私が離婚を経験して、良かったことを書いてみたいと思いますが、その前にあくまでも離婚を推奨するものではない事はご理解ください。離婚自体を迷い辛い思いをしている方、離婚した後の事が不安で踏み切れない方へ応援を込めて、私が離婚して良かったと思う事を挙げていきます。離婚＝不幸ではありません、前を向くために読んでください。

◇辛い日々を送りつつ離婚を迷っている方へ、私が離婚して良かったことはこれです

男性に限らず女性でも、暴言や暴力を振るう方がいらっしゃいます。家族になったから大丈夫という観念はどこから来るのか分かりませんが、最近は男性だけではなく女性にもいらっしゃるのは事実です。男性の方がグッと堪えているのです。元々のご家庭がお母さんの方が強い家庭や、学生の頃に家庭内で、暴言を口にしたり、気に食わない事があると意に沿うまでへそを曲げたりと、わがままを押し通してきた方は、我慢する事や、自ら引いて譲るという事をしりません。こちらも男女問わずで、教育の一環で学ばなかった事も原因とされています。そんな相手と暮らしていれば、耐える事が多くなり、なぜ一緒に暮らすのか分からなくなります。
ではまず、私が離婚して良かったと思えた事をいくつか挙げてみたいと思います。

・好きな仕事を存分に出来る

元々していた仕事もそうですが、私は働くのが好きだったので、外に出たいタイプでした。結婚をしている時は外に出してもらえなかったので、仕事を好きなだけ出来たのは喜びの一つです。少し街に出るだけで『どこに行っているのか？』と怒鳴って電話がかかって来るので、外出するのにも気を遣いましたし、私の友人に『嫁を誘わないように』と言われた時には、びっくりしました。このように、かごの中の鳥とも思える生活をしていたら、私は家政婦か？とモヤモヤしていましたし、このまま好きな友達にも会えず、好きな事も出来ず暮らしていくのかと、落ち込んでいました。離婚後は、結婚前とは違う仕事に就きました。苦労はしましたが、本当に打ち込めたし楽しく暮らし、新しい友人も出来たのです。

・新しい出会いがある

異性・同性関係なく新しい出会いがあります。もちろん嫌な人のも会いましたが、20年ほど経った今でも会っている友人が出来たのです。自分を成長させてくれるような方、目指したいと思えるような方、沢山の事を教えてくれる方など、出会いが増えます。私自身は昔人、見知りが激しく、今もなお完璧に治っているわけではありませんが、人と仲良くなるのに時間がかかるタイプだったのです。でも周りの方々は、そんな私に時間をかけてくれて、引き出してくれました。お陰様で、今は人見知りもほぼ無く対面できるようになりました。この様に、自分に対してプラスになる方と会えるチャンスがあるわけです。

・DVや暴言にビクビクしながら生活する必要が無い

何かするたびに、機嫌が悪くなるのではないか？怒鳴りだすのではないか？とおびえていたことが嘘のようです。周りには、大声で怒鳴るような人も居ませんでしたし、思う通りにならなければ手を上げるような人も居ませんでした。あれは何だったのか？と思えるくらいです。確かに、離婚の決定打になった、ある人の言葉の『世の中には、手を出さない人の方が多いのよ』と言われたとおりでした。若くして結婚して、世の中の事を知らないまま結婚してしまうと、これが全てのような気になってしまっていたと思います。結婚中に出会う人は、結婚後に出会う人と、違うタイプの人ばかりなので、世を知る事が出来ないのも仕方がありません。とはいえ、その頃の付き合いの中にも、今も仲良くしている方はいらっしゃいます。とても少ないですが、私の事を理解してくれている方々なので、今後も大切にするつもりです。

・笑顔を取り戻せた

何と言ってもこれは大きかったですね。結婚中に笑わなかったわけではありませんが、離婚後仕事をしていて、その仲間と食事中に涙が出るほど爆笑した時に、腹の底から楽しんでいると実感しました。本当の意味で笑えていなかったというのを知ると同時に、笑えている自分にホッとしました。私ってこうやって結婚前は笑っていたなと、思い返してしまいましたが、今も笑えているので落ち込んだりはしません。周りも楽しそうだし、自分自身も楽しめていると思います。心の底から笑えると、何だかスッキリするような気分になれます。

・周りに心配されることが無くなった

親や、鹿児島地元の友人、結婚前に仲良くなった友人にかなり心配をかけたと思います。結婚生活も心配をかけて、離婚となれば、それはそれで心配させたと思います。私が離婚した21年前は、今ほど離婚が多かったわけではないからです。しかし、意を決して離婚した後、仕事に取組み、がむしゃらに生活している私を見て、結婚中より良かったと思ってもらえました。大変だけれども、前を向いていたからだと思います。あれこれと困っている事を考えず、先の事に意識が向いていたのは事実です。自分の人生だと思ってはいても、自分本位に動くのは躊躇していましたが、苦しむくらいなら自分を大切にするべきです。周りに心配をかけていたことは、結婚中は気付けませんでした。

