男女平等と言い、女性も働ける時代になってきていますが、未だに変わらない考えも存在し続けているのも事実。なぜ、女性には求められることが多いのでしょうか。女性も働きだしているのにも関わらず、本当の意味の平等とはいつになれば来るのか?ここでは、女性に求められることの多すぎる内容と訳を書いてみたいと思います。
目次
◇女性に求められる事は多すぎる?
確かに、世の中の考え方として、男女平等は進んできていると思いますが、まだまだ考えを変えられない方々もいるようです。なぜ変えられないかと言うと、そのような教育を受けてきているからというのが大きな理由と言えます。たとえ、教育を受けても、学生生活や仕事をしていく上で様々な経験を積み、変えていける人と、それは間違いない事だと信じ込み、変えようとしない人がいます。まずは、古い教育や考えからくる男性の特徴をいくつか挙げてみたいと思います。
・子供を産むのは女性だが、男性は父である自覚が薄い
初めにこちらの問題です。全ての男性ではありませんが、子供が出来る前の結婚という区切りでも、自覚が出来ない人がいるようです。どのような自覚かと言うと、結婚したからには、相手との共同生活が始まる訳です。自分だけ飲み歩いたり、何もせず家でゴロゴロし続けたりしていませんか?もちろん、相手にも許しているのなら問題ありませんが、奥様には家に居るように言い、家事をこなせと伝えて、自分だけが独身時代と同じようではいけません。このような方は、子供が生まれても当然変わる事はありません。女性の方で、結婚したら変わるかもとか、子供が出来たら変わるかも。とお考えでしたら、変われる男性は少ないので、期待しない方がいいでしょう。女性は、子供を産んだその日から、母としての1日が始まります。その目線でご主人を見れば、当然父親としての自覚は女性より遅いと言えそうです。
・男性は仕事だけをしていれば良い時代は終わった
昔は、男たるもの外で仕事をしていればいいのだ。という認識があったかもしれませんが、もうその時代は終わっているのです。それなのに、男性は気付いていません。ではなぜ一昔前は、男性は仕事させしていれば良かったのか。まずは女性が働くという環境でないため、男性は外で仕事をしてお金を家庭に入れるという仕組みが考えられます。また、子供が多く、両親と共に暮らす環境だったため、女性は家の事をこなす習慣。さらに今より高齢者が動けず、介助が必要だった。という事でしょう。さて、現在に当てはまる事がいくつあるでしょうか。親は元気で働いていて、子供は少なく、女性も仕事をしている。そんな環境で、男性だけが外で働いていれば男の勤めを果たしているという事を堂々と言われても、腑に落ちません。
厚生労働省より:女性活躍推進法特集ページ
・相手を察するのは女性・察してもらうのが男性という古い考え
女性は夫の顔色や態度をみて、察して行動する。男性は、察してもらい生活する。それが、気の利く女性像なのでしょうが、とんでもなく古い考えです。女性は、気を利かせているというより、世の中の男性(祖父や父を含めた)が、察して動ける女性を、気が利く良い女性と言い、逆に出来ない人を、気が利かない人と評価するから身につけただけのものです。これは、女性だって察して欲しい事くらいあります。今の社会では、男性でも周りの空気を読むとか、相手の表情から察して行動するという事は求められている人材の要素でもあります。家庭の中だけ王様のように振る舞うのではなく、共に暮らすパートナーに対しての配慮も必要です。
・家事を手伝っているという男性の自慢は聞きたくない
次に、よく聞く話なのですが、『俺は、家事を手伝っているからな。』という言葉。聞けば、休みの日の昼食を作っている・風呂掃除をしている・ごみ捨てをしている。というものが多く挙がります。まず、しないよりは相当ましだと思うのですが、わざわざ自慢するほどの事でも無いと言いたくなります。全て、母であり妻である女性は、毎日している事です。さらに、女性側が仕事をしているのであれば、それだけの手伝いでは均等が取れていません。たとえ女性がパートだとしても、家事・子供の面倒・食事というのは大変な作業です。そもそも手伝っているという感覚が、子供のころのお手伝いじゃあるまいし、考え方が幼稚なようにも感じます。家事全般が女性の仕事と考えるから、手伝うという感覚になると思うので、せめて家の事(うちの事)と認識して頂きたいものです。
・会話も無く理解してくれると思う男性の摩訶不思議
『俺が何で機嫌が悪いか、いちいち聞かずに察しろよ』という内容の、モラハラ発言を聞きました。会話も無く、聞いてもいない事を理解しろとは、エスパーでも無いのに出来るわけがありません。この男性側の、察するのは女性で、察してもらうのは男性という固定観念は、救いようがありません。女性同士でも男性同士でも、親子であっても会話をして、相手がどの様な考えを持っているか理解して、やっと察する事が可能になるのです。中には、元々人の考えなどを察する事が苦手な人だっています。そんな中、自分だけがしてもらいたい事を勝手に要望するのは、変ですよね。要望するだけならまだしも、相手を見下しモラハラ発言をするようでは、人として尊敬できる事ではありません。
◆男性よ!女性が求めている事は分かりますか?
