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愛という事に対して、皆様も一度は考えたことがあるのではないでしょうか。考え過ぎて、もうよく分からない!とイライラしていませんか?ここでは、愛そのものの話では無く、伝え方について書いてみたいと思います。異性に対してだけでなく、同性・家族・同僚とそれぞれに対して伝えたい愛は、一体どのように伝えれば相手に届くのでしょうか。


◆愛とは何か分からなくなってしまった方、伝え方を変えれば届くかもしれません

なぜ伝わらないのか?と考えた事ありませんか。通常の気持ちも伝えるのは難しい時があるのに、愛している事を伝えるのは、なぜだかもっとハードルが高いように感じますよね。まずはこんなにも相手の事を考えているのに、なぜ伝わらないの?という、伝わりにくい人の特徴を書いてみたいと思います。

・出来ていない・していないと決めつけている

見た瞬間で何もかも決めつけてしまい、出来ていないと小言を言っていませんか?もう少し様子を見てみては?と言っても、待ってもしない。と決めつけてしまい、相手の言葉も聞き入れない方。早く進めてほしくて、つい口を出してみたり、私が言わないと間に合わないと言い急かしたりしていませんか?これでは、せっかく相手の事を思い、スケジュールを調整してあげていても伝わりません。相手からすると、何でも決めつけてくるうるさい人としか見えなくなります。

以前に書いた記事:何でも決めつける人は嫌われる!?決めつける人の特徴はこんな人


・どうせ行動しても上手くいかないと口に出している

上手くいかないだろうなと思う事はあります。子供や新人の社員さんなど、まだ慣れていない時期を過ごす場合はよくある事です。でも、そのやり方だと上手くいかないよと、口に出してしまっては、相手の学びを妨げる事になり、喜ばれることはありません。命に関わるような事や、会社に大きな損益を与える事でしたら別の話ですが、少々のことでカバー出来る事であれば見守らなければいけないのです。自分のやろうとしたことを、やってもいないのに否定されたら、伝えるのを止めようという思考が働きますので、相手が離れて行ってしまいます。

・相手をコントロールしようとしている

こうしなさい、行きなさい、止めなさいなど、全ての行動に対してコントロールするような言葉は、相手は嫌な気分にしかなりません。子供でしたら、少々行き過ぎたときは言わなければならない時もあるでしょう。しかし、同僚や、結婚相手に対して、このような言葉を使うと、とても居心地が悪く、窮屈な気分になってしまいます。ついつい語尾もきつくなってしまいがちな言葉ですので、思う通りに進まなければ、相手の話を聞いて、こちらの考えも伝えると良いでしょう。

・してもらえていない事だけを責めている

何もしてくれないと嘆いている方から相談を受けたことがあります。してもらいたいことを頼んでいるのにも関わらず、してくれないのだと。その後、なぜしたくないのか話し合って、したくない原因がハッキリしたのに、それでもやって欲しいというのは、ただの押し付けです。逆に、頼まないで欲しいという、相手の、『して欲しい』を無視している事になってしまいます。こちら側だけの要望を言い続けても相手には受け入れてもらえません。

・会話のスピードを合わせない

相手をまくしたてるような話し方で、句読点のない言い方をしていては、相手には伝わりません。言われていることを処理しながら聞いていきますので、闇雲に言い続けられると、確認したり聞き返したり出来ず、脳の処理が追い付かなくなり、話を聞くのを止めようと思うのです。大体、一方的に喋り続ける人は、声も大きい事が多く威圧的に感じてしまいます。テンポが合わないという事は、性格も合わないのでは?と判断されてしまい、せっかく相手の為を思って言っている事も水の泡となるでしょう。

・お世話をすることが愛だと考えている

愛しているからと言って、小さな事や何から何までお世話をしてしまうと、相手は重く感じ逃げ出してしまうかも。子供や配偶者の着る服を用意するくらいならともかく、旦那様に靴下を履かせる。という方もいらっしゃるようです。愛している=相手に何もさせないという事ではありません。もちろん双方の意見が一緒なら問題ありません。先ほどのように、靴下を履かせてほしいご主人と、履かせてあげたい奥様であれば、逆に素晴らしい関係です。しかしそうではなく、一方的なのであれば問題です。しばらくして振り向いてくれないと、『あれだけしてあげたのに』と愚痴が出てきたら、かなり重症と言えるでしょう。『してあげたのに』という言葉は、とても悲しい言葉です。自分でしてあげようと決めて、自分で始めた事なのに、結果は相手に責任を押し付けています。一方的なのであれば、報われないかもしれない事は覚悟しておきましょう。報われないのが嫌なら、始めからする必要はありません。

・嫌な事でもNOと言えない

相手の言う事を、何でも聞いてしまうのも良くありません。全てを受け入れる、嫌な事でも我慢する。というのは愛とは言えません。そのような相手に、全てを受け入れたから、自分の愛が伝わると思うのは止めた方が良いと言えます。自分が我慢して着いて行くのは、捨てられたくない、嫌われたくないという心境から、つい嫌な事でも受け入れてしまうのかもしれません。同じことを、自分の子供や友人がしていたらどう思いますか?それでも我慢しなさいと言えますか?人にお勧めできない事を、なぜ自分は率先して選ぶのでしょう。



