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最近は、整形手術も若年化している話は、皆さんご存じでしょうか?小学生で整形をしているそうです。長い人生を歩み始めたばかりの子達に、親御さんの勧めで整形という選択をするわけですが、整形手術を受ける前に親御様たちに一度立ち止まって考えて欲しいのです。見た目を変える前に心を整える整心を磨いてみませんか?



◇整形をお考えの方一度立ち止まって!整形の前に整心しませんか?

整心という言葉は、実際にはありません。私がいつも思っている考えなのですが、字のごとく心を整えるという事です。顔や体形を変えても、心だけは自身の努力が必要な事です。確かに、自信の無い部分を変えたら、飛躍的に明るくなったという話はよく聞きます。それはとても素晴らしい事で、素敵な事だと思います。しかし、明るくなったからと言って人を思いやれるというのは別の話。本当の意味で人に対して思いやりのある、素敵な女性になるために目に見える部分だけを変えるのでは無く、まずは心持ちを整えても良いのではないでしょうか?ではまず、整形を選ぶ方に考えて欲しい事を書いてみたいと思います。




・何かあっても前を向ける力を養う

整形の一番の目的は、第一印象を変える顔の整形が多いのではないでしょうか?これは、幼少期から目つきが悪いとか、不機嫌そうと言われて嫌な思いをしたからだと思います。ここで整形をして、ぱっちりした目になれば、当然以前のような事は言われないでしょう。いじめのような事をされていたら、早く自分をチェンジして、何も言われない楽しい日々を想像しますよね。その気持ちはとても良く分かります。いじめの辛さは私も経験がありますが、誰も助けてくれません。しかし、その経験があっても前を向く力も養う必要があります。全ての人ではありませんが、社会に出ればいじめより辛い事が待ち受けている事だってあります。その時に、顔とは関係のない事だったら、どうしますか?いじめは一生続くものではありませんが、整形は一生残ります。そこで、嫌な事を言われたり、嫌な態度をとられたりした時の、対応や考え方を学んだ方が、社会人になった時に、かなり力になります。どのような場面でも前を向ける、そんな整心を自分でも養ったり、子供に伝えたりして欲しいのです。


・ネガティブな感情は全てが悪いわけでは無い

次に、自分がネガティブな感情になっている時は、どうしても気分が上がらず、辛くてしんどいですね。私も、学生の頃は相当根暗だったと思います。今でも、そこまで明るいとは思っていませんが、根暗は脱出したかな?と感じます。さて、ネガティブな感情ですが、全てが悪い事とは思っていません。不安になったり、心配になったりすると、どうしようもなく怖さを感じる事もあるでしょう。しかし、ゆっくりと自分と対面できる時間ができるし、同じ気持ちの人を思いやれる優しさも生まれます。慎重になることもあるでしょうし、よく人の事を観察できる場合もあります。他の人から見ると、しんどそうと思われたとしても、自分のペースなので気にする必要は無いでしょう。


・どうしても整形したい場合は自分のお金で

子供のうちは、顔が変わって行きますよね。私の経験上20代の中盤まで、若い方は顔が変わりやすいなと思います。それは、経験や考え方でも大きく左右されます。先ほどから伝えている、幼少期に何か言われて傷ついたとしても、それを打ち返す考え方や気持ちを持っていれば、20代では、よく笑い笑顔が可愛い女性になっているかもしれません。私の知っている子も、出会った頃はあまり笑わない子でした。緊張で気が張っていたのかもしれませんが、一重まぶたで地元ではヤンキーだったこともあり、歩き方も雑です。その子には何か惹かれるものがあり、勝手に指導する事にしました。すると、数年後には屈託のない笑顔を見せるようになり、人の相談事をよく聞き、可愛らしい女性になりました。もちろん簡単な事ではありませんでしたが、私が伝えたかったのは強い心でした。それは人を威嚇する強さでは無く、人を受け入れる強さです。人を受け止めて返す。また、要らない物は切る。そんな単純な事を知って欲しかったと思います。このように人は成長段階で顔というのは変わってきます。どうしても整形がしたいというのであれば、小さいころに親がお金を出すのではなく、自分でお金を用意して自分で決断する事も必要なのではないでしょうか?


・親はどのような状況であっても子供の未来を変えてはならない

子供がいじめられていたら、親としてはたまらなく辛い事ですね。腹も立ちますし、悲しくなります。中には、子供に対して申し訳ないとさえ思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、いくら子供であっても、親が支配したり変えたりしていいという事ではありません。良かれと思って、思いやりのつもりでしている事は、本当に良く分かります。それでも、子供の人生なので親であっても関与して良い部分と、関与してはいけない部分があります。万が一子供が、顔の事で嫌な事を言われたと帰って来たとしましょう。そこで、整形する?というのは、親も子供の顔が悪いと思っていると肯定しているも同然です。判断が付かない子供からすると、親も言っているのであれば整形しか道が無いと考えてしまいます。子供は、時に残酷な事を言います。それをいちいち鵜呑みにして、子供の顔まで変えてしまうのは少々考えた方が良いように思われるのです。自分も辛い思いをした方が、子供には同じ思いをさせたくないと考えるのは仕方がないかもしれませんが、子供の未来にも関わる事です。子供が自分で判断して自分で行うまで、親は整心する方法を教える方がいいのではないでしょうか?



