皆さんは生きていて、疲れたとか、しんどいとか考えたことはありますか?私も、小学生の頃から30代まで、とても辛い思いをしていました。ここでは、そんな辛い日々を変えていこうと思えた日の事を書いてみたいと思います。私にはそんな日は訪れないわ。と、思うかもしれませんが、少しだけ読んでみてください。
目次
◇辛い人生を変えようと思った日とは
実は1日だけではないのです。なぜかというと、失敗もしたからです。何度も失敗しながら諦めずに頑張ったのかというと、それも違います。挫折して、どうせ私なんかと腐った時もありました。しかし、何度か訪れる出来事に、自分なりに時間をかけて考えているうちに変わるきっかけにもなったのかな?と思います。また、その時その時に出会った方の影響もあるかもしれません。では、まず思い出す限り変わるきっかけの日を書いてみたいと思います。
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・弱い自分に気付き強さとは何かを考えた日
ある事件をきっかけに(以前ブログに詳細を書きました)、悪いのは相手だけではなく、弱い自分もいけなかったのだと気付いた時がありました。そう考えたら、幼少期から母親に言われるがまま、されるがまま、だったと思います。もちろんその時は、怖さの方が勝っていたので仕方が無いのですが、問題はそのまま引きずっていた事です。弱い事には気付きましたが、その反面『強さ』という事には勘違いをしていたように思います。一人で何もかもしなければと考えたり、人のダメな所を指摘してみたりと、間違いだらけの『強さ』を誇示していました。ただ私が幸せだったのは、それが間違った強さであることを教えてくれた方々がいたことです。酷い仕打ちをされたのにも関わらず黙っている人に、なぜ?と問いただしたことがありました。しかし、その方はニッコリと笑って、『それをしたからといって、何が変わるの?相手を責めるだけで、理解してもらえなければ意味が無いのでは?』と言いました。私は、それまで嫌な事をされたら、距離を置くか、はっきり言った方が良いと思っていたので、その時はしっくりきませんでした。でも年齢を重ねるごとに、対話というのは相手の事を理解しなければ成り立たないし、自分の言っていることを理解してもらわなければならないので、言葉や表現に気を付けなければいけない事なのだと知り、その日から『強さ』とは?を考えだしたので、人との対話が変わっていき、相手も態度も変わっていったように思います。
・ひどい事をしたと反省した日
皆さんは誰かに『あれは酷い事をしたな』と思う事はありますか?私は母に対してなのですが…。小学生時代、私は夏休みなどの長期休みの時は祖母の家に行っていました。その際、田舎ですので着いたら直ぐに仏壇に手を合わせなければなりません。その時に、仏壇に向かって母への仕返しをお願いしていた事です。一度や二度ではなく、何年も続けて祈り続けていました。虐待されていた腹いせから、『どうか、あの人に罰が当たりますように』という風に、祈っていたのです。今考えると怖い事なのですが、当時の私は必至でした。しかし、私が20代の時に母が病気になり、もう長くはないと聞いて看取った時は、違う意味で怖さを感じて、どうしようもなく不安になったのを覚えています。私の祈りが、そうさせたのではないかと怖かったのです。後悔というよりは、不安の方が強かったように思います。その時から、人を恨んだり憎んだりする事は、自分にとって何も良い事が無いと悟りました。その時を境に、人に対して念を思うほど恨んだり、憎んだりしたことがありません。
・後悔しないと決めた日
これは誰でも分かっている事なのですが、過去には戻れませんよね。よく冗談で、戻れるとしたら何歳の時に戻りたい?という質問を受けることがあります。今の思考を持ったまま戻るとか、持たずに戻るとか。冗談の範囲では、私も場の空気を壊さないように話に乗りますが、実際は戻りたい時はありません。若い時は後悔する事もありましたが、今の自分を考えると、それも必要な事だったと思えるからです。出来事も出会いも、今の私には必要ですし、だからこそカウンセラーになり、乗り越え術や、辛い人の話が聞けるのだと思っています。6年ほど前に受けた研修でそれに気づき、後悔という概念は無くなりました。しかし、仕事などのミスに関しては、しっかり反省して今後に生かせるように考える事もあります。
・結婚する事や何かを達成する事が幸せではないと気付いた日
若い時は、結婚することは当たり前と思っていたし、実際に結婚しました。結局は4年ほどで離婚したのですが、結婚する事が幸せとイコールでは無いと知りました。その後も、仕事でトップに立つ事がありましたが、それも上に上がりたい!昇進したい!と願って、実際その通りになったのですが、だからといって幸せという言葉とは結びつきませんでした。逆に、結婚前や昇進を狙って頑張っている時の方が充実している可能性もあります。希望や要望通りになったとしても、それをキープする方が断然難しく、大変な事でした。ですから、目標を達成する事に幸せを感じるのではなく、目標を達成するために行う事を楽しめるものに着目しました。今の仕事もそうなのですが、大変な思いをしている方々に寄り添いたいと考えていますが、寄り添う事が目標ではなく、『寄り添うために何が出来るかを考える』事が大事なことです。ですから、私の目標はいつも途中に定められていると思っていて、それが幸せを感じられるものだと思います。
・自分が本当にしたい事をじっくり考えられた日