◇離婚に踏み切れない人へ試してみて欲しい事

自分一人なら出て行けるけど、子供が居たり、出られない条件があったりすれば、踏み切れないという方もいらっしゃるでしょう。でもそれは、本当に無理な事なのでしょうか？無理と決めつけるのも自分ですが、出来るかもと思うのも自分です。どの視点から物事を見るかで、結果は変わる事もあります。相手の暴力や暴言、モラハラに苦しめられて、胸が締め付けられるような辛い思いをしている自分を労われるはずです。次に、何かもう一歩踏み切れない方へ、試してほしい事をいくつか挙げてみます。

他の記事：離婚する勇気がない理由と離婚に踏み切るための対処法

・夫以外の家族に相談してみる

夫やその家族では、解決できない事の方が多くあります。なぜなら、育った環境が違うからです。夫と二人で話し合い円満にと思っているのは、一旦置いておいた方がいいかもしれません。実際、その話し合いにきちんと応じてくれる人なら良いのですが、暴言・暴力がある方は、素直に話し合いに応じてくれない事があるからです。まれに、夫の兄妹や義理親が味方になってくれるケースがありますが、多くは夫の見方になる事が多いようです。友人や職場の方、私のような相談を聞く人に話をして、一つ一つ進めていくといいでしょう。一番初めにする事はこれ、その次はこれをしましょうと、一気に進めるのではなく、自分のペースを保ちながら進める事をお勧めします。その方が、自分の気持ちの整理も同時に出来るからです。

・離婚できない理由は何なのかを考えてみる

こちらを聞くと、子供と答える方がほとんどなのですが、時間をかけて聞いていくと子供だけではない事も多くあります。辛い思いをしていて、心が疲弊していると、離婚したいけど出来ない理由を考える気力がないのです。そのため、分かりやすい子供と言ってしまうのでしょう。しかし、本当は子供ではなく経済力であったり、他者からの目であったりする事も多くあります。気持ちはお察しいたしますが、本当の理由が分からないと、離婚に対してお手伝いしにくい事もあるのです。例えば、本当の理由は経済力であれば、月にどれくらい必要かを考え、その収入を得るために一緒に進められますが、安易に子供としか聞いていなければ、子供に関して沢山の提案を持って行っても離婚にならないのです。そこで本当に離婚したいのかを再度確認してしまい、疲れているご本人が尚更しんどい思いをしてしまいます。そこで私は、離婚したいという方には、その結果に至った経緯も聞きますが、ご自身の心に持っている心配事を先に沢山聞くようにしています。ご自身でも、恥ずかしがらず、本当の理由を言えるようになっているといいかもしれません。

・離婚後の自分の姿を想像してみる

私もしてみた事なのですが、離婚した後どのように過ごすかを想像してみるのも良いと思います。引っ越しはしていない状態なので、部屋の中の動きはあくまでも理想になってしまいますが、朝はどの様な動きで、仕事はどのような仕事に就いて、帰りはこんな風に帰ってきて、夜はこうやって過ごそう。という感じで、自分の事を想像するのです。きっと今自分がしたいことが出てくるでしょう。中には、寝たいという方もいるはず。生活の為に仕事はしなければいけないが、休みの日は目が覚めるまで一日中寝て、ダラダラした生活をしてみたい。それも良いじゃないですか！子供がいたら、全てを叶えられないかもしれませんが、今よりは叶うかもしれません。

・離婚して得られるメリットを考える

離婚したら、何が得られますか？私は、自分の時間・自分の為のお金・自分の空間を得たと思います。その他には、友人・新しい事へチャレンジできる機会・新しい出会いです。これは、結婚し続けていたら手に入らない物でした。離婚したからこそ得たものです。離婚を踏み切れない方、離婚後に手に入れないと分からない事も沢山ありますが、こうなるだろうなと、メリットを挙げてみてください。辛い気持ちの今がデメリットの時ですから、遠慮なく欲しいものを掲げていいのではないでしょうか。挙げた内容を見て、どう思いますか？少しの勇気と、気持ちで手に入るかもしれません。一人では困難な場合は、お手伝いしてもらいましょう。私や、私のように力になりたいと思っている方は沢山います。

以前に書いた記事：なりたい自分がわからない？なりたい自分になるためのシンプルなルールとは

最後に

離婚して良かったことを挙げてみましたが、いかがでしたか？他の離婚経験者の方だと、もっと成功していらっしゃる方もおられると思いますが、私なりの良かった点を挙げてみました。今では、自分の時間を失わず、自分のお金を失わず、友人や仕事も失うことなく、再婚して2度目の結婚生活を送れています。きっと大切にしてくれる人は居ますし、独りで生きていくのもいいじゃないでしょうか。とにかく、自分らしく生きられることが全てです。