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対人関係で『理解できない』と悩むことはありませんか?家族の事でさえ理解できない時があるくらいですから、他人の事など到底理解などできません。そこで、理解するという思考から、知る事が出来たという思考に変えてみませんか?理解するより早くて相手を尊重できるのでお勧めの『知る』のメリットを書いています。




◇理解できないと悩むより知れて良かったと考えよう

友人や親しい間柄の人は、自分と近い人が集まるので比較的過ごしやすいと思いますが、中には理解に苦しむような言動をする人がいますよね。私は、特別奇抜な事をしている訳ではありませんが、人から見ると知らない人の為に動けるという事が理解できないという方もいらっしゃいます。それくらい、人は人の事を理解できないものだとすれば、悩むだけ損ですから、理解できないと頭を抱えるのは止めましょう。ではまず、『知る』という感覚にするために、その考えやスタンスを書いてみたいと思います。



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□人の事を理解する事は不可能であることを知る

先ほども書きましたが、人を理解するという事は不可能だと思いましょう。ある程度の想像はつく人もいます。長年連れ添っている友人や、家族などはそれに当たるでしょう。しかし、本当に理解できるかというと、そうはいきません。それなので、まずは理解出来ないのだと、納得する事が大切です。だからこそ、何かあった時はその当人に聞いて、その人の口から発せられた言葉を聞くのです。聞きもせず想像だけでその人を判断してしまうと、間違ったまま進める事になり兼ねません。また、こうだと思ったとか、好きだと思っていた、やりたいと思っていた等も、想像から勝手に判断して起こるズレになりますので、理解していると勘違いするのは辞めた方が良さそうです。逆に、自分の事も相手には分からないので、察して欲しいなどと傲慢な事は思わずに、どうしても譲れない場合はきちんと伝えた方がいいでしょう。


□知れて良かった・自分を知ってもらおうの精神

このように、自分の事も知ってもらう必要があるわけですが、理解されたと勘違いすると良くありません。話し合った時の、今回のこの件については伝わったかもしれませんが、全てが理解された訳ではないからです。相手も同様ですが、一つの案件で、全てを繋げて考えるのは危険です。簡単な話、トマトが嫌いだからと言って、トマトソースのパスタまで嫌いかと言うとそうではない事もある訳です。トマトというキーワードだけで、トマト嫌いと決めつけて、全て排除するのは相手の事を知っているとは言えません。相手を知るのにも、自分を知ってもらうのにも時間がかかります。あなたを理解したいという考えで臨むと、自分の価値観と違う事が出てくると思考がストップしてしまいます。ですから、理解したいというより、知りたい・知ってほしいというくらいの気持ちで向き合うと良いかもしれません。


□相手を責めないなら理解する努力と共感の姿勢は正しい

先ほど書いた、理解したという気持ちで相手の話を聞いているうちに、自分の価値観と違う事が出てきたときに、急に話を遮って説教を始める人がいます。これでは、相手の気持ちを理解したいという言葉は嘘になってしまいます。自分と同じはずだと決めつけて、共通点を増やしたかっただけのようです。相手の考えや思いは尊重して話を聞かなければいけません。理解してあげたいと努力や共感する気持ちは、悪い事ではありません。むしろ出来るなら素晴らしい事です。しかし、先ほど書いたように相手の事を責めてはいけません。相手からしても、聞かれたから答えているだけで、責められる覚えはありません。理解したいと思っているのは自分なのですから、相手に押し付けないようにしましょう。


