良くないと知りながらもついつい出てしまう悪い口癖。また、知らず知らずのうちに使っているネガティブな口癖も、本当に直したのであれば直ぐに止めた方がいいでしょう。誰も気にしていないと思ったら大間違いです。ここでは、ありがちな良くない口癖とそれによってどの様に見られてしまうのかと、気を付けるべき点をご紹介したいと思います。
目次
◇直ぐに止めないと損!良くない口癖なんかやめたい方へ
口癖というのは無意識で使う事も多く、知らないうちに使ってしまい相手を嫌な気分にさせることがあります。気付いていない方も、気付いているけど止められないという方是非お読み頂いて、直ぐに止める事をお勧めいたします。誰も気にしていないと思っているのは本当に間違いで、周りは分かっていて注意出来ずにいるだけです。早く気づいて良くない口癖を言わないようにしましょう。まずは、口癖別にいくつか挙げて周りからどう見られるかをご紹介したいと思います。
□でも・だって・イヤ…の反論型
こちらは女性が良く使っている所を見る事が多くあります。まだ相手が話をしている途中なのにも関わらず、でも・だってなどを言うパターンです。なぜ幼稚なのかというと、まず相手の話を最後まで聞けていないという事と、相手の意見を少しも認めず反論に出るからです。『あなたは〇〇だと思っているのですね、ではどうしたら出来るのでしょうか』など、相手の意見を受け止めた上で、無理のような話をどの様に解決に持っていくつもりなのかを聞く事も大切です。相手からの質問に対しても、でも・だって・イヤ…と答えず、この様な前例があり成功率が低いのかと考えましたなど、しっかりと反論の根拠を示しましょう。女性だからと許される言葉ではありませんので、幼稚な会話にならないように気を付けてください。
□どうせ私は・どうせあの人は等のかまってちゃん型
どうせ私にはなどと言われれば、そんなことは無いよと気を遣わざるを得ません。そんなことを気にして会話するなんてとても疲れます。どうせあの人はと言うのも同じで、どちらの味方にもなれませんし選びようがない事なのです。ひねくれて気を引きたいのでしょうが周りからすると、かまってちゃんのわがままに見えて残念です。この言葉は相手の事を考えていない発言です、人と比較して話をするのではなく、自立した考えで物事を見ていきましょう。
□出来ない・無理などやりもせずに断るシャットアウト型
一日・一週間・一か月のスケジュールというのは本人にしか分かりません。仕事をする上でスケジュールをやりくりするのも大事な事ですが、見当もせずに無理という事は無いでしょう。提案した途端にスケジュール的に無理などと言うのは、周りから見るとやりたくないだけと、すぐに分かってしまいます。面倒な事を避けているつもりかもしれませんが、他の事となると直ぐに動くのを見ていれば、スケジュール空いているとバレますよね。自分がしなければならない仕事はしっかりとこなしていかないと、口癖と思われるのではなく仕事が出来ない人のレッテルを貼られてしまいます。そうならない為にも、一度検討しますや、見直してみますなど一度は受け入れる必要があるでしょう。
□みんなの事が良く分からないという無関心型
人に無関心ですから相手が何を考えているか分からないのです。このタイプの人の大きな特徴は、自分と違う意見を聞くと自分に対して反対していると思い、全く相手の話を聞かないことです。そのような状態でしたら相手の考えなど分かりません。人の事を理解しようと思ったら、どんな意見であろうが相手が何を言いたいのか、しっかりと聞く必要があります。聞いたからといってその通りにする必要や、自分の意見を変える事はしなくてもいいのですが、このタイプの方は人の話が自分よりいい意見だと嫉妬してしまいます。嫉妬というのはとても醜いもので、相手にとっても自分にとっても良くありません。人の事が分からないという口癖は、人に興味がありませんと公言しているようなものですから、このような発言は控えて、周りをもっと知りたいという気持ちを持ってください。
□忙しいと伏線を張って逃げる逃避型
人は同じ24時間の中で生きていますが、中には一人だけ忙しいが口癖の人がいます。社会人であればその24時間の中で、仕事やプライベートをこなして生きているわけです。当たり前の話なのですが、この当たり前を理解していないのがこちらのタイプの方です。何を理解していないかと言うと、忙しいと言いながら休暇を取って旅行には出かけるし、早めに帰って飲みにも行きます。都合よく仕事の依頼がある時だけ忙しいようです。そんなはずありません!周りは知っていますよ、断る口実の口癖である事ぐらい。上手く切り抜けられたと考えているはずですが、忙しいが口癖の方は周りから仕事の段取りが付けられず、計画が立てられない無能な人という評価になります。本当に時間が足りないのであれば、仕事量を減らす必要がありますし、計画の見直しをしなければいけません。周りは気を遣っているだけですのでご注意ください。
