話をしていて楽しく過ごせる人と、そうでない人がいますよね。決定的な違いは、肯定的か否定的かという事が深く関わってきます。もちろん、うわべだけのものではなく、本心から来るものでなければいけません。ここでは、否定的な人の特徴と、肯定的な人になるために、どこに気を付けて会話を楽しめばいいのかを書いてみたいと思います。
目次
◆あなたは肯定的?否定的?肯定的な会話を増やして会話を楽しむ方法とは
人と話をしていて、自分は肯定的だと思いますか?それとも、否定的だと思いますか?私が話を聞いていく中で知ったのは、隠れ否定的会話の方が随分多いという事です、本人は、サバサバしている、明るい、楽しいと口では言っていても、会話を進めていくと、かなり否定的な言葉が出てくるわけです。では、否定的なのはどのようなタイプの方なのでしょうか。まずは、否定的な人の特徴を挙げてみたいと思います。典型的な事から隠れ否定的までこのような方が、否定的な方です。
・否定的な人は後から話を変えてくる
その場では、いいね!と言いながら、後から方法を変えてくる人です。友人やプライベートであれば特に問題は無いかもしれませんが、仕事上だと困ります。一度決まった事を、一言でひっくり返すわけですから。一つは、考えていくうちに思いついたという理由もあるでしょう。そのような場合は、大抵の方は謝罪や理由をしっかりと伝えてくれます。しかし、否定的な人は、始めのいいね!と言った時から実は反対なのです。その場で嫌な人だと思われたくないという感情で、一度は賛成するのですが、納得いっていないので覆してきます。否定的な人は、自分の考え以外受け入れられない事が多いので、大体に反対で否定的です。本人も理解していますが、敵を作りたくないので、表向きはみんなと同意見を装うのです。反対意見があるのであれば、その場できちんと言ってほしいというのがチームの願いなのですが、本人へは届かず、再度検討する羽目になり周りを疲れさせてしまいます。
・否定的な人の口癖がある
否定的な人には、口癖があります。代表的なのは『いや…』『でも…』『だって…』です。この口癖は、言っている本人は認識していないのも特徴的です。また、他には『じゃあ…〇〇すればいいって事?』など、本題からすり替えてしまう事です。このような方は、現状や現実を受け止めず、自分の思い描いた理想のみで話をしているので、現状を何とかしたいという他の人たちと意見が食い違ってきます。受け止められないから、その打開策に対して否定的なのです。今の状況を正しく把握して、軌道修正した方が理想には早くたどり着けると考え、否定的な事ばかり言わず、話し合った方がいいと思います。
・否定的な人は人を信頼していない
人の事を信用していないから、否定的な事ばかり言ったり考えたりする方がいらっしゃいます。でも、そんなに否定ばかりされていれば、いくら力を発揮しようと思っていても、疲れてきて離れてしまいます。また、否定的な会話が多い人と話をしていたら、一年経っても二年経っても、同じ話ばかりで前に進まず、ここではスキルアップは難しいと考えられてしまいます。全く前に進んでいないのは、本人が否定ばかりしているからなのですが、実はこの本人自体は、周りが反対していると感じているのが特徴です。同じ話ばかりを蒸し返して、決まったこともしない、これからの事についてアイディアは出さないのに、皆が決めた事には文句を言う。これでは前に進むはずがありません。良くするために話をしているのだと、信じて会話をすれば前に進むはずです。
・否定的な人は臆病で怖がり
肯定できないのは、臆病で怖がりな証拠です。もし万が一と考えたら、やっぱりなどと逆の発想が出てきてしまい、決めかねてしまうのです。臆病な割に、気が強く頑固な人も多いので、相手に気づかれていない事もあります。会話をする時に、このようなところが不安だと、きちんと明確にすれば、メリット・デメリットについて、もっと話が出来るはずなのですが、このタイプの人は弱いと思われたくないというプライドが邪魔をするので、素直に聞けません。ではどうしたらいいか?と考えた末に、様々な理由を付けて否定してくるのです。肯定できるまで、又は納得できるまで聞いたり話したりすれば、もっと違う結果が待っていると思います。
◇肯定的な会話とはどのようなもの?言葉や会話で気を付けるべき点はこれ!
次に、肯定的な会話というのはどのようなものなのでしょうか。ただ単に、そうそう!と返事をしているだけでは肯定とは言いません。また、相手がしていることに全てオッケーというわけでも無いのです。脳の仕組みに係るのですが、脳とは否定的な言葉は認識でしません。例えば、
【ピンク色の象を想像しないでください!】と言われたら、いかがですか? もう、ピンク色の象が頭に描かれていませんか?想像しないでくださいと言ったのに、想像してしまったと思います。この様に〇〇しないでと否定の言葉を脳に言っても理解できないのです。では、どの様に気を付けたら良いのかを書いてみたいと思います。
・ない!で終わる言葉を止めて、しよう!で終わる言葉に変える
負けたくない!・嫌われたくない・太りたくないという、『ない』で終わる言葉は、否定的です。今現在、負けている・嫌われている・太っているという暫定が存在するのです。日常よく使っている人は注意してください。この言葉を使っている間は、良くはなりません。負けた・嫌われた・太っている自分が、脳に浮かぶからです。先ほどのピンクの像と一緒です。脳に理解させて、やり遂げようと思うのであれば、『勝とう!or勝つぞ!』『好かれたいor好かれよう』『痩せよう』と思うのです。そうすれば、脳はしようと考えた方に動きますので、これまでとは違う発想や、気分になれるはずです。
・同年代や同職種であっても競技が違うと認識する
どうしても自分と相手を重ねて考えてしまう人がいます。同じ仕事をして、同じような年齢の人を相手にすると、特に顕著に見られます。しかし、脳はそれぞれ違う思考を持っていますので、重ねても何の意味もありません。否定せず、同じ競技なのにそんなトレーニングがあるのか!とか、同じ競技をしているのに、そんなプレイスタイルがあるのかと、一目置いて見るようにすれば、人がしていることを否定したくなるのを止められるでしょう。自分がしている事だって、誰にでも出来る事とは限りません。
・分かってくれていないではなく、分かるように説明していないのだと考える
こちらも良く相談を受けるものなのですが、分かってくれないんです。という、相手に思いが伝わらないという事です。分からないものですよ、そんなに簡単に他人が言っていることが理解出来る事ばかり、という事は無いでしょう。長く連れ添った家族や、友達でも時には理解できない事だってあるでしょう。家族や友人でもそうなのですから、会社やあまり会わない人なら尚更です。相手が理解できる言い回しや、方法を考えなければなりませんが、そんなにタップリ時間が無い事だってあります。自分が説明した時に限って伝わらないのではなく、いつもの説明の仕方が、その人に合っていないというのが正解かもしれません。
・現状を出来ていないと捉えず、ここから理想にはどう進むかを考える
出来ていない事を理解するのは怖いですよね。嫌な気分になるし、自分の力不足を感じて落ち込んでしまう事もあるかもしれません。しかし、理解できれば早いのです。理解していない人や、理解しようとしない人は、もっと時間がかかります。理解できたのであれば、どの部分を強化すれば良いのかがハッキリしてくるはずですので、後はどう進めていくかを考えればいいのです。簡単そうに言っていますか?あっという間に解決するような簡単さでは無いとは思いますが、方向性がハッキリするのはとても良い事です。まずは、現状から逃げず、出来ていない・達成できていない事があれば、それを認識してどう進めていくかを決めてから、改めて進めばいい結果に結びつくはずです。