相手の事を知りもしないで何でも決めつけて話をしてくる人がいます。相手に興味が無いという訳ではないのですが、考えを決めつけた上に、次の行動まで指図する人は、相手から嫌がられます。ここでは、相手の事を決めつけて話をする人の特徴と、決めつけずに話を聞いて相手に嫌な思いをさせない方法を書いてみたいと思います。
目次
◇相手の事を決めつけてる人にはこんな特徴が。何でも決めつけて言う人は嫌われるかも
知らず知らずのうちに相手を決めつけてしまうものなのですが、その事にどの段階で気付くかが大事な事です。決めつけられた方は、全く違うと感じつつ、わざわざ否定して話が長くなったり、揉めたりしたくないという心境が働きます。相手の事を、良く知りもせず決めつけてしまう人には共通点があります。一体どのような方が、決めつけてしまう人なのでしょうか。私の体験も含めながら、いくつか紹介してみたいと思います。
・自分と同じか似た考えだと信じている
普段から話をしていて、相手に合わせて聞いていると、その相手は自分と同じ考えなのだと勘違いされることがあります。この様に、うなずきがあったり、肯定的な返事があったりすると、自分と同じか、似た考えだと決めつけてしまい、違う場面で意見が対立すると裏切者扱いしてくるのです。こちらは、その方の考えだし、やり方な訳ですから否定はしません。その時に『あなたなら同じ場面でどうする?』と聞いてくれれば、こちらも自分の考えを話して、その場で違う意見だと判明するのですが、決めつけてしまう人は、あまり人の意見や考えを聞きません。自分の話に夢中だからです。確かに似た考えや、意見が合致する事もありますが、全てにおいてその様になる訳ではありません。
・自分の話ばかりしていて相手の話は聞いていない
話し出すと止まらず、何時間でも自分の話をする方がいらっしゃいます。特にそれには問題なく、楽しいのであればいいのですが、問題なのは数時間話したことを、自分だけが喋っていたと気付いていない事です。相手も話していたと勘違いして、自分が話をした内容に対して賛同してくれたと思い込み、勝手に同士のように思って過ごされると、後々困ったことになってしまいます。話をしている最中に、思い返してみてください、何割くらい自分が話をしていますか?時間は共通です、相手の時間を使い自分の話をしたのならば、自分の話を沢山聞いてもらったと、素直に認めるべきでしょう。後ろめたさや、気づかなかったと言って、相手も話をしたはずと勝手に決めつけないようにしましょう。
・自分の思う事や知っていることを言いたい
自分が得た知識や情報を誰かに話をしたいからと言って、相手も知りたいだろうと決めつけて話をしてくる人は、正直面倒くさい人です。もちろん、知りたい人からすれば感謝される話なのでしょうが、相手を選んでいないところに問題があります。自分より物事を知らないような人に、ひけらかすために話をしても、何の意味もありません。この様な人は、知識が豊富そうな人には余り言いません、何故かというと、そんなことも知らなかったの?と逆に言われてしまうのを恐れているからです。知ることは素晴らしい事ですし、知らない事は恥ずかしい事ではありませんが、相手が全く興味の無い話であれば、会話をしていても楽しくないのです。
・面倒をみているつもりでお節介をしてしまう
あれこれと世話を焼きたくなり、出来ないだろう・しないだろうと決めつけて、お世話をするのは止めた方がいいでしょう。相手に対して、自分を後回しにしているだけかもしれません。例えば私の場合、遅刻するのが嫌で、約束の30分~40分前に現地に着きます。その後、約束の10分前に約束の場所にたどり着けるよう逆算して、喫茶店などで時間を潰すのです。会社勤めしている時も同様でした。ところが、決めtける人は、早く来ていないと決めつけているので、早く来て〇〇をすればいいのに。などと、アドバイスをしてくるのです。私は、そうですね。としか答えません。弁解するのも面倒くさいからです。なぜ私が、ギリギリ10前にしか来ていないと決めつけられたのか?それは、決めつける人がそのような人だからです。相手は、人を優先して自分を後回しにすることがあるのを知ってください。出来ないのではなく、していないのです。
・マウントをとっている
自分が上手くいった事を誇りに思って頂くのは結構なのですが、相手に対しても同じように求めるのはお門違いです。同じ職種であっても、違う職種であっても、自分と同じ経営理念とは限りませんし、目的が違います。特に、相手のしている職種の内容を良く知りもせず、アドバイスや今度の行動を指図されたのでは堪ったものではありません。職種は違えど、相手のしていることを良く学び、理解したうえで声を掛けるのは、相手の事を思っての事でしょうから、聞く耳を持ちたいと思いますが、学ぶつもりも無いのであれば口出し無用と言えます。
