強くなりなさいとか、もっと強くなった方がいいよって、聞く事ありませんか?『強く』って、どうしたらそうなるのか分かりませんよね。ここでは精神的に強い人はどんな人の事なのかをお伝えしていきます。中には傲慢な自己中な人の事を『強い』という人もいますが、それは『強い』のではなく『自分の世界しか知らない人』です。
目次
◇精神的に強くなりたい方、そもそも精神的に強いとは
強さというのは、『はい! そうしよう!』と思ってなるものではありません。身体のようにムキムキになるものではありませんから。
目に見えず鍛えてそうなるものでもなく、内側からググッと盛り上がってくるような感覚的なものでもありません。『強さ』は自分と向き合い、相手を受け入れ傷ついても人のせいにせず、過去は流して喜怒哀楽をし、自分を許し愛せる人が『強い』と思います。少し難しく書いてしまいましたが、一つ一つ辿って行ってみましょう。
□経験を積んでいない子に『強くなれ!』というのは、かなりハードルが高い
全くダメというわけではありませんが、やはり経験から学ぶことというのは非常に多く、また自分に対しての勉強にもなります。ですので失敗や上手く出来なかったという経験のない人に『強くならなきゃ』と言っても無理な事です。自分で作れるものではなく重ねていくものだからです。いい経験も悪い経験も積み重ねていき受け止めて次に生かせるようになって初めて『強さ』というものが、いつの間にか備わっていくものなのです。
□指導されたとき真摯に受け止め、見直すことが出来る
誰でも自分の事を指摘されたら嫌な気分になると思います。でも、本当にそうかな?どんなところがそう見えたのかな?と、一度は真摯に受け止め、自分を振り返ることが出来るかというの重要な事です。確かに自分の人生ですから好きに生きるのはいいのですが、自分は幸せでも周りが不幸になるような言動をしていては元も子もないわけです。振り返った結果、確かにそういうところがあるな。と感じたら修正すればいいわけですから、そもそも振り返ることすらしないようでは、強くはなれません。
□相手の事を受け入れる
これは万人に対してではありません。自分の事を大切にしてくれる人・力を貸してくれる人・辛かった時に傍にいてくれた人、そんな人達の事です。自分は受け入れてもらっておきながら、相手の事は受け入れないなんて事は通用しません。強くなりたいのであれば、少々大変な人であっても頂いた恩や感謝の気持ちを忘れず、相手の事を受け入れましょう。
□喜怒哀楽を表現しましょう
強い人というと我慢強い人と思われがちです。我慢強いというのは確かに強さがあっての事でもありますが、ここでお伝えしたいのはしっかりと自分で味わうという事です。悲しいことがあったら、悲しいねと自分の心と対面することをしてほしいのです。ほとんどの人が悔しさや悲しみを心が訴えているのに、頭が前を向かなきゃ!といって、心を置き去りにしてしまいがちです。そうすると自分との対話が成立せず、安定したマインドにならないので強くはなれません。すべての喜怒哀楽を受け入れる、楽しむ、悩む、それでいいのです。
□自分を許す
出来ない自分もできた自分も、すべて自分です。自分の事を素直に愛することが出来れば、おのずと相手の事も愛せます。自分を大切にするという観点からしてもこれは大切な事です。自分の許し方が分からないという方もいらっしゃるかもしれません。そんな方にはまた別でお伝えできる投稿ができればと思いますし、直接ご相談くださっても結構です(^-^)
□過去は過去、執着しない
極端に楽しかったことや悲しかったことというのは忘れがたいものです。何もかも全て忘れなさいとは言いませんが、いつまでもそこに執着してはいけません。そこに執着すればするほど、今を大切に生きられないからです。その時のことは大切な思い出として処理していかなければいけないのです。今、又はこれからが大切です。いい経験もそうでない経験もこれからに生かすために受けた経験だと思い、そこにいつまでも留まることを止めて、進みましょう。過去・今・これからを切り離して考えられるのも強さの秘訣です。
◆こんな強い人にはなってはダメ!強さを勘違いしている人とは?
世の中には、自分で私はメンタル強いんですよね~と言って来られる方がいますが、それって本当に合っているのでしょうか?本当に秘めた強さを持っている人は、当然ながら自分では言いません。むしろ静かな方が多いと思います。さて、できれは参考にしてほしくないその強さは間違いなのでは?という事例をいくつか紹介いたします。勘違いしていた方々は是非見直してみてください
・強さアピールも、それってあなたの世界観だけなのでは?
高圧的な態度で、私って強いから!という人、それは強さではなく傲慢です。誰の話も聞かずみんなが自分に合わせてくると豪語している人がいます。合わせているのではなく、面倒くさいからそうしているだけです。はたから見ていると、こちらが恥ずかしくなってしまいそうな事なのを気づかずにいます。誰もこんな人に本当にひれ伏しているはずがありませんのに、何も言わない=自分が上と勘違いし強さアピールをされても恰好が悪いだけなので止めましょう。
・みんな弱すぎるわ!と周りを非難する人
こちらも間違いです。世の中そんなに強い人ばかりではありません。今回のこの投稿も、強くなりたいと思っている方へのものであり、そうなりたくないという方がいても当然なのです。自分が精神的にどれほど強いか分かりませんが、だからと言って周りにも同じことを求めるのはお門違いです。人は人。相手が望まないことを強要するのはやってはいけないことです。
・私みたいに強くなったら災いが避けていってくれるよという人
そんな事あるわけがありません。全くの間違いです。どんな人にも辛いことや悲しいことは起こります。それをどう乗り越えるかが大切なことで、そもそもその災いが来ないというのは嘘になります。変な事を吹き込まないでほしい。災いにあっても乗り越えられる力が強いよ。というのであれば理解できます。強さとは関係ないことと言えますので、本当に強いのであればその人にあった乗り越え方をお話してあげた方がいいでしょう。しかもそのアドバイスは相手が望んでいたらというのが重要です。望んでいないのにお節介でアドバイスをすると、それはおこがましいということです。
最後に
強さというのは様々な方向で出方は変わるものです。仕事とお母さんの強さは違うでしょうし、教師の強さと警察官の強さも違います。それぞれに特色はあると思いますが、総合的に人として凛とした強さというのは己を知って謙虚に磨き上げていくものだと思っています。方々に強さアピールをしている間は、まだまだと言えるかもしれません。自分も含め誰かを守れるような強さを身につけたいものです。