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心と脳は親密な関係性があります。心の声を聞こうと良く言いますが、実際どの様なことをすればいいのか分からないですよね。ここでは、その関係性を、分かりやすい言葉を使って説明してみたいと思います。心の声に耳を傾ければ、驚くほど楽になれるのです。自然に対話出来るようになれば、生き方も楽になるはずです。



◇心と脳の関係性を知っていますか?それを知って心の声に耳を傾けよう

脳科学や心理学でも、脳の仕組みについては様々な事が分かっているのですが、ここではもっと単純な事を書きたいと思います。なぜそうするのかというと、簡単だと思っている事でも意外と出来ない事が多いものです。後回しにしたり、出来なかったりするので、意外と知られていない場合や、気付かない場合があるのです。ではまずは、心と脳の関係性について書いてみたいと思います。



□頭で考えている事と心が思っている事は違う事が多い

話をしていて一番多いのですが、分かっているけど出来ないという事はありませんか?例えば職場で、社会人なのだから上手く対応しなければいけないと思っていても嫌いだから話しかけられない。などです。こちらは、心は嫌いだから喋りたくないと言っているのに、頭は社会人としての建前を重視してしまうのです。このように、心は、やりたくない・話したくない・行きたくないと言っていても、頭では、協調性が無いと言われたくない・いやがらせをされていると思われたくないなどと世間体を重視した考えを持ってしまいます。ここで重要なのは、一致していない事が悪い事ではなく、思った事と考えたことが違うという事を、理解しているか?が大切なのです。ここに気付かないと、心と考えの違いで苦しむことになります。

□心が訴える辛い・悲しいという感情を放っておかないこと

心は非常に正直で、よほどのことが無い限り嫌な事があると、悲しい・辛い・痛いと感じるものです。しかし、世間体を重視する人はそれを見ない振りしてしまうのです。心は一生懸命訴えているのにもかかわらず、大丈夫と言い聞かせてしまうと、心は分かってもらえないと思い、さらに悪化します。いい時も悪い時も、心に思う感情を無視してはいけません。感情を表に出すという事ではありません。自分の心ですから、湧き上がった感情を認める必要があります。悲しいと感じたら、例え明日から社会人として何事も無かったかのように振舞わなくてはいけなかったとしても、今このひと時は、悲しいねと認めるのです。

□様々な事は、心の方が先に感じている

物事が起こった後、脳は処理の方に長けています。それなので、感情は心の方が先と思っていいでしょう。科学ではあれこれと視覚から入ったものが…など伝達についてありますが、分かりやすくすると、感情の部分では心の方が長けています。また、怒りについても同じです。嫌な気分にさせる人が居て、腹が立ったとしましょう。カッとなって言い返した場合、腹が立つ前に悲しみや寂しさがあるはずなのです。分かってもらえなくて悲しい・失敗してしまい悔しくて辛いなどです。頭は処理や怒りで一杯ですが、心はこのような感情を抱いているはずなのです。

□脳では世間体やいい子であるための知恵ばかり考えてしまう

例えば離婚したいと思った場合、子供が小さいからお父さんがいた方が良いのではないか?仕事場に迷惑をかけてしまうのではないか?親が心配するのではないか?近所の人たちにあれこれと言われるのではないか?離婚後生活が出来るのか?など、これは頭が考える事です。さて、心はどこにいったのでしょうか?自分の事を大切にしてくれず、いつも嫌な事を言ってくる人と生活していて、心身共に疲労困憊なのに、頭は心をそっちのけで、世間体を考えるのです。そんなにいい人でいる必要はないですし、なにせ本人が幸せでなければ周りの人はもっと心配します。



