自分の経験や知識に酔ってしまい、プライドだけが高くなってしまった方。そんな方に限って周りからは、あの人頭悪い!と思われてしまいます。知識や経験があるのにも関わらず、なぜ頭が悪いと思われてしまうのでしょうか?ここでは、その理由と、そうならないためにベテランになればなるほど気を付けなければならない事を書いています。
目次
◇頭が悪いと思われる人はプライドが高い人に多い!?
仕事のスピードが遅いとか、何度教えても覚えようとしない新人とかではなく、普段仕事をしていて、『この人頭悪いな』と感じる事がありませんか?しかも、そのような人に限ってプライドが高く、ミスや遅れを謝ろうともしません。まずは、どのような人が『頭が悪い』と思われるのか、例を挙げながら紹介してみたいと思います。
■話を理解できない
何度説明しても理解しない、一度決まった事を納得できないと覆してくるなど、人の話を理解できない人は『頭が悪い』と思われます。これは、本当に理解出来ていない訳では無いからです。ある程度の地位に居る方でしたら、本当に理解できないなら、その位置には居ません。要するに、理解できない振りをするから質が悪いのです。こちらが正論であればあるほど、『分からない』と言い、受け入れません。自分が出来ていない事や、説明できない事を認めたくないからです。プライドだけで周りを振り回す迷惑な人です。プライド高く、自分は出来ると思い込んでいるのに、相手が求める説明が出来ないとなると、自分を追い込む相手が悪いという考えに変換され、逆に攻撃してくることさえあります。求めている事とズレた説明をしてくるなど、どんどんパニック状態になり、ヒステリックを起こすなど、手に負えない状態になることもあります。
■片方の話しか聞かず結論を出す
片方の話だけを聞いて、論ってくる人。しかも肩を持っている片方が、本人にとって都合がいい事も多くあります。感謝されたいとか、カッコいいと思われたいなどの、邪な思いが出て、正常な判断が出来ていないのです。当然、何か問題やトラブルがあった場合は、双方から話を聞かなければいけません。しかし、『頭が悪い』と思われてしまう人は、訴えかけられた人の方だけを信じて、訴えかけられた人に好かれたい一心で、相手に対してキツイ言い方で注意してしまいます。普段から周りの環境を理解していないという原因もありますが、そもそもこのように単純な動きしかしないので、利用されてしまう場合もあるようです。
■自分で確かめず目標を立てる
何らかの目標や計画を立てるときに、確信があって立てられているものと、そうでないものは内容を見れば一目瞭然です。夢を持つことや希望を持つことは悪い事ではありません。しかし、それを実現するには簡単では無い時もあるでしょう。大体の人は、細かな分析やリスク・その後の傾向や動きなど様々な視点から考え、まとめ上げていきます。そのような方の計画書というのは、とても見やすくて、点と点が繋がっています。しかし、『頭が悪い』と思われる人の計画書は、矛盾だらけの事が多くあります。希望や夢、お金の事ばかりが前に出ているので、これまでの失敗や改善点は組み込まれておらず、またもや同じような計画書になっているのです。周りからすると、あれだけ学んだことは全く反映されていないのか?と思うのです。例えば、また次の事業をする時に、次にする時は、このような所に気を付けようと課題点を挙げて、ミーティングを重ね、誰もが重ねるたびに良いものが出来るはずと期待をしていても、『頭の悪い人』にかかってしまうと、ずっと同じものが出来上がってしまうでしょう。こうなると、士気も下がりますし、一致団結には程遠いですね。
■誰にもバレないと思っている
私の知る中でもよくあるのが、バレないと思っている事です。どのような立場の方でも同じなのですが、特にやってはいけない事をしている場合、全て筒抜けという場合があります。これを読んでいて、私は大丈夫とお考えの方も、案外危ないかもしれませんよ。なぜバレるのかというと、まずコソコソしている事は、なぜか目につきやすいという事と、コソコソしている時は、通常とは違う感じだからです。いつもはベラベラ話すのに、急に口数が少ないとか、滅多に外に出ない人が何故か一日中社内に居るとか、逆に何もないという日に、やたらと外出するとか。そして、嫌われている場合は必ずそれをバラす人がいます。そうやって皆に知れ渡り、白い目で見られているのです。しかし、当の本人は気付いておらず、バレていないと思っている態度を、周りは『頭悪いな』と感じてしまうのです。また、人から言われたことを言われていないように振舞うのも同じです。言った人は、『〇〇さんに、このように言っといたから』と、誰かに伝えている事も多くあります。しかし、隠したい人は、良い所だけを伝えて、自分が指摘されたり、促されたりした事は隠しています。これも直ぐにバレてしまい、直す気が無いと判断され、言った人に報告されてしまいます。どの道、言った人にも聞いた人にも『頭が悪い』と思われてしまうのです。
■謝れない
基本的に謝れない人は幼稚です。自分のミスと認めないだけでなく、人のせいにしたり、状況のせいにしたりします。中には感情的になって人に八つ当たりして、大声を出す人もいます。そのような方は周りから『頭悪いな』と思われてしまいます。自分のミスを認めるという行動は、恥ずかしい事という認識しかなければ、そのような行動に出てしまうかもしれません。しかし、実際は気付けなかった事実もありますし、対策を取っていなった事実もあります。その辺りを、再確認して構築しなおすチャンスだと捉えれば、人を責める前に、改善策や目標が出来るはずです。真っ先に謝罪して、改善しますという言葉が出ないのは『頭が悪い』と思われても仕方がないかもしれません。
