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最近は気づきを与えて教育をする方法が日本でも見られるようになりました。しかしながら問うだけで逆に追い詰めているパターンも多く見られます。その問いでどの様な方向で考えてもらい、どの様な結果を出してもらいたいか。という問う側に計画が必要です。ただ問い詰めてストレス発散や虫の居所次第で発言していませんか?

◇気づきを与える問いかけとは。問い詰めるだけの上司や親にならないために

まず部下や子供と接するときに当然自分で考えて動いてくれる人になってもらいたいですよね。そのため、なぜこうなったの?と強く問いただした経験はありませんか?こちらとしては、こうだったから。と自ら発して欲しいと思いがありますが、あまり効果は無いのではないでしょうか。それは問いかける側にその後の計画が無いからです。答えようが答えまいが問い詰めた後の事を考えた事はありますか?ここでは問い詰められた側の心理と問いかけた後の事をお伝えしたいと思います。

・『分かりません』との返答にどう答えるか

私の経験では、なぜそうなったの?の答えNO1がこの『分かりません』です。皆さんはいかがでしょう。こちらの回答に対して『あなたが起こしたことなのに、なぜ分からないの?』などと更に怒りをぶつけると相手は委縮してしまい、その後は謝罪の言葉しか言わなくなってしまいます。これでは気づきなど与えることは出来ませんよね。自分が失敗してパニックになっている人に対しては、この失敗でこのような事を学び、解決策を考え実行し検証をする。という全体的な流れを示してあげることが必要です。失敗に対して怒っているのではなく、そこから学びを見つけてほしい旨を伝えるのです。
子供であれば、その時の感情を聞いてあげるといいと思います。まさかこんな事になるなんて!という安易な気持ちであっても、そこから学べることは沢山あります。難しい言葉を使う必要は無く、その事で困る人がいる・悲しむ人がいるなどどうなってしまうのかを伝えると分かりやすいと思います。

・何度も繰り返す人は理解していません

何度も言っているのに治らないという人もいらっしゃいますが、こちらは自分の行動と言われた事が一致していません。どこの段階で注意しなければいけないのかが分かっていないため、毎回同じことを繰り返してしまうのです。この様な方には一つ一つ紐解きながら時系列で話をしなければいけません。忙しい中でそこまでするのは一苦労だと思いますが、一度時間をかければその後の効果を考えると、する価値はあると思います。
子供の場合も同じですが、子供の場合わざと同じことをする事があります。あまり目くじらを立てずに人を傷つけるような事でない限り強く言い過ぎなくてもいいと思います。

・失敗してしまった人の気持ちや考えを決めつけない

つい忙しい中だと、いつも〇〇だから〇〇になったのでしょ?や、どうせ〇〇だと思ったのでしょ?など、相手の考えを決めつけてその後も説教をしてしまう方がおられます。お分かりだと思いますが相手の考えに合っていなければ、その後の話など頭に入ってくるはずがありません。そうすると当然何で指導を受けたのか分からず、その方の成長というのは考えられません。その時に考えたことを教えてちょうだいという気持ちで話は聞きましょう。
こちらは子供でも同じです、決めつけてしまうと親は自分の気持ちを分かっていない人という認識になってしまうので、信頼が薄れてしまい親の言う事すべてが自分への決めつけのように感じられ心を開かなくなってしまいます。

□失敗から学べることは沢山あるという事を理解しましょう

指導する側はこの事を忘れてはいけません。失敗することがダメな事だと教えてしまうのであれば、あなたは指導者失格とも言えます。私もそうですが多くの失敗から沢山の事を学んできましたし、選択肢が増えました。学びに多少上手く行かないことは付き物だと感じています。指導する側の方は、いい経験をしたねという気持ちで今後を話せる人であって欲しいと思います。

私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。

- トーマス・エジソン -


・ナイス!という気持ちで接してみる

ただでさえ落ち込んでいる人や子供に追い打ちを掛けるような言葉は止めて、『ナイストライ!』の気持ちを持ってはいかがでしょうか。いつでもとはいかないかもしれませんが、指導する側のスタンスとしてこの様に思って頂ければ、忙しい中での指導でも相手には何らか伝わる事も多いと思います。また時間が空いた際に追加で指導出来れば、なお分かりやすいでしょう。
子供に対しては、思い付きや当てずっぽうで答えることが多いので、考えを発言できたというところに『ナイストライ!』ですね。発言した内容が間違っていてもあまり厳しく正さないでください。集団生活になった際他者の違う意見を聞き入れられるかどうかは、ここにかかっています。親が違う意見を持っていることもここで併せて話をしていても良いと思います。

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・視覚型・聴覚型・身体型があるのを知っておきましょう

指導する際に丁寧に言って聞かせた後失敗した場合、その方は視覚型か身体型の可能性があります。聴覚型の人は聞いただけで覚えますし勉強の際ラジオや音楽を聴きながらする特徴があります。聴覚型の人に図を描いて図だけで指導しても伝わりませんし、やらせてみてもぎこちなくなります。視覚型の人には表や図、実際の現場を見せた方が直ぐに覚えます。食器や細かい備品の場所でさえ一度見たら覚えますが、見せずに〇〇にあるからと言っただけではもう一度聞いてくることが多いようです。写真のように場面を憶えるので、実際に動いている所を見せると覚えが早いです。身体型の人はやって覚えるタイプ。あれこれと先に説明するのではなく、実際に一緒に作業していくとその場で質問をして解決させていく能力が高いです。身体型に説明段階で、何か質問は?と聞くと『実際やりながら聞いていきます』というタイプが多いようです。

・気づきは与えるのもではなく引き出すもの

当たり前の話ですが気づきというのは与えられません。早く気づけよ!と言っても無駄なのです。本人が自分で気づかない限り何一つ変わりません。しかし気づいた時は周りが驚くほど成長する方もいらっしゃいます。そのことを踏まえ気づけ!とプレッシャーを掛けるのではなく、どの指導の仕方や話が気づきに繋がるのかな?とこちらも試行錯誤する必要がありそうです。子供だと尚更こちらの思う通りにはいきませんよね。どちらにせよ相手のポテンシャルを信じて指導係になられた方は引き出しのプロを目指してみましょう。

最後に

一体なぜこんなことになったのか⁉今すぐ聞きたいという場面はあると思います。特に仕事が立て込んでいたりする時に限ってトラブルという物は起こります。しかし自分のイライラを単にぶつけてみても何も解決しません。また、足を引っ張られているような気分になってしまうかもしれませんが、相手にはそんなつもりはありませんから、怒りだけをぶつけても響きませんのでご注意ください。

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2022年8月11日
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