい事があっても大丈夫と言って近寄らせない雰囲気があると、同性から嫌われる傾向があります。私の個人的な意見だと、別に表現が下手でも良いんじゃない?と思いますが、どうも過ごしにくい所も多いようです。喜びすぎると調子に乗っているように見られるのが嫌、また辛い事は誰にでもある事だから自分だけが落ち込んでいるのをオープンにするのは嫌。という意見と、これまで幼少期から我慢を強いられてきた方も同じです。他には元から感情を表現するのが苦手という方といらっしやいます。なぜ同性から嫌われるかというと、何を考えているか分からないという事が不安にさせるからです。こちら側が『喋らないのは、私が何かしたのかな?』と考えさせられてしまうのです。逆に異性にはミステリアスに映り、嫌われるというところまではいきません。特に理由なく、表現が下手というだけで目を付けられてしまうのは少々厄介だなとは思いますが、様々な人と働く中では起こるようです。
・年上の方が話しやすい
自己表現が下手で不器用な方は、何故か年上の人との交流を好みます。また、実際に知り合いの多くが年上という事もあります。単に不器用で自分の事に精一杯な上、自己表現が下手な方に対して、全て理解して受け止められる包容力があるのが年齢を重ねた人に多いからでしょう。近い年齢でも、その包容力があれば傍にいてくれます。不器用な考えや言い分に対しても、感情的にならず言い聞かせてくれて待ってくれるのは、ある程度人生経験を積んだ方だと思います。もちろん、人生経験豊富な方でも叱咤激励を飛ばす方もいらっしゃいますが、その厳しさも年上の人から言われたら許せると思うはず。聞いてもらえるという安心感から、年上を好むようです。
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◇同性の共感や好感を得たい時に気を付けるべき事
さて、自分がそれに当たるなと実感していても、特に問題なく出来ているというのであれば、何の問題もありません。しかし、理由が分からず外されたり、無視されたりするのは嫌!とお考えの方がいらっしゃいましたら、次に挙げる方法を試してみてはいかがでしょうか?ただし、悪質なものであれば取り入る必要はありませんので、色々な方からアドバイスされているのに上手く出来ないと言った場合の方に参考にして頂ければと思います。
・自分が楽しい時周りも楽しんでいるか見渡す
表現は下手であっても、楽しい!と感じる事はあると思います。そんな時に、周りの方々(出来れば全員)の顔を見渡して貰いたいのです。楽しいのは自分だけ?皆?半々?と見渡すのです。特に発表会や何か出し物などする時に、自分がメインやメインに近い役だと、終わった時の達成感は清々しいものです。しかし、その会を開くのにあたり沢山の方々の尽力があってこその場合も多いでしょう。自分だけが余韻に浸っていても良くありません。尽力してくださった方、足を運んでくださった方、手伝ってくれた方にお礼や報告をする事が大切です。せっかく終わったのに!と思うかもしれませんが、お礼や報告までが会だと思えばいいのです。不器用で自分の事で精いっぱいになってしまう方は、この辺りのプラスαが少ないため同性に目を付けられてしまう事があります。自分が楽しんだ分、周りの人にも楽しんで欲しいという気持ちがあれば出来るはずですので、ちょっとした気遣いをしてみてはいかがでしょうか。
・表情分けを練習してみる
喜・怒・哀・楽を顔で表現したものを鏡で見た事はありますか?私は、ある人の笑顔が大好きです。それは笑った時に鼻の上の方に八の字でしわが寄るのですが、とってもキュートに見えます。そして本当に楽しそうに見えるので、憧れて練習しました(笑)これは本当に、ニカッと笑わないと出来ないしわで、私は気に入っています。大切なのは、喜怒哀楽の表情を練習して表現するのは、人の話を聞いている時に出す事です。相手の話を聞きながら、喜怒哀楽を表現するのです。うなずきと共に、この表情で共感を表現すると、相手は声で返事をしなくても理解してくれていると解釈きます。無表情のまま聞いていても、相手は、どう思っているのかな?と不安になるばかりです。自己表現が下手な人は、表情を練習して表情で表現してみてはいかがでしょうか。
・先に伝えておくと良い事
長い付き合いになる方には、自分の不得手な部分を先に伝えておいたらいかがでしょうか?『私は、何事も取り組みだしたら、それに集中してしまい、周りの事が見えにくい時があります。何か出来ることがあれば声をかけてください。』など、先に伝えておくと理解しやすいかもしれません。実際、私もそう言われて、とても理解しやすかったですし、仕事中も気付かない時を見かけたら、声をかけやすかったと記憶しています。お互いに、変な気を使わなくても良いという部分ではとても助かりますね。その他、顔に出にくくても、『楽しかったです。』『辛いですね。』『寂しいですね。』など、一言でも良いので付け加えると、相手は安心すると思います。中には、『貴方にだけ、そんな事いちいち出来ない。』などと言われた場合は、『では名前だけでも良いので呼んでください。』と、とにかく必要な瞬間を知らせて貰うか、仕事にもよると思うので、一緒に方法を考えて貰えるといいですね。
・辛かった思い出話より挑戦している事を話す
不器用で、自分の表現が苦手な人は、相手に自分を分かってもらおうとして、これまでの辛い思い出話や、酷い仕打ちの話まで、洗いざらい話をしてしまう傾向があります。確かに、良く理解できるかもしれませんが、その話を聞いた瞬間から接するのに警戒心を持たれてしまいます。要するに怖いのです。実は、私も20代の頃は自分が受けた辛い話を惜しみなく喋っていました。今考えると、相手はどう返事していいか悩んだだろうな、と反省しています。他の記事でも書いていますが、自分の事や相手の事など、これまでの全てを知らなければ会話が出来ないわけではありません。辛い思いや、苦しかった話は専門家に話をして、そのような場合は、これからチャレンジしたい事や、興味がある事の話をしてみてはいかがでしょうか?もちろん、相手から聞かれて、話しても構わないと思った相手には、正直に話しても問題ないと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか?話をしていて、特に問題ない無いのに、これまで同性からのいじめや、辛い仕打ちに悩んでいる方は、自分の表現や不器用さから来ているものが大きな要素になっていませんでしょうか?もちろん本人のせいではありませんし、本来は気にすることは無いのですが、会社やチームで活動する中、やはり気になって不安になることもあるかもしれません。今回提案しました方法を是非試していただき、自分らしいまま職場やチームに受け入れて貰えるといいですね。どうしてもトラウマのようになってしまっている場合は、是非ご相談ください。
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