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強い口調ではなくても、説得力のある方がいらっしゃいます。その方が何か言うと、それに向かって進んで行ったり、皆が賛同したりするのです。周りに賛同してもらうために四苦八苦している人からすると何が違うの?なぜいとも簡単にみんなの賛同が得られるの?と不思議です。説得力のある方は何が違うのでしょうか?



◇言葉に説得力を持たせて話したい!説得力のある話し方をする人になるには?

言葉に説得力のある人は、物腰も柔らかく聞いていて嫌な気持ちにさせません。また、その通りにすれば成功するかもしれないとか、良くなるかもしれないと思わせるものがあります。では、一体何がそう思わせる要素なのでしょうか。リーダーや上司の立場になれば、そういった要素は必要不可欠でしょう。ではまず、説得力のある方が普段どのようにされているのかいくつか挙げてみます。



・普段から周りとの関わりを大切にしている

主力のメンバーだけでなく、掃除やお茶くみをするような方にでも気を配ることが出来て、コミュニケーションを取れています。一見仕事に関係ないと思われるようなところにも目を配り、配慮を忘れず過ごしているのです。偉そうにするわけでも無く、横柄な態度はとりません。偉そうな人の言葉は説得力があって皆が動くのではなく、面倒くさいとか怖いという理由で動いているだけです。心から動くというのは100%もしくは100%以上の物を渡そうと思い動く事です。言われた事だけ渡そうと思われているようでは、説得力があるとは言えません。日常から周りに目を配れる人は、常日頃みんなの事を見ているわけですから、どんな言葉を好むかをよく理解しています。きちんと理解して貰おうと思えば、皆がどのような提案を受け入れるのか知っているので、理解して貰いやすい提案が出来て、その結果周りが直ぐに対応するのです。


・先の事まで考えて発言して、メリットとデメリットを理解している

当然提案というのは先の事まで続く事が多いでしょう。しかし、今の悪いところだけを直す提案ですと、なぜするのか理解に苦しみます。やってダメならまた変えたらいいという考えもあるかもしれませんが、通常の仕事もありますし、コストもかかる事でしたら話は別です。どれくらいの人にメリットがあるのか、長く続けられるものなのか、利用しやすいものなのかなど、様々な検討が必要です。やってダメなら次を考えようというのは、これだけ考えてしたのなら、次の計画の際に成功への材料となるでしょう。でも今の事しか考えていないのであれば時間もお金もかけて何の材料にもなりません。説得力のある方は、このような質問が来ることは予め予測しているので、そこまで考えてから発言します。そうすればよく考えた結果の発言だと思ってもらえて、発言が通りやすいのです。

・落ち着きがあり人の話を丁寧に最後まで聞ける

説得力のある方は、非常に落ち着いていらっしゃいます。人の話もよく聞き、うなずきもあります。最後までしっかりと聞いているので、それに対しての質問も適切です。何かを伝えたい時に落ち着きのない人だと、別の機会にしましょうか?と気を遣ってしまいます。自分の話を聞いてもらえていると実感できるのは、身体をこちらに向け、会話の合間にちょうどいい相槌が打て、否定的な表情はしない。そんな方は相談に来られることも多く、周りの状況を把握しやすいため、とても効果的な会話ができます。まわりも理解のある言葉を使って貰えるので、受け入れやすくなるわけです。

・真実を捻じ曲げずに受け取り適切な対処ができる

聞いた話を一方的に捉え真実を捻じ曲げるような事はしません。伝言ゲームを思ってみてください。聞いた傍から自分の主観を入れて次の人に回したらどうなるでしょうか。最後まで行って答え合わせをした時に、どこで変わったのか?となれば直ぐにバレてしまいます。説得力のある方は、聞いた話を変えません。また、噂も噂として捉え、決めつけないのです。自分に都合よく聞かず、たとえ嫌な話だとしても噂を信じず、本人に確認して、話し合いが出来ます。自分にとって嫌な話だとしても、正面から受け取り、荒れることなく聞き取れるのです。誤解があればこの時点で解消されることでしょう。万が一どうしても折り合いがつかない場合でも、説得力のある方は相手が嫌な気分にならないように納めています。出来る事を約束して、出来ない事は理解して貰う事に努めるのです。そして約束したことは必ず守ります。

