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最近よく耳にするデジタルタゥーですが、若い女性がターゲットになる事が多く、人生において非常に大きな影響が出てきます。コロナ禍で仕方なく手を出してしまった世界かもしれませんが、後々後悔しても遅いので、周りに居る親御様含め社会全体の大人たちによる食い止めが必要です。ここでは、現状と関与について書いてみたいと思います。



◆ひっそりと忍び寄る甘い言葉とお金に目がくらむとデジタルタゥーの世界で後悔するかも

デジタルタゥーに足を踏み入れた被害者のお話によると、話を持ってくる人は、とても優しくて口調も丁寧な人のようです。若い女性は社会人の本質を見極められる目を持っていない場合が多く、優しく丁寧に接してもらえたら安心してしまう事もあるようです。性的サービスをしたり、写真や動画に収められたりしても公開するような人じゃないと思わせるのです。実際は、それをネタに脅されてなかなか辞められなくなったという事例もあります。では、どのような方がターゲットになり、現状はどのようなものなのでしょうか。



・お金が無い学生を狙うケースが非常に多い

コロナ禍で、バイト先も無くなりお金に困った女性がターゲットになっています。特に学費を自分で工面していたり、返済を自分でしていたりする方々です。デリバリー方式であれば送り迎えが付いていて、迎えがあるという安心感や、相手が比較的お金を持っているという事や、なぜか社会的地位があるから大丈夫だと思ってしまうのです。どんな相手か?という事より、行為そのものに焦点が当てられなければいけないのに、そこを濁すために様々なメリットに聞こえるようなことしか言いません。

・タレントや芸能プロダクションを名乗り有名になれるかもと勘違いさせる

このようなスカウトや勧誘は今の時代だけではありません。私が東京に住んでいた30年前も竹下通りを歩けば、このような勧誘が多かったものです。映画出演などと言い、プロダクションと書かれた名刺を出すのです。あたかも芸能人のスカウトのように声を掛けてきます。これは、本当にスカウトで有名になった女優の方々が、街を歩いていて声を掛けられたとテレビで話すので、自分にも!?と勘違いをするのです。実際はアダルトビデオや店内接客などをさせられてしまいます。途中で気付き逃げられればいいのですが、金額を聞いて揺れてしまう女性もいるようです。昔はビデオでしたが、今はネット社会。いずれにしても残る事には変わりはありません。職業として選ばないのであれば、始めから足を踏み入れてはいけないのです。

・簡単・稼げるの裏に誰にも言えない証拠として脅される

直接的に勧誘される場合、簡単・稼げるという言葉をよく使うようです。確かに送り迎えがある場合や、店内で待っているだけなら簡単かもしれませんが、身体には非常に負担になります。万が一性病になってしまったらどうしますか?稼げたとしてもその代償はとても見合いません。実際辞める時になったら、辞めるなと言って、常連のお客に写真をネットに挙げると脅されたケースもあります。学生ですから、学校にばらす・親にばらす・彼氏にばらすなど言われれば、黙って戻るしかないと判断するようです。ここで、誰かに相談すればいいのですが、恥ずかしさや罪悪感で出来ないのです。学生の方々は、失いたくないという材料が多くありますので、そこを狙ってきます。

・引き止めたい彼氏や妻帯者が関与しているケースも

付き合っている時は楽しく過ごしていても、別れてしまう事もあります。そのような時に別れたくないという理由や、別れを切り出された腹いせに、付き合っていた時の写真や動画をネットに挙げられてしまうことがあるようです。こちらも信用していただけに、非常に残念な結末ですが、元からそのような写真や動画を撮らせてはいけません。まず、本当に大切にしているのであれば、相手が嫌がる事はしません。燃え上っている時に、写真に収めたいと言われても必ず断ってください。それでも言ってくる人は、付き合ってはダメです。お互い若くて良し悪しが分からないのであればまだしも、中には妻帯者もいます。自分の方がバラされたら大変な事になるのにもかかわらず、相手を脅すのです。女性をターゲットにするのは、この先も無くならないかもしれませんが、被害者にならないために、裸や下着姿などの写真や動画は絶対に残さないようにしなければいけません。

・実際にネットに挙がると瞬く間に拡散されてしまう

脅されていても、まさか本当にアップされるとは思っていなかったというケースもあります。実際はアップされると、その専用のページなので、瞬く間に拡散されてしまうようです。許可を得た販売目的ではないので、顔や場所、中にはモザイクも付けないものまであるのではないでしょうか。ここまでされてしまったら、成すすべがありませんよね。専門業者に頼み削除の依頼をしなければならないでしょう。こちらも日数やお金がかかり後始末が大変です。相手を訴えたら、今までしてきたことを赤裸々に話さなければいけませんし、相手は同意のもとだと言うでしょう。弁護士費用や裁判費用、日にちがかかりますし、その間恥ずかしいと思う事でも容赦なく聞かれます。