私はファッションの専門学校を卒業した後、企業にデザイナーとして勤めました。その後、音楽活動へ移動して、結婚と離婚を経験して、百貨店の販売員。その後自分の店を持ち、縁があって日本料理屋に勤めマネージャーになりました。その頃、退職を考えていましたが、何かしたいという事が無かったのです。販売員も接客業(飲食)も経験して、戻りたく無いし、今更この年齢で音楽って言うのも…。と、困り果てていた時に、とある人からカウンセラーを薦められました。それを聞いた時は、驚きと共に、確かに自分に合っているかもと思いました。その日から、カウンセラーとは?をよく考え、どうしたいのか?何がしたいのか?自分の強みなどをじっくりと考えました。
◇人生が辛いと考えている方へ
生きていくという事は、楽しい事もあれば辛い事もある。とよく聞きますよね。でも、自分だけ辛い状況が続いているような気や、自分だけハズレを引いているような気がして空しい気持ちになった事、どれだけやっても上手くいっているような気がしないなど、こんな気分になった事はありませんか?では次に、辛い状況が続いていると感じた時に思い出してほしい事を書いてみたいと思います。
以前に書いた記事:ターニングポイントが無い人はいない!ターニングポイントの見つけ方とは
・何も考えられない時は考えなくても良い
辛すぎて何も考えられないとか、どうしていいか分からないという時に、思いつかない、考えられない自分がダメな人間なのだと思うのは止めましょう。自分が考えられないダメな人間だから、このように辛い状況になっているのだと、間違った認識になってしまうと良くありません。考えられない時は考えない。思いつかない時は、人の考えを聞いてみるなど、自分一人で抱え込んではいけません。誰だって万能ではありませんので、次から次にアイディアが生まれるような方は少ないはずです。少し立ち止まって考えなおすタイミングなのかもしれませんし、そもそも考える必要が無いものかもしれません。ですから、全てを独りで解決しようとせず、周りの力を頼ってみてはいかがでしょうか。
・人は自分が思うほど期待していない
何かに対して、一生懸命取り組んだ後、適した評価をしてもらえず、辛い思いをした事はありませんか?もしくは、せっかく進めたのに、違う計画に変わってしまっていた。という経験はありませんか?私も経験があるのですが、人や会社様のためにと思って、一生懸命したのにも関わらず、相手には全く伝わらず、逆に妬まれて嫌がられてしまったという事があります。〇〇のため、と思っているのは私だけで、相手からすれば誰でも良いわけです。要するに、期待されている!と思って頑張ったのは自分の独りよがりで、相手は私に期待などしていなかったのです。それに気付いてから、頑張らなくなったという事では無く、相手が出来ていない部分のみ、凸凹の足りていない凹の部分だけをするようにしました。期待以上の120%を目指さず、相手の欲しい所だけを埋めるという感じです。
・良く見える人でも実際は大変な状況な事もある
自分ばかりが大変な思いをしていると考えて周りを見ると、皆良い状況にあり、出来が悪いのは私だけだなと、さらに落ち込むことはありませんか?私も、そう考えたことがあって、どうして皆上手く出来ているんだろう?何が違うの?と焦っていました。そこで、素直に人に相談してみたのです。相手の深い部分や、プライベートな部分を聞くと、案外悩み事があり、上手くいかなくて喧嘩が絶えないなど、驚くような話を聞くことがありました。隣の芝生は青く見えるとは、よく言ったものです。みんな、それぞれ悩みや辛い事を抱えながらでも、気持ちを切り替えて過ごしていたわけです。これを聞いてから、自分ばっかりと考えるのを止めました。誰でも辛い時や、しんどい時はあるのです。
・見た目や外見ではなく中身が大切
自分を変えようと思い立ち、ファッションやネイル、髪型を変える方も多いようです。確かに、気分的に変化がある事には間違いありませんが、本当の意味での人生を変えるという事にはならないのではないでしょうか?ハイブランド品で身を包んでも、中身が伴わなければ、誰からも相手にはされません。相手にしてくれるのは、同じ穴の狢というところでしょう。ちょっとした気分を変えるために、サロンに通ったり、着たことの無い服を着たりするのは良いと思いますが、外見ばかりにこだわり過ぎて、人を見る時も外見で判断するような人になってはいけません。ですから、変わろう!と思い立った時に、間違った方向へ突き進まないように気を付けてください。
・自分以外の人のために生きている訳では無い
人のために何かをするというのは、素晴らしい事ですし、生きがいになる事もあります。ここで言いたいのは、人に合わせすぎて自分が辛くなるのを避けてほしいという事です。夫に合わせすぎている、子供に合わせすぎている、友達などに合わせすぎているなど、自分が我慢して辛い思いをしていませんか?自分の人生ですから、夫や子供、友人を満足させるために生きているわけではありません。自分自身が満足する生き方をしてほしいのです。それが人のために何かをする事なのであれは、問題ありませんが、妻なのだから、母なのだからという縛りだけで、自分を抑え込むのは辛すぎます。土地によっては、女がこれをするべきという暗黙のルールもありますが、女性だって自分のために生きてもいいのです。人のために生きる前に、自分のために生きる事を考えてください。
最後に
こんな人生嫌だ!とか、私の人生って何なんだろう?と考えて、落ち込んでしまう事もあるでしょう。目標や、やりがいを見つけられるだけでも凄い事なのかもしれません。しかし、一人ひとり、一度きりの大切な人生です。悩むことや、立ち止まることがあっても、諦めないでください。先が見えず、もがけばもがくほど泥沼に沈んでいくような感覚であっても、本当に変えようと思えば変われます。今は、変え方が分からないだけかもしれません。自分一人では解決しない事も、人の脳みそを借りれば道が見えてくるかもしれません。目の前の景色が変わるようなターニングポイントを見つけられるよう、私も誰かの力になれればと思っています。