好きになった男性が暴力を振るう人だったらどうしますか?好きになってからそんな人だと分かった時に、直ぐに離れる事はできますか?離れるべき人であっても、好きという感情を捨てきれず、私が居なければと我慢していませんでしょうか。ここでは、一度でも暴力を振るう男性とは離れるべき理由と、暴力を振るう男性の特徴や心理を書いてみます。
目次
◇一度でも暴力を振るう男性とは離れるべき!暴力を振るう男性の特徴とその心理とは
暴力を振るわれても一緒に居られる方もいらっしゃると思います。男性の中でも、一度してしまい本当に反省して二度としていないという方もおられるでしょう。自身で制御出来て暮らせているのならいいのですが、今回お話ししたいのは、制御出来ない男性の方についてです。暴力の矛先が弱い相手に向けられるというのは、卑劣な行為ですし、許せるものではありません。
・普段は大人しく周りからは良い人と思われている
暴力を振るう男性がいつも威張っているかというとそうでもなく、普段は大人しく周りからの評価は高いものです。ですから、自分が暴力を振るわれていて、別れたいと思っているなど誰も信じてくれないのではないか?と思い、離れるのが遅くなってしまうケースがあります。最近よく耳にするモラハラ夫も、職場などでは高評価な事が多いようです。本人も、外面をよくして周りからの評価を気にしているので、腹にあるものを外では出しません。周りに合わせて、一生懸命良い人を演じるからです。その反動で家に帰った後、爆発してしまい矛先が奥さんに向いてしまうのです。または、普段思っている事を上手に口に出せない人が、そのうっぷんを家で出してしまうというパターンもあるようです。どちらにせよ、外では揉め事をせず、周りからの評価を気にする人が、家では暴力を振るうタイプになる事もあるようです。
・お酒が入ると豹変する事が多い
普段は陽気で愚痴も少なく仕事をしている人が、お酒を飲むと暴言を吐き暴れる事もあるというパターンです。こちらも、普段思っている事をなかなか言い出せない人に多く、お酒の力で思いを爆発させるのです。『お酒が人を変えるのではなく、酒がその人の本性を暴くのだ』という言葉があるように、お酒を飲んだから変わったのではありません。元々、そのような人なのです。お酒によって表に現れただけです。『この人は普段いい人なのに、お酒が入った時だけ大変なのよ』とお考えの方は、気を付けてください。普段からそのような人で、隠しているだけなのです。自分では隠しているつもりのない人もいるかもしれません。でも、酒が入った時にだけそうなるのであれば、普段からストレスがかからないように、必要な時はきちんと発言していき、さらにお酒の飲み方を変えるなどして、直していけるものです。一人では大変かもしれませんが、大きな失敗をしてしまう前に、友人や家族の力を借りて飲み方は見直せるものです。それに気づかない場合や、直そうとしない場合は自分の事しか考えていないのでしょう。
・見栄っ張りで内弁慶である
人から慕われたいという感情が人よりも強く、本当は大変な状況でも平気な振りをして、大腕を振って歩くタイプ。何でも相談して来いよ!と言いながら、本当は自分の仕事で手一杯なんてことも多いようです。お金も周りと変わらない収入なのに、沢山持っているように見せたいため、職場仲間と食事に行くと奢ってしまう。人望があると思われるような行動を率先して行い、収入(貯蓄)が人より多いと思わせるため、高額な買い物をしたことをいちいち言ってくる、そんな人は本来の自分と、見せている自分のギャップに押しつぶされそうになると、それを払拭するため、暴力をストレス発散に使ってしまう。自分の見栄のせいなのに、奥さんにも『働け』などと、尻拭いをさせられることもあります。
・親分肌に憧れている・親分肌に見せている
慕われたいというのと、似ている所がありますが、親分肌に憧れている方も家族が犠牲になりやすいようです。本当沢山の人を統率出来るような人望のある人ならいいのですが、そう見せたい・憧れているという段階の方は、統率力はあまりありません。実際に親分肌と言われている人は、自分で親分肌だ!と思っていませんし、統率するために沢山の苦労を乗り越えていらっしゃいます。辛い経験も多く、幾度となくご自身で壁を乗り越えてきた強さがあります。それは見ようとせず、一声で皆が動くというカッコいい部分だけを見て、自分もやってみたい。では誰も着いてきません。それなのに、自分には誰も着いて来ないとイライラして、奥さんや彼女を見て、着いてきているのはお前だけか!とまたイライラが増し暴力を振るってしまう。憧れて目標にすることは良い事ですが、本当は内面まで見習わなければならない事もあるのではないでしょうか。
・暴力を振るった後は異常に謝ってくる
暴力を振るった直後、又は翌日などに土下座する勢いで謝罪してくる男性がいます。これは、私も体験した事なのですが、土下座に加えて涙まで流します。まるで許さない私が悪いかのようです。自分でしたことですから、反省して謝るという所まではいいのですが、謝り方がオーバーなのは要注意です。二度としない!とまで、ハッキリと宣言して堂々と裏切ります。そして翌日同じパターンですので、どこかで区切りをつける必要があります。周りまで巻き込んで、その場でも涙を流しみんなの同情を引きますが、結果は同じです。また、このような時の周りも異常で、少しくらい許せなきゃ。とか、女は許さないと。など、耳を疑うような事を言われました。私の場合、幼少期から親の虐待があり、殴られるという事には人一倍敏感だという事は伝えていましたし、続くようなら別れると言っていましたので、周りから何を言われようとも別れると決心しました。私の人生は、人から殴られて生きる人生ではありません。
男女共同参画局の記事:ドメスティック・バイオレンスについての概要を説明
◆暴力を振るう人と離れたら心配ですか?離れるべき理由と離れたその後の事
