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いじめというと子供たちの間や、職場での印象が多いと思いますが、日常的に弱い者いじめは良く目にしてしまいます。なぜそのような状況になるのか、弱者に対して厳しい人の特徴と傾向や、そうなってしまう原因を書いてみたいと思います。世の中の弱者へは思いやりをもって過ごしたいものです。




◇大人の世界で繰り広げられる弱者へのいじめは見っとも無い

最近耳にするのが、電車などの公共機関で倒れている人の横を素通りする人たちの事です。とても急いでいる時に、自分だったら出来るだろうか?逆に邪魔になるのではないか?などと考えてしまいます。また、そんな事を考えている間に通り過ぎてしまうのかな?と想像すると、とても惨めな気分になります。自分が体験した事では、電車内で目の前にいた高齢者が急ブレーキで倒れそうになった時に、とっさにその高齢者の脇の下に腕を入れられたので転倒にはなりませんでした。このように、目の前なら自然と体が動くものなのでしょうか?そんな事を考えながら外に出るのですが、目に飛び込むのは高齢者や小さい子に対しての、大人の対応の仕方です。なぜあのような冷たい態度がとれるのか?その原因を書いてみます。





・過度なストレスを弱い者にしか向けられない

通常誰でも多少のストレスを感じて生活をしています。それを解消するために、趣味に没頭する方もいれば、友人や家族と過ごして解消する方もいるでしょう。要は、他人様には出さないわけですが、こちらのタイプは、会社や家族にはいい顔をしていて、赤の他人には本性を見せるのです。込み合った場所で押したり、舌打ちをしたりして相手に謝らせるのですが、その人自体も迷惑な人です。ましてや高齢の方相手に、そのような事をするのですから見ていられません。自分のイライラを、二度と会わないだろうという事を良いことに、他人様でしかも弱い人に出すのは、その人自身もかなり弱い方なのだと想像します。だって、強面の人にしているところは見たことないですものね?


・日常生活に余裕が無い

自分自身に余裕が無い時は、人に冷たく当たってしまう事もあります。しかし、通常であればそれは落ち着けば思い返せるし、謝罪や反省をすることが出来ます。しかし、弱いものに当たる人は、反省するという認識はなく、今の自分の環境や状況が思わしく無く、余裕が無い状態を周りのせいにしがちです。それだけならまだしも、態度に出てしまうので厄介なのです。例えば、朝の電車に乗る時、猛スピードで走っているサラリーマン。電車から降りた大勢の人たちがいるのに、ドン!ドン!と当たりながら、電車に乗る事だけを目指しています。1・2本前の電車に乗れるようにすれば、解決する事ではないでしょうか?それが出来ないのは、ご自身の問題ですよね?それなのに、周りに当たるのです。なんなら乗れなかったら舌打ちします。自分に余裕を作るのも自分自身です、それを怠っているのですから、バタバタしてしまうのは止むを得ないことなのではないでしょうか?


・通ってきた道、通る道と考えられない

小さいお子様が泣いてしまう、高齢者の方が降りるときにもたついてしまう。良く目にする光景です。しかし、誰でも通ってきた道で、これから通る道です。全く泣かない赤ちゃんは居ません。もたもたせず、サッサと歩ける高齢者もいません。(最近は元気な方も多いですが)それが理解出来ないのです。運動会の練習の音がうるさいとか、年寄りは何度も同じ話をするから面倒くさいとか、全て自分も同じことをするし、してきたことです。当事者になったこともあるし、なっていくのですが、今の自分のことでしか考えられないため、少々きつい言葉を投げかけてしまうのでしょう。


・自分と対等に考え扱う

年齢も仕事も、全て自分と同じかのように他人に当たる人がいます。同僚なら分かりますが、高齢者や小学生に向けて『これくらい分かるだろ?』と言ったところで始まりません。相手の立場に立って考えられない、または考えてはいるが優位に立ちたいがために言っているのであれば、その人の仕事っぷりが知れます。きっといい仕事はしていないでしょう。人として対等に扱うというのは、尊厳であるべきで、出来る、出来ないは年齢や思考により人それぞれです。対等に扱っていると言いながら、相手の能力に合わせられないのであれば、それは対等ではなく下に見ている証拠です。



