どうして分かってくれないの？こんなふうに誰かに感じたことはありませんか？私もそんなふうに考えた事が多く、いつもため息をついていました。分かってくれない、理解してくれない、変えてくれないなどと相手に思っていたのです。ここでは、相手は全くの他人で違うという事を理解し、疲れない人生を送るために考え方をお伝えしたいと思います。
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■自分以外は別人で目の前にいる人は赤の他人です
頭では分かっていてもなかなか出来ないものではありますが、自分以外の人はたとえ夫や子供であっても全くの別人と思わなければいけません。家族だからといって自分の考えや思いを押し付けてしまうと、お互いに窮屈な関係になってしまいます。家族ですらそうなのですから、仕事の関係であればなおさらの事でしょう。全く別人と言うととても冷たく感じるかもしれませんが、そうでは無く、お互いに押し付け合わない関係という感じでしょうか。さて、では何故別人と思わなければいけないのでしょうか？
◇お互い干渉しあい過ぎると窮屈である
互いに似た者同士など近い考えや、似た考えを持つもの同士というのは存在すると思います。しかし全く同じというわけではありませんから、あれもこれも同じはずと思い込み、相手に対して期待していくと相手は断りにくくなり関係性を窮屈と思い始める場合があります。似た者同士でも、どこかは違うものだと認識し相手が自分らしく入れるために、心に余裕をもち相手の違うところも受け入れるようにしましょう。
◇期待し過ぎると自分がイライラするだけ
これは私が陥ったパターンなのですが、相手の為と思い沢山の事を伝えたのですが一向に変わらない。変わらないその人を見て、どうして伝わらないのか？とイライラしていました。そもそも期待すること自体が間違っていて、期待するべきではありませんでした。このように相手の為という理由があると、なかなか気付きにくいもので放っておくとなんだか冷たい人のような気がして、ついつい言ってしまうという考えでした。相手には期待をせず求められてもいない事はしない方が自分自身もイライラせず穏やかに過ごせるでしょう。
◇子供であっても別の人生を歩む一人の人間
いくら自分の子供だとしても、ある程度の年齢になれば考えや思いがあります。失敗してほしくないという気持ちは分かりますが、自分と同じ道を歩み、同じ失敗をするとは限りません。また、たとえ似たような失敗があったとしてもその影響は自分と同じではないのです。その子供にも人生があり自分で切り開き進む権利があります。自分の所有物のように扱い、子供の進む先を親が決めてはいけません。また、家族で子供の事を話しする際に、当事者の子供抜きで話し合うのもお勧めしません。勝手に決められた道を子供は快く進むことはできませんので、同席させて子供の気持ちも聞いた方がいいでしょう。
〇気持ちは口に出さない限り伝わりません
目は口程に物を言うと言いますが、実際のところはきちんと口に出さなければ相手には伝わらないものです。なかなか口に出して言うのはハードルが高いかもしれませんが、嫌な事だけでなく感謝やお礼もその一つです。日本人は特に口下手と言われていますが、必要な場面では言うべきだと思います。では実際どんな風に言えばいいのでしょうか。
・友人にもきちんと好きやありがとうと言ってみましょう
急に言うなんて恥ずかしいと思われるかもしれませんが、〇〇ちゃんのこうゆう所が好きだわと会話の中に盛り込んでみてはいかがでしょうか。または、いつも傍にいてくれてありがとう、嬉しいよ。と素直にお礼も言ってください。どうしたの？急に！と驚かれるかもしれませんが、伝えたかったからと正直に言ってもいいのではないでしょうか。だって好きで一緒にいるのだから感謝やその気持ちを伝えるべきです。学生の頃は友達も年々変わることもありますが、ある程度の年齢になると長く付き合っている友人という方がおられると思います。そんなお友達に大切に思っている気持ちは今のうちから伝えましょう。
・傷ついた気持ちは怒りではなく言葉にしてみて
人というのは怒りの前に第一感情が発生します。例えば仕事をしていてあるプロジェクトの変更点を自分だけ聞かされていなかったとしましょう。いじわるではなく伝え漏れです。そんな時一方的にガミガミと伝え漏れをした人に怒りをぶつけても相手はどう思うでしょう？怒っているとしか思わず、次から怒られないようにという仕事になるはずです。これでは自分の気持ちは何一つ伝わっていないことになります。
『今回の漏れで仕事が大幅に遅れ、皆に迷惑をかけることになってしまったことが悔しいと思うし、私だけ聞かされていなかった事は寂しいな。次から伝える時はどうしたら漏れなく出来るか考えてやってみてね。』と伝えたらどうでしょう？一つ目に皆に迷惑が掛かったことに悔しさを感じている。二つ目に自分だけ聞かされていなかったことが寂しい。この二点が相手に伝わるはずです。相手からすると、悔しくて寂しい思いをさせたという理解と、怒っているという理解では今後の仕事の効率はどう変わるのか一目瞭然です。
最後に
いかがですか？
言わなくても分るでしょうという方も多くいらっしゃいますが、言わなければ分からない事も多くあります。家族でもそうなのですから、仕事上では尚更ではないでしょうか。相手を信じて端的な会話で伝え仕事がスムーズにいく間柄の人もいるかもしれませんが、それはごくわずかで、それを他の人にも求めてはいけません。いつも一緒にいるとまるで分身のように勘違いをしてしまう人もいるようですが、目の前にいる人は自分とは全く別人であるという事を忘れず、自分を押し付けていくのは止めましょう。