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◇関与して欲しくないから隠すのではなくオープンにして危険を教える

自分の娘や、学校の生徒たちに絶対に関与して欲しくない事ですよね。だから知らない方がいいと思い、隠したくなる気持ちは分かります。しかし、どのような事になるのか、性犯罪・性病も含め、薬物を使われるかもしれないなど、危険性がある事は教えてあげなければいけません。高校生にもなれば、判断能力も出てきますし、認識もあります。その頃から、被害者の末路も含めて話す必要があるのです。健康な体で過ごしてほしいからこそ、病気や薬物に染まってしまう事は許せない事です。次に、どのような取り組みで、被害者を1人でも減らせるのか考えてみましょう。



・学校での生活指導の中で性教育の一環として教示する

私が学生の頃は、生理の事しか学びませんでした。高校生の時に少しだけ、保育を学んだ程度です。それで鹿児島から東京へ出たときに、様々な性犯罪や、性的勧誘に驚愕したものです。男性も平気で声を掛けてきますし、悪びれていませんでした。東京や大阪などの都市圏では、元々人から聞く事や、情報も多くあるかもしれませんが、田舎ではそうはいきません。年寄りの多い田舎は、まずそのような話題にはなりませんし、情報もありません。あちこちにポスターが張られているわけでもありません。最近は田舎でも子供を狙った犯罪も増えてきて、防犯という意味では意識が変わってきているかもしれませんが、女性に対しての性犯罪や性勧誘についてはまだまだです。都会に進学や就職をする学生が多い、地方の高校は女性を対象とした講義をお勧めいたします。知らず知らずに足を踏み入れてしまう恐怖を知らせてあげましょう。

・迷っている学生もいます!学校だけではなく塾やセミナーなどでも注意喚起する

お金が無く食べ物にも困るくらいになると、性行為を目的とした仕事に、お金が貰えるからという理由で進んでしまう学生たち。中には、してはいけない事だと理解していて、迷っている子たちも沢山います。でも、お金が無いと不安ですし生活が困ります。援助してもらう術も知らず、誰に相談していいかも分からず、手っ取り早くその世界に足を踏み入れてしまうのです。親に心配をかけたくないという気持ちもあるでしょう。学校だけではなく、塾やゼミ・習い事やバイト先など様々なところで大人たちは注視してあげる事が大切です。

・企業としてこの様な行為をしないようにとモラルを示す

こんな当たり前の事を、わざわざ社内通達などしている所はないでしょう。ところが、有名企業であっても若い女性を相手にした性犯罪などは、少なくありません。ニュースにならなかったとしても、電車やバス内の痴漢行為もその一つです。風俗業界だけでなく、若い女性を狙っているのは、一般男性でもいるのです。しかも社内ではそれなりの地位の方もいらっしゃいます。企業としてそのような事を掲げたら恥ずかしいと思わず、絶対にダメだという事を明確にして欲しいのです。性的な写真や動画を撮らない・痴漢行為を行わない・性犯罪に繋がると思われるような行動をしないという事です。笑われるかもしれませんが、サラリーマンや妻帯者がこのような行為をしている事も多いのが現実ですし、殺人にまで発展するケースもあるので、軽視してはいけない事です。

・一人暮らしをしているお子様をお持ちの親御様は言葉で伝える

親御さんは、非常に心配な事でしょう。自分の娘がそのような事に巻き込まれたら、怖くてたまりません。電話しか出来ない状況であれば、きっと『そんなことしてはダメよ』と言いがちですね。でもそれは、あまり効果はありません。なぜならしてはいけない事という認識は持っているからです。『分かっている』と言われてお終いでしょう。そこで、お母さんの気持ちを伝えるようにしましょう。例えば、『あなたが傷ついたら、悲しくて立ち直れない』など、どれだけの思いになるかを伝えた方が良いと思います。子供であっても、人を悲しませたくないという感情はあります。やってはダメと言われるより、この人を悲しませたくないと思う方が抑止力になります。


以前に書いた記事:お世話屋することが私の仕事です。頑張ってきた貴方の不安や心配を取り除きましょう


最後に

ネットに挙げられてしまうと全世界に配信されてしまうこともあり、非常に大きな心の傷になってしまいます。そうならないために、自分で出来る事とと、周りが出来る事とあると思います。恥ずかしいだけでは済まない事ですので、社会に送り出す前に出来る事もあるはずですから、我々大人たちも、教えなければいけない事はしっかりと伝えて、社会へ送り出したいものです。

2023年3月15日
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