◇注意!いつもお忙しそうで大変ですねは誉め言葉ではありません
社外の方からこのような言葉をかけられて、喜んでいる方は要注意です。なぜこの言葉が出るかと言いますと、時間に遅れてきている・約束の時間なのにバタバタしていて話始められない・約束の時間の間近になって予定を変更するなど、とにかく相手は嫌味で言っているからです。時間を守っていたとしても、とにかく相手にはバタついているのが見えているという事です。約束の時間に席についており、直ぐに話が始められればこのような言葉は出てきません。嫌味と分からず、いつもの口癖でそうなんですよとか、いやいやなどと言っていたら恥ずかしい話です。では、今後どのような言葉を使えばいいのかを書いていきたいと思います。
□一度考えてみます・再検討してみますという受け入れの言葉
立場が上であろうが下であろうが受け入れの言葉は必要です。どうしても譲られない時もあるとは思いますが、返答の期限を決めたうえで持ち帰ると物事がスムーズにいく場合もあります。たとえ断ることが前提であっても、その場で全否定して無理と言わず受け入れてみましょう。すべてに対してではありませんので、ご自身のスケジュールと相談しながら受けてみてください。検討もせず毎回直ぐに断っていると、やる気のない人と見られてしまいますから、言葉選びにも気を付けたいところです。
□どのような内容にもある程度の説明が出来るように用意する
どんなに遊び心を入れて仕事をしていたとしても、仕上がった物を提出する時や、結果の報告の際は説明が求められます。その時に、でも・だってなどとは言ってられないのです。明白な理由が見つからない場合や見当がつかない場合であっても、でも・だっては通用しません。当然忙しかったなども通用しないのです。新人さんでない限り考えていない、または考える気が無いと思われてしまいますので、説明や答えは事前に用意するといいでしょう。万が一本当に思いつかない場合も、事前に相談するなりしておくと考えのない人だとは思われずに済むはずです。
□失敗の度に大げさに落ち込み過ぎない
何度か同じ失敗をして落ち込んでしまうという事はよく分かります。繰り返さない為に色々と考えていたのにも関わらず失敗してしまったとなれば悔しいですよね。でもあまりにも大げさに落ち込み過ぎると、反対にわざとらしく見えてしまいます。もちろん本人は心から悔しがっていたとしてもです。わざわざ大丈夫?と声を掛けなければいけないような空気にしてしまうと、始めは心配していた人たちも徐々に面倒くさくなり離れて行ってしまいます。出来れば起こしたくない失敗ですが、どうせ私はと落ち込む前に何がいけなかったのか再度見直して、同じことが起こらないように、再度見直して取り組みますと、前向きにチャレンジすることが必要です。
□人の話は最後まで聞き何を伝えたかったのかを確認する
人のいう事を上手に聞き取れる人と、自分なりの主観や解釈が入り、他の人へ伝えた時に話が変わる人がいます。特徴的なのは、こうですよね?と聞いた時に相手から、そうではなく、と否定され再度説明を受けることがある人です。このような人は、後の否定の所だけを抜き取り、私が何を言っても否定してくると文句を言います。でも本当はそうではなく、そもそも相手が言おうとしている事を正確に聞き取れていないから起こる事なのです。相手からそうではなく、と言われたら、あれ?私は解釈間違えているな。何と言おうとされているのかな?と注意して聞かなければいけません。相手が何を言っているか分からない、周りが何を考えているか分からないという前に、率直に考えを聞かせてと最後まで聞くことから始めましょう。また、相手の話を聞くことが苦手な人は、最後に失礼ながらと前置きしたうえで、このようなことですね?と話した内容を確認して、お互いの会話をすり合わせておくのも効果的です。
最後に
口癖というのは意識しなければなかなか治りません。でも意識をすれば必ず治りますので諦めないでください。ネガティブな口癖を止めて、ポジティブな言い回しや口癖に変えるだけで、仕事や交友関係もスムーズになります。また、普段使っている口癖をネガティブなものだと理解することも大事です。明日から意識してすぐに効果で出るものではありませんが、意識し続けることで相手を嫌な気分にさせる事が無くなりますので、その分自分へ返ってくるものも大きくなるはずです。今年は是非チャレンジしてみてください。