・相手に対して出来なかった時に理由を聞けない
部下や後輩が、仕事で予測よりも出来ていなかった時に、単に知識不足と決めつけてしまい、勉強するように言ってみたり、任せた仕事に詳しい人を呼んだりしてしまいます。なぜ相手が100%の力を発揮できなかったのか、理由を聞けないというより、他に理由がある事を知らないのです。視野が狭く、自分の思いついた理由が全てなので、なぜ出来なかったの?と聞く発想が生まれません。単純な物の考え方で、この様な方はリーダーには向きません。時間が足りなかったのか、他に問題が発生したのか、見落としなだけなのか等、しっかりと理由を聞かなければ次へのステップに進めません。一つの理由しか思いつかず、決めつけてしまうの人は、勘も鈍く察して仕事をするのが不得意です。
◆決めつけずに相手を知るためにはどうすればいいのでしょうか
相手の事を決めつけずに、本音を聞き出し話をしていけば、自分にとっても大きな力になる事もあるでしょう。自分主体で動かしたいとか、進めたいという気持ちは分かりますが、決めつけてしまったことが合っていなければ、知らないのと同じで役に立ちません。始めから相手の考えや生き方を決めつけずに、友好な関係を築けるよう、普段からどのような事に気を付ければいいのかをいくつか紹介してみたいと思います。
・自分に質問が来たら同じ質問を返してみる
聞き上手な方は、相手に対して引き出す質問がとても上手です。それに気づかずに、延々と喋り続けてしまうのは良くありません。一度自分への質問の話が終わったタイミングで、同じ質問を相手にも返してみましょう。嫌味のようにならないよう、〇〇さんは同じ経験があるのですか?など、自然に聞き返せるといいでしょう。相手も自分の考えを話したいかもしれませんし、聞いているうちに話したくなるかもしれません。自分本位の会話ではなく、相手も参加できる会話にしていくと、相手の事を知り理解できていくので、決めつけた発言が少なくなるでしょう。
・相手には相手の考えや理想がある事を知る
どんな人にだって、自分の考えや目標・想いがあります。それを無視して決めつけ、あれこれと言い切ってしまうのはよくありません。小さな子供にだって夢や考えがあります。大人しい人、無口な人、合わせるのが上手な人だからといって、自分と同じ考えだとは思わないようにすることが大切です。相手がどう思っているのか知りたいのであれば、本人に聞く他、方法はありません。聞く時間が無い、聞いにくいからといって、決めつけず素直に相手に聞きましょう。
・知識や学んだことは相手も知りたい事とは言えない
新しい知識や学んだことは、嬉しくなって誰かに話したくなる気持ちは分かりますが、その話題自体に誰でもが興味を持っているわけではありません。私の経験では、あまり興味が無いです。とお断りしているのにも関わらず、『絶対知っていた方が良いよ!』などと言い、嫌だと言っているのに、喋り続けられた経験があります。このように押し付けられるのは苦痛になってしまいますし、嫌だと言っているのに私の為とか、興味を持たないととお説教のような事をされたら、私の事を大切にしているのではなく、自分の事を優先しているようにしか見えません。知りたいという人もいるはずですので、聞きたい人にだけ話をしてあげてください。
・お節介はほどほどにして相手を尊重する
料理が出来ないだろう・世間を知らないだろう・お金の使い方が激しいはず・世渡りが下手なはずなど、勝手に決めつけて何でもお世話をしたがるのはお勧めしません。出来ないのではなく、敢えてしていないだけかもしれませんし、出来ないのであっても困っているとは限りません。勝手に困っているとか、助けてあげなければと考えずに、相手に手を貸そうか?と尋ねてみてください。要らないと言われたら、引き下がるべきです。その代わり、いつでも声を掛けてねと伝えておけば、相手は本当に困った時は頼ってくれるでしょう。自分で何とか乗り越えたいとチャレンジしている時に、横からあれこれと口出しされたら、迷惑としか感じませんので、気を付けるべきです。
最後に
何でも勝手に決めつけてしまう人は、それが合っていなかった時に改められないのも特徴です。謝ることが出来ず、そのまま突っ走ってしまうので、軌道修正が出来ないのです。相手を知らずに決めつけてしまうという事は、相手の新しい一面を見逃してしまっているとも言えます。人は、どんな場面で成長を見せるか分かりませんし、どんな知らない一面があるか分かりません。決めつけずに相手を知っていくと、色々な表情や、能力を見つける事が出来るはずですので、相手を決めつけずに話をしていきたいものです。