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◇こんな人は弱者に対して酷い言動をする傾向がある

大人がこんな事をしていれば、子供の学校でのいじめが無くなるはずがありません。もしくは、小さい時にしっかりと直さなかったから、大人になっても弱いものいじめをする大人がいるのでしょう。それでは次に、どんな人が弱い人に対して酷い言動をするのか。その特徴を書いてみたいと思います。




・幼少期から我慢を強いられてきた人

我慢を強いられたという人や、我慢していい子を演じていた人も同じです。幼少期から小学生くらいまで抱えるストレスを誰にも発散せずに大きくなった人は、他人に当たる傾向があります。そのくせに自分を知っている人にはいい顔をするのも特徴で、まさかあの人が?となるケースです。同僚や上司には態度が良くて、店の店員さんなどに態度が悪い人も同様と言えるでしょう。自分に直接関りが無い人には上から目線で強気なのに対して、自分を良く知る人には頭が上がらないなんて事もあります。店員さんというだけで尊厳を奪うような人は、他でも同じことをしています。


・学生時代に子供や高齢者と接する機会が少ない

祖父母やいとこなど、小さい時から子供や高齢者に接する機会が少ない方は、どのように接して良いか分からず、意図せずに冷たい対応になりがちです。地方出身の私は、どちらかというと高齢者ばかり多い地域で過ごしましたが、都会で育った方々は常日頃から高齢者と接するというのは難しいかもしれません。高齢者はどれほど行動範囲が狭いか、小さい子がどれほど危なっかしいかなど触れていなければ分からないのも当然です。それなので、公共機関の多数の利用がある中で、高齢者や小さい子供の危険性まで考え行動する事は出来ないでしょう。


・動物が苦手である

弱い者と言えば、人間だけでは無く言葉が話せない小動物も同じことが言えます。ニュースで殺人事件があると、その前に小動物を殺めているケースが多々あります。要するに、初めは動物に向けていたものがエスカレートして人間に向けられるのです。そこまで行かないとしても、猫や犬など小さい時のトラウマがあるわけでも無く、毛嫌いしている方は弱い人に冷たい傾向があります。子供に対してヒステリックに怒鳴りつけたり、高齢者に対して人と扱っていないような言動をしたりする事もあります。意思疎通がしにくい相手と、上手に付き合えず、自分でコントロール出来ない動物などは嫌いな場合があります。


・自分中心に物事を考える人

当然と言えば当然なのですが、自己中な方は弱い人に対して酷い言動をする事があります。例えば会計のスピードや、歩くスピードなど、自分のペースに合わないというだけでイライラしたり、怒鳴り散らしたりするのです。接客業についている方なら分かると思いますが、たった一人を相手にしているわけではありませんから、全ての人に満足いく接客が出来ない時もあります。しかし、このような方は自分が特別だと思い込んでいる節があり、どんなに混んでいようが並んでいようが、自分に対して相手から、自分の満足いく接客を求めるわけです。ですから、公共の場であっても他人に同じことを求め、それが小さい子供であっても、高齢者であってもお構いなしに自分を貫き通すのです。ポイ捨てや車の運転での割込みなど、全てにおいて自分が特別だと勘違いしている人は、酷い態度をとることがあるでしょう。



最後に

中には高齢者の方でもしっかりしていたり、こちらの思いやりを無下に返される方がいたりして、嫌な思いをしたくないがために躊躇してしまう事もあるかもしれません。しかし、子供や女性、高齢者などは弱い方が多いのも現実です。世の中の凶悪な犯罪に巻き込まれた被害者は、子供・女性・高齢者ばかりです。強靭な肉体の男性が被害者になっている事は少ないでしょう。犯罪に及ぶ人は、弱い人を選んでいます。では、通常の生活の中で弱いとされる人相手に、ぶつかったり、舌打ちをしたりするのと何が違うでしょうか?命を狙うほどの事じゃないから大丈夫?いえいえ、弱い人と選んでしている事自体がもう犯罪者と同じ感覚なのです。どのような人が相手であっても、自分一人ではない公共の場であれば節度をもって行動しなければいけません。『弱い人が被害者になる』そんな世の中であってはいけませんし、子供に対して『いじめは』良くないと説くのであれば、大人も自分の言動を見直す必要があるのではないでしょうか?


以前に書いた記事:職場でいじめが起こる原因といじめる人の特徴を知って対処する方法


2023年11月8日
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