□ため込んで話すより普段から伝え合う事がもっと楽になる方法

恋人同士や夫婦間で、女性側が一気に爆発して泣き叫ぶという相談があります。男性からすると、常に話をしているつもりなのですが、女性にとって普段の会話は表向きでしかないのです。男性は、『そんな事を気にする人だと思わなかった。』『僕は仕事中に連絡するタイプでは無いんですよ。』と言われることがあるので、私は、『それは相手に伝えたことがありますか?』と尋ねます。ほとんどが、伝えた事はありません。とお答えになられます。伝えていない事は分からないですよね。私は、『連絡をくれるかもと、期待していたのではないですか?』と伝えて、『良かったですね、新たな一面を知る事が出来て。』と答えます。男性は、『理解してくれていると思っていた。』と言うので、『言ってもいない事を理解できるはずがないじゃないですか?あなたも相手の事が分からなかったんでしょ?理解して欲しいなら伝えて、相手の話も聞いてあげてください。』と言います。本当の意味では理解できないと思ってはいても、この男性は『理解』という言葉を沢山使っていたので、それに合わせてみました。なぜかというと、自分の好む言葉というのがあって、その言葉だとすんなり耳に入ってくるからです。その後、話をして仲直り出来たらしいのですが、普段から譲れない事や気になる事は話し合う必要があります。


□新しい一面を知れたと楽しむ

何と言っても、相手との会話や内容を楽しむことが大切です。暴言を言われたとかなら話は別ですが、少々自分とは違う考えややり方があっても、面白いと受け取ってみてはいかがでしょうか。友人関係や男女関係であっても、共に時間を過ごす間柄なら、知らない事を知れたと楽しむ方が随分と楽になれます。私の夫は、洗濯物の干し方・畳み方・アイロンのかけ方全てに、本人のこだわりがあります。しかし、それを私に強要はしません。強要しないというのは、私が好きに干して畳むでは無く、やりたくないならしなくていい。というスタンスです。自分で干して畳み、アイロンをかけるからと言うので、アイロンだけ本人にしてもらっています。私に何のこだわりがないという事もありますが、そうなの?と軽く考えれば、そうして欲しいという方へ合わせる事が出来ます。よくある夫婦関係の喧嘩では、相手に強要するから揉めるのです。例えば、熱々のお茶を飲みたいなら、自分で淹れたら良いのですが、自分の希望や好みなのに人に依頼するから対立してしまうのです。自分の趣味嗜好は自分で行うか、自分がしてもらっているのであれば、相手にもしてあげるべきですね。話が反れてしまいましたが、付き合い出しの初めから、互いに知れたことを楽しみ、強要しない間柄になれると良いですね、




◇理解したいと思えば思うほど疲れる訳は

相手の事を好きであれば、男女関係なく相手の事を深く知りたいと思うでしょう。そこで、理解できない事があると、なぜ?が頭を巡り、不安になってしまいます。理解できない事を理解しようとすればするほど疲れてしまい、相手に会う事さえ億劫になっていきます。では次に、相手の事を想って理解したいと思っているのに、なぜ疲れたり不安になったりするのかを書いてみたいと思います。相手に対してどなたにでも当てはまる事だと思いますので、注意してみてください。



■自分の考えと比べてしまい、合わないのでは?と不安になる

まず、相手を理解しようとして話を聞きたいと、初めのころは沢山時間をかけますね。好きや好奇心が勝り、相手が一方的に話をするのを聞いていませんか?その後、落ち着いてきたころ自分との考えの違いに気付きだします。でも、相手の事を理解しているつもりの自分は、相手の考えを否定出来ず、かといって自分の考えも変えられず、合わないのではないか?と疑問を抱きだします。これはとても勿体ない話ですね。考えは違って当たり前ですから、『違う』とわざわざ認識しなくても良いのです。また、一方的に聞きすぎると、相手は聞いてくれる事が当たり前になり、全てを容認されると勘違いしてしまいます。男性は察知するのが得意では無い方が多いので、初めから自分の考えも伝えておく必要があります。自分の事も伝えず、相手の話だけを聞いて合わないのではと不安になる必要はありません。比べなくてもいいのです、元々違うものですから。