母性本能が強いというか、我慢強いというか、離れる事をためらい別れを選択しない方もいらっしゃいます。これは本人の問題ですので、それでも相手の愛情をしっかりと受けていると思うのであれば、それも一つの愛となります。好きで殴られたり蹴られたりする方はいらっしゃらないと思いますが、暴力が怖くて行動に移せないとか、今更別れて一人で生きていく・子育てをする勇気がないという方へ、もう一度考えてみてほしいのです。自分自身や子供、自分の親などに危害が及んでからでは遅いのですから。
・世の中には暴力を振るわない男性の方が多い
私が暴力を受けて逃げ込んだ仲人さんに言われた言葉です。この言葉を聞くまでは、一度結婚したら何があっても耐えて、夫を支えなければいけないと思っていました。しかし、この言葉を聞いた時に素直に『本当だ!』と、目が覚めたのです。当たり前だと思っていたのはなぜなのか、未だに分かりませんが、あの時のこの言葉で救われました。どんなに大変な時でも、暴力が無くても乗り越えられるはずなのです。自分が選んだのですから、自分の見る目が無かったのだと思います。人を見る目を持つという事は簡単なことではありませんが、性別関係なく暴力や暴言で物事を解決しようとしている人は、確かに少人数なのです。このような人は、結婚(付き合える)に持ち込むまで良い人を演じ続けます。ですから、こちらがそれを見抜く目を養う必要がありそうです。自分では自信が無いという方は、自分を良く知る友人などに紹介して意見を聞いてみるのも良いかもしれません。
・自分を大切にしてくれる人を探す
自分に対して暴力や暴言を吐くような方とは距離を置き、自分を大切にしてくれる人を探しましょう。身体だけでなく、心も休まる人と共に過ごせることは幸せな事です。毎日の生活の中で、少々の言い合いや子育てに関しての意見の違いなどは、どの家庭でもある事だと思いますが、話し合いで解決できるでしょう。意見の違いや、気分の良い悪いでこちらがビクビクするような生活はよくありません。例え直ぐに再婚などと考えなくてもいいじゃないですか。ゆっくり自分の時間や、お子様との時間を見ながら先の事を考えましょう。シングルになると今までと違い、仕事と家事との両立で、ゆっくり考えている暇なんて無い。と思われるかもしれませんが、大丈夫です。時間が解決してくれることと、その場で考えなければならない事は、生活していく中で判断できるようになるはずです。まずは、自分の身体や心を大切にしてくれる人、それは友人であっても構いませんし、私のようなカウンセラーや弁護士などを頼ってください。
・子供を安心して育てる事が出来る
恐怖の支配から離れる事ができれば、子供さんをお持ちの方は安心して育てる事が出来るでしょう。親からの虐待や親の暴力を見て育った子供のうち、自身も大人になって暴力を振るうようになる確率というのは低くはありません。自分の子供が夫のように暴力を振るうような大人になってほしくないと思われるのであれば、離れて育てる事をお勧めします。また、そのような現場を見たからといって、100%暴力を振るう大人になる訳ではありませんので、誤解しないようにしてください。あくまでも確率の話です。他には、自分だけが耐えていれば収まると思っていたことも、子供に振りかかるような事があればとても不安ですよね。子供は自分で上手く立ち回る事は出来ませんし、小さい体では耐えられない事もあります。ご自身と子供を守るためにも、安心して育てられる環境を選んでください。
・周りの人から心配されることなく過ごすことが出来る
皆さん忘れがちなのですが、自分さえ良ければと思っている方がいらっしゃいます。周りはとても心配してくれているのに、気づかなかったり気にしていなかったりして、ハラハラさせられるのです。心配されるという事は、愛情があるわけですし他人事ではないのです。それが親御さんにしてみれば尚更のことでしょう。親はいつまで経っても子の事を心配するのでしょうが、暴力や暴言を吐かれているなんて知れば、親心という心配の度を越えています。自分から心配されるような事に区切りをつけて、幸せになることを選択できるようにすれば、まわりの友人の方や親御さんも安心するはずです。人に心配をさせ続けるのは自立していない証拠とも言えますので、もう一度見直してみてはいかがでしょうか。
・シングルマザーの為の制度を使いましょう
警察や弁護士、役所の窓口など、様々な場所で相談するのがお勧めです。現在私は警察や役所などへの同行も行っていますが、行くのを躊躇するようでしたら、電話相談などをしてもいいかもしれません。引っ越しや手続き、就職先など考えれば色々あって手が付けられず、我慢しているという日々は終わりにしましょう。シングルマザーの制度だけでなく、自分にあった制度を探したり、就職先を探したりと確かにしなければならない事もありますが、必ず生活できるようになります。ちなみに私は、仕事を探し面接を受けながら、新居を探しました。また、見つかるまで1か月間友人宅に居候した人もいます。良くなるために動くのですから、助けを貰いながら慎重に進めていきましょう。
最後に
事件や事故になってからでは遅いのです。自分や子供などを守るために勇気が必要な場合もあります。いつか変わってくれるかもと期待していませんか?もちろん子供が出来たタイミングや、話し合ってやり直したというケースもあります。それは、本当に自分にも当てはまることでしょうか?親や親せきが近くに住んでいる方や同居されている方は安心しているかもしれませんが、日常から暴力があると知っていて何も対処されていないケースも沢山あります。愛していて続けたい関係であれば、何らかの形で大切にされる環境にしていかなければいけませんが、そうではないのであれば、是非行動に移せるように、誰かに相談してください。私たちカウンセラーはそのためにも存在するのですから。
以前に書いた記事:ターニングポイントが無い人はいない!ターニングポイントの見つけ方とは