◆心の声の聞き方~初めは上手く出来なくても大丈夫~

では実際どのようにして、心の声を聞いていくのでしょうか?私もしてきたやり方ですが、出来そうなことから始めてみてはいかがでしょうか?自分との対話になるので、得意な人と苦手な人が居ると思います。苦手な人は、出来そうなものにチャレンジして欲しいのですが、得意な人には注意事項があります。得意な人は、普段から自己対話が多い人です。自己対話とは、頭の中でAにする?Bにする?なぜこうなった?など、常に頭の中でグルグルと考えを巡らせている人です。このような人は人から質問された時に自己対話してから返事をするので、会話がとてもスローペースな人が多いのが特徴です。では話を戻して、自己対話が多い人への注意事項です。今している事は、頭の中だけでグルグルと考えを巡らせているだけで、心と脳の対話ではありません。逆に心との会話となると、初めての人より苦労するかもしれません。きっと今まで心から引っ張り出してきたテーマは無いはずだからです。では、心との会話の仕方を挙げてみたいと思います。


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■色々考えず感情だけに絞ってみる

考え出すと様々なことが頭に浮かんでくるでしょう。それをいちいち跳ね返してください。ここでは、必ず心はどう思っているかに絞りましょう。悲しかったのか・寂しかったのか・嬉しかったのか・苦しかったのかなどです。まずは、ひとつテーマを出します。これまでの嫌な経験でも、嬉しい経験でも構いません。その時にどう思ったかをストーリーが進むようにその時の事をスライドしていきつつ、感情を引き出していきます。泣きそうになった時があればその時に胸が苦しく、ほっぺたが熱くなり、唇の周りがプルプルと震え出し涙が溢れてきた時にストップ!その時どう思った?です。〇〇と言われて傷つき、悲しかったというようなシンプルな感情がでてくればOKです。

■自分の心の声を聞く時に、家族の顔を思い浮かべない

これは少々難しいかもしれません。家族をもつ女性は、どうしても家族中心で考えてしまいがちなので、自分の事だけに集中することに慣れていない人も多くいらっしゃいます。しかし、ここではそれをグッと抑えて、自分の心の声だけに集中してみましょう。自分の子供や親の顔、夫の顔ではなく、自分の幼少期からの姿を思い出し、どう思いながら生きてきたか、自分の顔を思い浮かべながら自分の心はどう思っているかを聞いてみましょう。家族が邪魔をしているというより、家族を優先してしまいがちだと、自分を後回しにしてしまうからです。今は、自分が主役だと思い、静かに目を閉じて聞いてみましょう。

■感じた感情を否定せずに受け入れる

我慢強い方や、責任感の強い方は少々の事でへこたれてはいけないと、自分を奮い立たせる方がいらっしゃいます。何かにチャレンジする時は、そのような事も必要ですが、たまには自分を追い詰めるのを止めて、心の愚痴を聞く事も大切です。心が行きたくないと悲しんだ場合、『何を言っているの?来月からどうやって生活するのよ?』と否定せず、『〇〇が辛いもんね、行きたくないという気持ちも分かるわ。じゃあ、次の休みはゆっくりしよう』など、自分を労わる事を忘れてはいけません。



最後に:心の声を聞くという事と人との関わりを絶つという事ではありません

周りの事を置いておいて、自分の感情に集中するとなると、他の人の事を考えないという勘違いをされる方がいらっしゃいます。それは間違いで、人との関りを切る事はできないでしょう。しかしながら、この対話で誰と関係を続けるのか、何がしたいのかというのはハッキリしてくることがありますので、その時は関係性という部分では絶つこともあるかもしれません。ここでお伝えしたいのは、あまりにも自分を後回しにして自分の感情を押し殺し、建前だけで生活をしている人が、何のために仕事をしているのか分からないなど行き詰った時に試してほしい方法です。話をしていて、ご自身はどうしたいのですか?という問いに、あまりにも答えられない方が多く、自分というものをいかに後回しにしているかが心配だったからです。私なんてと思わず、自分の事ほど理解してあげなければいけません。自分と上手に対話をして、心と脳を一致させた生活は、自身で納得しながら生活できるので、かなりストレスフリーになります。少し時間を作って、自分との対話をしてみてはいかがでしょうか。


以前に書いた記事:なりたい自分がわからない?なりたい自分になるためのシンプルなルールとは

2023年3月13日
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