・出来ない事は素直に認めて周りを頼れる

リーダーや上司が必ずしもまとめる事に長けていなければならないという事はありません。中には苦手な方もいるでしょう。では、苦手な人はどうすればいいかと申しますと、まとめるのが上手な部下を持つことです。まとめたり伝えたりするのが得意な部下は、また同じようにまとめたり伝えたりするのが得意な部下を育てたり見つけたりできます。そうすると、人をまとめるのが苦手なリーダーの部署であっても素晴らしい功績が残るでしょう。自分より長けているとイライラするよりも、頼むぞ!と素直に頼ってしまえば、自ら苦手で出来ない事をする必要がなくなるわけです。さらに仕事に集中できてストレスも無くなるでしょう。説得力のある方は、自分の得意不得意をよく理解していて、それを逆に素直に認めて、利用しています。それが出来るからこそ、苦手なものを持っている人に共関できて言葉に重みが出るのです。


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◆何を言っても動いてくれないと嘆いている方はこれをしていないかチェックしてみて

何を言っても誰にも響かず、動いてもくれないと嘆いている方はおられませんか?そこには、必ず理由があります。言いたい事が伝わらない、して欲しい事を理解して貰えないという事は、イコール相手も同じことを考えていることが多いようです。要するに、お互い理解して貰えないと思っているという事です。では、なぜそのような事が起こるのでしょうか。次に挙げるような言動があれば、そこが原因の一つかもしれません。一度振り返ってみてください。



・論理的な根拠が説明できないのに押し通そうとする

物事にはなぜそうなるのか?または、なぜそれが良いと思うのか?という事に根拠を説明しなければならない時があります。例えば、新しいシステム導入の際、他の会社も沢山導入している所があるから。ではいけません。小学生の、皆持っているから自分も持ちたいという感情と一緒です。それのどこがダメなの?と思われた方は気をつけてください。他の会社が導入したからといって、なぜ良いに繋がるのでしょうか?また、他の会社と自分の会社は違いますので、そこを同一化してしまうと危ないですね。さらに、他の会社が導入していて、効果があったのかどうかもこの時点では不明です。ですから、沢山の会社が導入しているというのは、根拠にならないというわけです。説得力無ない方の多くは、この根拠を示すのが非常に苦手なようです。自分がしている事ですら、根拠を述べられない人もいるくらいですから、説得力には程遠いと言えます。行う・導入する・変更するなど、いずれにせよきちんとした根拠を述べられるように練習しなければいけません。

・その場その場の発想で会話をしている。またそれを憶えていない

その場その場で思いついたことを口に出している。発想やアイディアというより、中身のないその場限りの言葉と言いましょうか。本人はその重みのない軽々しい発言に気づいておらず、周りはドン引きしている事が多いようです。また、質が悪いのはそれを憶えておらず、後からそうだっけ?としれっとした顔で言ってのけるのです。これにはみんな唖然としますよね。中身が無いだけでなく、守る気さえ無かったと知った時に、どう思われるかなど知れた事です。このような人が言う発言を誰が真剣に聞くでしょうか?説得力の前に信頼が出来ませんので、まずは軽々しい発言を止めて、自分で言った事は責任を持てるようになってほしいものです。私の経験上だと、食事をした時に『あの時の〇〇が納得できません』と伝えると、『いつの話をしてるの?そのような事は、もっと早く言って来ないと。細かい事を覚えていないし。』と言われたので、次の時はその場で、『なぜそうなったのですか?納得できないのですが』と言うと、『言ってくるのが早すぎる!言われたとおりにしてればいい!』と怒鳴られました。その場しのぎで会話をしていると矛盾が生じますし、なにせ本人が何の説明も出来ないのです。