他の人の記事:【医師監修】美容整形の残念な失敗例とは?!整形で後悔しないための予防策とは


◆笑顔で過ごせる環境づくりをして状況を変化させてみませんか

人生というのは、いつどこでどうなるか分かりません。自分や子供の顔ばかりを見たり、気にしたりしている時間を違う事に使ってみてはいかがでしょうか?人の表情は、環境で大きく変わります。これは大人になっても同じことなのです。嫌な職場に居れば、顔はどんどんギスギスしてきますし、楽しい職場にいれば和やかな顔になります。50代くらいから、その人の人柄が顔に出てくると言われます。どんな考えや生き方かが、表情に現れるのです。どんな表情になりたいと思いますか?また、子供にどんな表情をする女性になってほしいですか?次に、表情豊かになるための、考え方をいくつか紹介したいと思います。



・語彙力を増やして考え方を沢山持たせる

初めに、相談を受けていて良く言われる事なのですが、『そんな風に考えたことがありませんでした。』とか、『そう見たら良いんですね。思いつきませんでした。』というものです。これは、これまで生活をしていて、誰も言ってくれなかったからです。言葉自体の量、これは語彙力とも言いますが、その言葉の量や、他に見る視点の量の違いです。幼少期は、山を見た時に、反対側からの見え方が違うという事を知りません。この様に、物事は言われたり、されたりした事を真正面からだけでなく、違う方向から見れば考え方は変わってくる。考え方を変えれば対処法も変わるのです。それなので、小さいころから沢山の大人と会話をさせたり、沢山の本を読ませたりするのは、とても効果的と言えます。数多くの言葉と、考え方を身につけさせて、様々なことへの対応策を本人が身につければ、出会う人も変わってくるはずです。


・何か言われて落ち込んでいる時の母の言葉は絶大

例えば、子供が学校から帰ってきて、『友達から目つきが悪いと言われた。』と言い、落ち込んでいたとしましょう。ここで、先ほども言いました、『可哀そうに、整形してみる?』というのは、目つきが悪いと認めてしまい、子供の回避能力を低下させてしまいます。子供には、大人になるための訓練期間があり、嫌な事や、目の前にある壁を乗り越える方法を教え、学ぶ時間が必要です。子供なりに考え乗り越えようとしている所に、親がさっさと解決法を言ってしまうと、子供は自分で考える事を止めてしまい、将来何か困った時に、前に進めなくなってしまいます。特に、子供が落ち込んでいる時は、お母さんの言葉というのは、絶大な影響力があります。落ち込んでいるのですから、その気持ちには寄り添ってもいいのですが、肯定するところを選ばなければ、子供の将来に関わります。


・悪いのは相手だから自分が変わる必要は無い

次に、単純に私の見解なのですが、人の容姿を悪く言う相手の方が悪いのに、なぜこちらが変わらなければいけないのか?という事です。変わらなければいけないのは、悪く言っている人の性格だと思いませんか?人の事を平気で傷つけるような事を言う相手に対して、こちらがお金や時間を使うのは納得できません。確かに、相手にするのも嫌で、言われないようにする方が早いという考えもあるかもしれませんし、今後同じ目に合わないためにと考えるのも分かります。しかし、やはりそれは相手が悪いので、それをしっかり子供にも伝える方がいいと思います。人を傷つける言葉は沢山あります。そこでその傷つく言葉を受け止めるのではなく、使う様な人になってはいけないという事と、そのような言葉を発する人を相手にしなくても良いという事を、子供には知って貰いたいものです。


・簡単に変えてしまうと他の人を見る時に注意が必要

整形などは、簡単なことでは無いと分かっています。また、それを受ける事も簡単に決めた事では無いというのも理解しています。しかし、子供のうちに容姿だけを気にして、整形に至った場合、ある程度社会の事が分かりだした時に、『あの人、一重で可愛くないのに、なぜ整形しないんだろう。』と考えてしまいます。要するに、人の容姿を評価し出してしまうのです。これでは、人の事を言っていた人と変わらなくなってしまいます。また、容姿を気にしていない人が、楽しそうに過ごしているのを見て、もっと、なぜ?という疑問が膨らみます。そこで、子供のうちに整形をする場合、自分と他の人は違うという事をよく理解させていく必要があります。大きくなって、『なんだ、整形しなくても、自分の心持ちで楽しく過ごせるのだ。』と、後悔することがないようにしてください。


以前に書いた記事:リフレーミングとは心理学用語です。コツを掴んで日常生活を表現力豊かなものにしましょう


最後に

私は、整形には反対ではありません。しかし、大人になって自分の抱えていた殻から脱出するためや、何かを変えるためのターニングポイントとしてならです。確かに、子供のうちにいじめに遭うのは残酷な事ですが、成長段階で行うのは怖さもあります。自分の意志とはいえ、まだ子供です。受け取り方や、対処法を沢山学んで、心を養ってあげる方が先なのでは?と思えてならないのです。小学生や中学生の段階は、心を創っていく大切な時期です。その時期は、一緒に話をして生きていくための心創りをしてあげて欲しい。親御さんも含めて、整形の前に整心をしてみてはいかがでしょうか。

2023年5月2日
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