人に興味を持ってと良く耳にしますが、人に興味を持つとはどのようなことなのでしょうか。またそれによってメリットはあるのでしょうか。ここでは、人に興味を持った方が良いと言われる理由とその方法を書いてみたいと思います。一言で興味を持つと言っても、どのようにすることをいうのか、普段の自分と照らし合わせてお読みください。
目次
◇人に興味を持つってどうするの?そのメリットと方法とは
まずは人に興味を持つという事自体、ただお節介を焼いて相手の事を知り尽くすという事では無いという事をご理解ください。また、相手の近況を知っているからだけでは興味を持つという事にもなりません。ではどのような事が人に興味を持つという事なのかを書いていきたいと思います。またメリットも併せてご紹介したいと思います。
□相手が味わっている感情を知る
誰に対しても出来るという事では無いと思いますが、人に興味を持つ上で大切な事は相手の感情を理解できるという事です。共感は出来なかったとしても、そう感じていることは理解できるという事です。例えば、相手が飼っていたペットが亡くなってしまい悲しみに暮れている時、自分はペットを飼ったことが無くその悲しみの感情が分からなかったとしても、きっと家族が逝ってしまったくらい悲しいのだろうと理解してあげられるという事です。その時に、普段はどんな子だったの?どんなことして遊んでいたの?と相手に寄り添う事が出来れば、相手に興味を持つという事になるでしょう。相手はどのような気持ちなのだろうかと観察し、寄り添えるのは普段から相手をよく知っているからこそできる事かもしれません。
□相手の特技や趣味を尊重できる
趣味も特技も多様多種でしょうが、自分はしないからとか自分は嫌いだからという理由で、拒否や否定をするような事をしてはいけません。今まで興味が無かったという事を隠す必要はありませんが、こちらは知らないことだらけな訳ですから、どんなtころに魅力を感じているのか、楽しいと感じるポイントはどこなのかなど聞いて理解し、尊重する必要があります。その話をしている時に勘ぐるような気持ちで聞くのではなく、楽しんでいる時の話をする相手の目を見て、相手の目の前に広がる世界を一緒に感じるという感覚でしょうか。とても身近なお酒を飲むなどの内容だとしても、いつもどんな所に行っているのかを聞けば、そのお店にいるような感覚で話が出来ると思います。難しいようでしたら、単に楽しいと感じる事を聞くといいと思いますが、この時に面接のように詰めて聞くのは止めましょう。
□相手が傷ついていることを知りましょう
人に興味が無い人は、自分が発した言葉で傷ついていると気付きません。たまに後から気づき声を掛けてフォローする方は問題ないと思いますが、全く気付かずに後から教えてあげても、あれぐらいで?などと、まるで相手が悪いかのように言う方がいらっしゃいます。この様な方は相手に対して興味どころか関心すらありません。自分が傷ついた時はオーバーに言い周りを巻き込んで話をするのに対して、自分が傷つけたときは知らん顔というのは良くありません。自分の言動で相手が傷ついていないか考えながら話せたり、振り返ったりできるようになればいいでしょう。
◆相手に興味を持たずにいると、こんな危険性もあります
相手や周りに興味を持って接するというのが苦手な方もいるでしょう。出来ない場合は仕方がない部分もあります、仕事の状況などで人の事を考えている時間がないほど切羽詰まっていては、当然自分の事ばかりになってしまいます。ここではいつも出来るようになれば尚いいのですが、出来る限り興味を持って接していけるようになって貰いたいと思って書いています。では、現状関係なしで相手に対して興味を持たない人、いわゆる故意に興味を示さない人はどんな人で、どんな危険性があるのかをご紹介してみたいと思います。
■自分自身を大切に出来ていない
人に興味を持って観察して共感するのは簡単な事ではありません。しかしどんな人に対してもしたくないという方は、自分自身の事も大切にしていない可能性があります。自分自身は気付いていないかもしれませんが、人に興味が無いという事は、自分自身にも特段興味を示していないという事です。自分のしている事、していこうと思っている事、してきた事を深く考えた事ありますか?いつも流れに任せてやり過ごしているのであれば、自分を大切にしているとはなりません。自分を大切にすることで、与えられていた事・与えられることなどが分かり、相手への尊重にも繋がります。
■自分のしている事や関わっている事を説明できない
人にも自分にも興味が無い人が仕事をすると、何をしていたのか、何をするつもりなのかが説明出来ません。さらにひどい場合は、何をしていいのかすら分からない人がいます。このような方が上司や先輩にいると本当に迷惑なのですが、一定数いらっしゃることは間違いありません。人や自分に興味が無いという事は、物事にも興味がありませんので生活が出来ればいいという考えなのです。一つ注意点ですが、自分の身なりを整えるためにお金欲しさに頑張っている人も、自分に興味があるとは言えません。何度も言うようですが、興味というのはうわべだけのものでは無く、感情や感覚的なことですので、ヘアサロン・ネイルサロン・まつエク・ヨガに勤しんで、自分磨きをしているから自分に興味があるのではないのです。それは外の男性やマウントしたい女性向けなので、結果人に興味がありません。そんな人が周りからどんな目で見られるかは一目瞭然です。
■言葉が汚い・態度が悪い
喋る言葉遣いが悪かったり、相手への態度が悪かったりするのも人に興味が無い人がとる行動の一つです。言葉遣いというのは単語の事も差しますが、言葉選びが悪い人も入ります。会話をしていて、なぜその言葉をチョイスしたのか失礼過ぎて呆れてしまう人もいます。また、食事のマナーやお酒の飲み方が悪い人も人に興味が無い証拠です。相手の嫌がるかもしれない行動を平気で出来るのは、その評価が自分に返ってくるのも考えずに出来る訳ですから、相手も自分にも興味が無く当然嫌われてしまいます。
■幼稚に見える
人に興味を示さず自分の事も大切に出来ない人は、成人した人であれば幼稚に見られてしまいます。仕事をする上でしたら、当然幼稚な人に大切な仕事を任せられないですし、他社様との商談に連れて行きにくいという事になります。無難な仕事をしてもらう他なく周りも扱いに困ってしまいます。現に言葉遣いが悪く何が出来るかも説明できず、喋りだしたなと思うと話の論点がずれているという人もいます。その場では誰も人に興味が無いなどと理解できる人はいませんが、相手の話したことに沿って会話が出来ないのであれば相手に興味を持っていないのと同じです。とても幼稚に見えてしまい、信頼を得るのは難しいと言えます。
最後に
万人に対して興味を示す必要はありませんが、自分と深くかかわる人には興味を持って接してみてはいかがでしょうか。相手を知り感情を理解できれば、自分と照らし合わせられる事も多くなります。自分の事も良く理解できるし会話の糸口になる場合もあります。相手を知ろうとしない人は、自分の事もよく分かっていませんから相手の会話を上手く広げて懐に入っていく事は不可能です。自分はそのような事は無いと思っている人に多く、途中でも書きましたが、表だけに興味を持ったとしても小手先のやり取りは相手に失礼ですし、伝わってしまいます。真の興味とは相手を真実のまま理解しようと思う心です。日本人は特に本音をなかなか言わない特徴がありますので、簡単なことではないかもしれませんが、その気持ちのスタンスで相手と関わり続けると、相手もこちらに興味を示してくれるはずです。