では逆に、男性は女性の事を理解しているのかと言うと、それはまた別のようですね。女性からの相談では、パートナーの相談が多く聞かれます。ほとんどが、男性からの要望やワガママばかりで、女性側の話は聞かないというものです。結婚は上下ではありませんので、一方的ではおかしいのです。しかも、収入などを基準に上下を決めるなんて、会社じゃあるまいし信じられません。次に、男性の方々に女性が言いたい事や求めている事を挙げてみたいと思います。
・帰ったら食事が出てくるのは女性も求めている事
家に帰って玄関を開けたら、いい匂いがして温かいご飯が用意されている。そんなテンションの上がるような事は、男性だけが求めている事ではありません。女性だってそうであれば、とても嬉しいものです。ところが、現実はそうはいかないし、せめて自分だったら嬉しい事だから、夫にしてあげよう。と用意してくれている事は、当たり前では無いのです。また、ご飯が終わればお風呂が沸いていて、お風呂から上がれば着替えがあり、ビールが飲める。それも当たり前ではありません。そして、男性だけが味わえるのもでは無く、女性だって味わったっていいものです。それなのに、子供が母親に懐いているから、母親がした方が早い?それは、それくらいしか子供と接していないからです。懐き方は、接した時間もあるのです。自分が求めている事は、女性も求めている事であるのと、女性も味わえるものだという事を忘れてはいけません。
・気遣いでは無く、気疲れするのが嫌でやっているのです
次に、結婚当初はあれこれと言われていたが、最近は黙って家事をこなすようになったとお考えではありませんか?それは、気を遣って言っていないのではなく、何を言っても取り合ってくれず、変わらない夫に対して、気疲れするのが嫌だから黙っているだけです。要するに、諦めたのです。そんな事とは気づかず、やっと分かってくれたなどと思っているようでは困りものです。女性は、夫だけの事を考えているわけでは無いので、なるべくイライラしないように努力します。自分の事を相手にしてくれない人に、気を遣うなんて疲れるだけですから。これに対して男性は、妻が自分に対して冷たくなったと、まるで自分が被害を被っているように話す人もいますが、妻は夫を満足させるために生きているわけではありません。
・妻の仕事と夫の仕事に上下はありません。そんな考え方で職場では大丈夫?
夫婦間に上下を持って話をする男性がいます。これは、私が食事に出ていて、お店の中で出会う男性にでも見受けられる事です。どうも、女性を下に見る傾向が強いようですが、何を根拠にしているのでしょうか。仕事をしていれば、女性の方と接する機会もあるでしょうが、そこでは対等にしているのか?それとも、職場でも女性を下に見て話をしているのか?そのような方は、なんとなく心配になります。どんな仕事の内容でも、雇用形態でも仕事は仕事です。お前はパートだろ?とか、俺の仕事の方がハードだ。とか、とんだパワハラ発言が家庭内で起こる訳です。何が心配かと言うと、そのような発言をする方は、仕事場では良い立場に無いだろうな。と思うのです。職場で満たされない事を、家庭で発散しているのか?奥様大変だろうな。と心配になります。昔気質の方でも一流の方になれば、思っていても口にも出しませんし、態度にも出ません。何度も申し上げますが、夫婦は対等なのですから。
・自分の事が自分で出来るから自立ではない!
つぎに挙げるような男性は、あまり多くは無いとは思いますが、自分の食事を自分で作って、シンクに運び洗う。そのような男性が居ます。昔と違い、今は男性でも一人暮らしを経験してから結婚する人も多く、家事は一通りできるわけです。さて、先ほどの男性ですが、一見良く見えるかもしれませんが、このご家庭は子供が2人居るとしたら、どうでしょうか?妻は、子供2人の着替えや食事・学校(幼稚園)への送り出しや自分の用意がある中、夫は一人で一人分の食事を作り、独りで食べて片付けて出ていくのです。こちらも、自分の分は自分でしてくれるだけでも助かるという方もいらっしゃるかもしれませんが、結婚という共同生活の中では浮いているように思えます。自分の事を自分で出来るのは悪い事ではありませんが、一緒に暮らす家族の事を想えないのは自立というより、単に自分の事しか出来ない人です。
・仕事で疲れている?女性は職場以外にもコミュニティがあります
最後に、俺は仕事で疲れているんだというセリフ。確かに、仕事をしていれば様々な箇所への気配りもあり大変だと思います。しかし、だからと言って妻が楽をしているという考えは止めて頂きたいのです。共働きであれば、妻だって人付き合いに苦労しているかもしれませんし、子供の学校の先生やママ友などのコミュニティもあります。しかも、女性の方が、人付き合いが得意と考えるのも間違っています。女性だってコミュニケーションが苦手な人がいますし、体調によっては誰とも話したくないと思う日もあります。お互いに労い合えるような関係性を築いて頂きたいものです。
以前に書いた記事:私の結婚観はこれ!結婚観の違いで別れないために考えるべきポイントとは
最後に
今回いくつか挙げた男性の特徴は、全ての男性に当てはまるとは言えません。しかし、まだまだ多くの男性が、古い考えのまま子育てをするので、いつまで経ってもモラハラやパワハラが無くならないのです。もちろん、逆のパターンで女性が家庭内で男性に厳しく当たっているケースもあります。そこは、今回の内容と同じで、夫を対等に見て敬意を払う必要があると思います。今のところ、男性による数々の問題がある言動の相談が多いので、今回はこちらの内容にさせていただきました。相手に合わせてばかりでも、合わさせてばかりでも、どちらかが辛い思いをしますので、こうだ!と決めつけず、お互いにすり合わせながら結婚生活を続ける必要があります。理想などは、あくまでも理想であり、相手も長年別の生活をしてきた人です。急に何もかも変えるのは無理があります。また、相手が嫌だという事は、止めなければいけません。人が嫌だという事をするのは、押し通そうとする気持ちが出ています。逆の立場で、自分が嫌だという事を押し通されると苦痛ですよね。お互い様の気持ちを持って生活できたら幸せですね。