■最悪な状態の時ほど丸投げする
何かに取り掛かりだした時や始める時は、我先にと率先して出てくるくせに、自分の仕事のタスク上終わらなかったり、間に合わなかったりすると、全て丸投げしてくる人も周りに呆れられています。特に相手が怒っているとか、説明を求めているなど、少し難しそうな状態の時に丸投げしがちです。要するに、良いとこ取りをしたいのですが、仕事をしていれば良い事ばかりでは無い事くらい分かりますよね。このような人が上司に居ると、自分に都合のいい申請書などをやりたいと始めて、期限が近づいて面倒くさくなってくると、人に丸投げします。どのような思いで申請したのか、どう着地地点を考えているのかですら分からないのに、丸投げされる方は苦痛でしかありません。とにかく、自分で最後までやりきれない人は『頭が悪い』と思われます。なぜかというと、毎回同じことで、自分でやりきれないのに、始めたがるからです。
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◇頭がいいと思われている人が気を付けている事
『頭が悪い』と思われる人と逆で、あの人は頭がいい!と思われる人も存在します。ただただ勉強が出来るという事では無く、仕事をしていて頭の回転が速いのです。そのような方は周りから重宝され、信頼されてスムーズに仕事をこなしています。では次に、どのような方が『頭がいい』と思われているのでしょうか?そのような方の行動と考え方を書いてみたいと思います。
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□納得できるまで考えている
人から頼まれたことであっても、自分で始めることであっても、始める前に、【何のためにするのか】【いつまでに仕上げるのか】【誰に共有することが必要か】【スタートしたらどこで見直しが必要か】【最終どのように稼働することが理想か】など、考えてからスタートします。大きな案件であれば、企画書・計画書などがそれにあたるかもしれません。この計画が立てられない人は、人の知恵や手を借りるか、自分で学んでもらう必要があります。頭がいいと言われる人は、この計画がきちんと理にかなっていて、説明を求められても、しっかりと答えられます。また、指摘された部分が万が一抜けていたとしても、改善して盛り込むことが出来ます。いつまでに、誰と、どのように。という内容がはっきりしているので、周りも動きやすく、理解しやすいのです。まずは、自分一人でする案件だったとしても、計画を立てて、それに沿って仕事をする練習や癖をつけてみてはいかがでしょうか?
□相手が理解できる言葉遣いをする
頭がいい人は、あえて簡単な単語を使います。『頭が悪い』と思われる人は、マウントを取るために、わざと業界用語を使って話をします。そうすると相手が悪ければ、さらに突っ込んだ難しい質問が飛んできます。それには答えられないとなると、恥ずかしいですよね。頭が良い人は、単語だけでなく、話すスピードや抑揚も、相手に合わせて話すことが出来ます。ですから、話をしていて楽しいのです。頭のいい人は、新人であろうが、外部の方であろうが、わざと難しい単語を使わず、分かりやすい言い回しを使用します。
□視野が広い
頭がいい人は、周りの状況を良く観察しています。自分の管轄では無くても、『最近忙しそうだね、大丈夫?何か手伝えることがあれば、声をかけてね』と、サラッと言ってのけます。このような人は、性別関係なく好まれ、頼りにされます。人には五感というものが備わっています。仕事をしていて、目や手はパソコンに向かっていても、耳は周りの状況を聞いている、エアコンの温度などを肌で感じて、周りの人に寒い・暑い、の気を配るなど、頭のいい人は五感をフル活用しています。自分の事ばかりではなく、一緒に仕事をしているメンバーを気遣える人は、とても魅力的ですよね。
□話がズレず余計な事を言わない
ミーティングや会議などで、人から質問された事と答えがズレる人は、『頭が悪い』と思われますよね。これは、言われていることは分かっているけど、それに対しての答えが見つからないとか、都合が悪い内容なので誤魔化したい時に、答えがズレることが多くあります。しかし、周りは答えがズレた上に、答えにくいのだなと直ぐに察知します。それなので『頭が悪い』と思われるわけです。逆に頭が良い人は、万が一突っ込まれたくない部分だったとしても、そこから逃げません。『確かにおっしゃる通りです。そこで…』など、続いて改善策を出していけるのです。要するに、突っ込まれることを予測出来ていたわけです。ここが頭のいい人のポイントです。会議などでなくても、相手が言いそうなことを予測して用意しているのです。相手は聞きたい事が聞けると納得しますので、それ以上に発展することなく、改善の様子を見てもらえるはずです。
最後に
いかがでしたでしょうか?『頭が悪い』と思われる人は、人から責められるのが嫌で、自分を優位に持って行きたい人が多いようです。マウントを取りたがったり、好かれたいという願望が強かったりして、空回りしているのです。自分だけが優位に動いていると考えていると、ある日突然足元をすくわれる可能性もありますので、着実に進めるように努力が必要です。プライドばかり高くせず、謙虚な気持ちを持って仕事などに取り組みたいものです。