・前に言ったことを撤回せずに新しい事を進める・後出しじゃんけんが多い

Aのプランで進めようと決まり、全員がそれに向かって進めている中、一人だけBプランをしている。または、Bプランで行っていると方向をいつの間にか変えているという事です。いつ変わったのか周りは知らず、驚いてしまいます。また、任せると言って作らせておいて、全部仕上がってから、『ここはこうして欲しかった、もっと明るいイメージが良かった』などと、ダメ出しをする事です。始めから言っていれば手直しは少なくて済んでいたはずなのに、最後に言うのは反則です。しかもお礼や謝罪の言葉も無い場合が多いですね。Aプランで進めていたが、ここにこの様な問題が生じたため、〇日からBプランで進めましょうと、再度周知してくれれば周りも理解できますが、一人だけ勝手にという単独行動のおかげで、周りは疲弊します。リーダーであろうが無かろうが、仕事はチーム戦です。独りよがりの仕事は言葉に重みは出せないでしょう。

・話をしている時に落ち着かずソワソワしたりキョロキョロしたりしている

一対一で話をしているのにも関わらず、ソワソワ・キョロキョロされたのでは、落ち着いて話も出来ません。本人はキョロキョロしているのがバレていると思っていません。数名に同じ質問をしたことがあります。お店などで一対一で話をしている時に、他の入店した人を見たり、隣に運ばれてきた料理を見たりと、キョロキョロしされていました。そこで、『入ってきた人がどんな人か気になりますか?』『隣の人がどんな料理を頼んだのか気になりますか?』と質問してみました。答えは全員『えっ?見ていたの分かった?』でした。どうやら本人は、会話の途中で上手くチラッと見ているのでバレていないと思っていたようです。話をしていて、顔ごと動いているのに気づかないはずがありません。説得力がある人は、話をしている時に他を気にしません。話を最後までしっかりと聞いているからです。話半分に聞いているから他が気になるというのは一目瞭然であり、そんな人の言葉に説得力などあるはずがありません。

・発言の内容が現状を理解していないズレたものになっている

お互いの会話では、相手が言いたいことは何だろうと思いながら聞くものです。たとえクレームであっても同じです。なぜこうなったのか理由を説明しろと言われているのに、すみません。と謝るだけでは会話は成立していないのです。普通の会話でも同じことが言えます。例えば出勤者が少なくどうしょうかと話をしているのにも関わらず、あの人はさぼり癖がある。などと、論点とは違う所の話をしていては、何の解決にもならず話が長くなるだけです。計画を立てようと皆が集まっているのに、計画自体を立てる事を拒むような発言をするというのもあります。相手やチームが話をしている事を理解できず、ズレた答えばかりしていたら、その方の発言は頼りないものとなるでしょう。何を話する場なのかを忘れず、脱線した話題を避けて、結論を導くように努める必要があります。


以前に書いた記事:仕事で信頼される人になるためには?信頼されたい人は是非読んでみて


終わりに

いかがでしたでしょうか?説得力のある話し方をする方は、普段から細かいところに気を配り、全体の事をよく把握されているようです。今この場だけを乗り越えるためだけの言葉では、誰も振り向かないし、耳を傾けません。良いところだけを見て真似をするのではなく、日ごろの小さな努力が言葉に重さを持たせるのだと理解しましょう。経験があり、乗り越えた件数も多く、アイディアが豊富に出てくることは素晴らしい事ですが、それを盾にふんぞり返っていても意味が無いのです。様々な講演や演説でも、なんだか嘘くさく聞こえてしまう人と、この人は懸命に取り組んでいるのだろうなと思わせる人といます。これも、心がこもっているか否かが顕著に表れているものだと感じます。気遣いができて、沢山の情報を得てた上で、最善な事を話し出来るような人物になりたいものです。

2023年2月27日
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