■理解したいと言いつつ考えを否定しまい相手を傷つける

次に、あなたの事を理解したいから何でも話しして。と言いながら、相手が話始めるとアドバイスや最悪な場合説教をし出していませんか?それは相手を傷つける行為なので、止めた方がいいでしょう。私は、とある女性で、私の事を友人や家族のように思っているという方から、〇〇について、どう思いますか?と聞かれたので自分の考えを正直にお話した事があります。しかし、相手は怒り出してしまいました。自分の話に賛同して、慰めて欲しかったそうです。でもそれは言ってくれなければ分かりません。私の意見を聞きたいと言ったのに、賛同して欲しかったとは。彼女は、私の事を良く知らないのだなと改めて考えさせられた出来事でした。私は、近い存在であればあるほど、本当の事を言ってほしいタイプです。裸の王様や天狗になりたくないので、間違っているのでは?という事を、しっかりと伝えて欲しいのですが、この方は違ったようです。ではなぜ、私を家族のように思えたのか不思議に感じますが、これも相手を知るきっかけになった事は間違いありません。私は、少々傷ついたというか、困惑しましたが、お互いに考えを言えて良かったですね。このような事を重ねて、仲が深まりますね。とお伝えしたら、納得してくださいました。


■なぜ?という疑問は責めている事に繋がる

相手が話をしている時に、自分と考えが違うからと言って、なぜ?と疑問ばかりを投げかけると、責められているような気になってきます。実際は知りたいからなのでしょうが、何から何まで疑問形だと、話しづらくなります。相手が話をしている時は、一先ず聞いてあげましょう。また、自分に近づけようとしたり、意見を合わさせようとしたりする、疑問形からの決めつけもよくありません。その時点で、合わないと判断され兼ねないし、良好な関係を築ける気がしません。特に女性に多いのですが、話の途中で先を答えようとする人も同じです。こちらが、わざわざ『いえ、違います。』と否定してから続きを話出さなければいけないので、会話をしていてとても面倒です。なぜ?やえ?というような、否定的と捉えられるような返答は、あまりしないように心がけてください。

以前に書いた記事:自分の事と他人の事を切り離す考え方。それは貴方に起こった事でしょうか?


■相手は理解して欲しいと思っているとは限らない

特に上司に当たる人や、面倒見の良い女性に多いのが、皆の事を理解したいとか、夫の事を理解したいと強く願っている事です。人それぞれ考えがあり、全ての人が理解して欲しいと願っているとは限りません。反対に、そっとしておいて欲しいと願っている人もいるくらいです。自分が、理解して貰えると嬉しいと思い、理解してあげる事が愛情だと考えていたとしても相手も同じとは限りません。それを分からずにいると、押し付けがましく、鬱陶しいと思われてしまうかもしれません。相手がどのような人かを良く観察しながら話をしていきましょう。理解しようと掘り下げてほしくない人に対してグイグイ行くのは、理解できていないのと同じですし、掘り下げてほしくないと知ったからには引き下がりましょう。


■互いにいい距離を保つため深入りし過ぎない事

お互いにいい距離感でいるためには、相手に対してあまり深入りし過ぎない事が大切です。深入りしてしまうと、全ての人ではありませんが、相手を支配しようとする方が出てきます。支配とまで行かなくても、コントロールするような言動であったり、当たりがきつくなったりする方もいます。そうなると、お互いの対等性は失われ、どちらも心地の良い関係とは言えません。どのような間柄であっても、支配したりされたりするのは間違っています。そのため、深入りはせずに互いにいい距離感で接する必要があります。途中で気付けて、立て直せるのならいいのですが、エスカレートしてしまう可能性が高いので、自分で互いの距離感を見直しながら、相手との関係性を構築していきましょう。



最後に

とても気が合い、好きな相手に対してはのめり込んでしまいがちですよね。しかし、相手が窮屈な気持ちになったり、嫌な気持ちになったりしたら、本来与えたかった事とは違ってきます。自分も心地よい関係性でいるためには、理解したい!・理解しょうと思い込み過ぎず、知る事が出来て良かった。私の事も伝えよう。くらいで納めていた方が良さそうです。また、自分が本音を話したからと言って、理解して貰えるとは思わずに、伝えたから知ってくれたと考え、違う意見を言われても悩む事はありません。『知る』という事は、とても大切な事です。相手の考えを尊重して、知れて良かったと楽しみましょう。

2023年6月15日
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