他の人の記事:脳科学的な愛の仕組み


◇一方的な表現ではなく、相手が愛して欲しい方法で愛さなければ伝わりません

伝わらない、伝えたいという気持ちは分かりますが、そもそも相手が受け取りやすい方法でなければ、相手は受け取りません。自分本位の表現ではだめなのです。例えば、相手はオーバーな演出が嫌いな人だとしましょう。そのような人に、誕生日だからといってレストランを予約して、お店の人にサプライズで取り囲まれ歌われてしまったら、どう思うでしょう?恥ずかしさと、お店の人へお礼をする配慮で頭が一杯です。せっかくの誕生日なのに、気を遣わせ恥ずかしい思いをさせてしまう事になってしまいます。相手は、静かなところで、ゆっくりと二人で話をしたいと思っているかもしれません。相手が欲しい愛し方でなければ伝わらないという事です。では、そのようなところに気を付けていけばいいのでしょうか。人それぞれ違いがありますが、多く聞いてきたいくつかのポイントを挙げてみたいと思います。

・ペースやスピードを合わせてあげる

家庭内であれば、家族であってもそれぞれの、いつものパターンというのが朝や夜などにあるのではないでしょうか。もちろん自分にもあると思いますが、相手のルーティンを乱してしまうと、相手は自分の事を理解していないと思ってしまうので、相手のパターンや時間の使い方というのを尊重していく必要があります。とはいえ、沢山の家族とお過ごしの方は、一人一人に合わせていたら大変でしょうから、数名で協力する必要があると思います。また、会社でも人それぞれの時間の使い方や、感覚は違います。相手の進めるスピードや、会話のペースを少しでも合わせてあげると、共感が生まれこちらの言う事も伝わりやすくなります。

・一度やってみたら?という余裕を持つ

何でも始めから決めつけず、やってみようの精神を持つのもいいでしょう。これまで成功した人を見たことが無かったとしても、この人は成功するかもしれない。という目で見てください。いつまでも夢を追い続け、生活も出来ないくらい疲労困憊しているなら話は別ですが、子供や後輩がしてみたいと思う事は、チャレンジさせてみるのも良い事です。ある方に、『若いころ、ダメもとでチャレンジしたけど、失敗しました。ところが、その時の上司は、失敗するかもしれないと分かっていながら、見守ってくれたんです。それがあったから、今の自分があります。』と聞いたことがあります。この方は、その上司を今でも尊敬しており、愛を感じているそうです。

・自分の言動を振り返ってみる

愛して欲しい、愛しているのに伝わらない、どちらにせよ本当に愛している人がとるような言動でしたでしょうか?傷つけるような言動はしていませんか?こんなにも尽くしているのに、酷い事を言われたと思っている場合、こちらの言動がきっかけで相手がそのような行動に出る事だってあります。始めからそうであれば、愛する相手にすらならないはずですから、愛する相手になったのであれば何かきっかけがあったはずです。友人でも夫婦であっても、思いつかず分からない場合は、話し合うか、気持ちをリセットしてやり直すしかありません。

・相手は本当に望んでいる事なのかを思い返してみる

相手がそう言ったわけでも無いのに、そうして欲しいはずと思い込んでしてしまう。また、自分の親がそうだったから、私もそうするなど、相手の気持ちは無視した状態で、自分のやりたいようにしてしまうのは、押し付けと言えます。相手は何を望んでいるのかを考えなければいけません。例えば、朝ごはんは食べない主義だという人に対して、体の為にとか、力が出ないなどと言って用意する。要らないと言って出かけた人に対して、せっかく用意したのにとイライラする。相手は朝ごはんを望んでいないのです。望んでいないものを強要されると、辛くなってきます。それは自分だって同じですよね。自分ばかりがしていると気になったら、振り返って考えてみてください。今しているその行動は、お願いされたものですか?自分がしたくてし始めたものですか?

・嫌な事は嫌、苦手な事は苦手である事を伝える

何でも受け入れて、言われたとおりにするばかりではなく、自分の意思表示をすることも大切です。こちらが愛しているのであれば、当然相手も愛してくれるはずですが、相手側だけの要望を聞く形で成立しているのであれば、恋人や友人であっても、愛というのは成り立ちません。嫌な事があるのは誰でも同じです、相手が嫌だというものを強要するはずが無いのです。反対に、相手に望んだことを相手が嫌がったら、それを受け入れる必要があります。双方が、嫌な思いをすることが少なくなるように努めるのも、愛が無いと出来ない事だと思います。愛を伝えたいのであれば、あなたも相手もお互いに、嫌がる事は止めましょうと思えるはずです。

最後に

心から愛している恋人・夫婦・友人・子供なのに、伝わらないのはとても寂しいですよね。もちろん、どの様な事をしても、反発する方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的に伝わらない!と嘆いている方の多くは、感情が一方的であることが多いようです。相手もその気持ちを受け入れやすいように、自分の思いばかりではなく、投げられた方の気持ちも考えてみましょう。




2022年2月9日
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